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Step8 残雪期の雪山を安全に歩く

高山なら、初夏でも必須のTips

残雪期の雪山を歩くテクニック

監修=北島英明 構成・文=佐藤慶典 イラスト=飯山和哉

5ストックワーク

 滑落の心配がない場所や、雪上をふらつかずに歩きたい場合は、ピッケルよりストックが重宝します。ピッケルでは雪にもぐってしまい、杖の代わりにならないときも、大きめのバスケットがついた(または取り付けられる)雪用のストックならあまりもぐりません。
 ストックは、登りでは短め、下りでは長めに調節すると歩きやすくなります。ストックには登りで腕の力を雪面に伝える働きもあります。長さや持ち方を変え、効率的に力が伝わるようにすると脚の疲労が軽減されます。またトラバースでは山側を短く、谷側を長く持ってバランスを保つ、といった方法もあります。
 スノーシューやワカン使用時は、スムーズに足を運ぶため、やや広めにストックを突くといいでしょう。

  • ●ストックでトラバース
    • 山側のストックは柄の部分を持ち、谷側のストックはグリップエンドを持つと、体のバランスを保ちやすい。

6グリセード

 グリセードは、雪の斜面をピッケルと両足のかかと(アイゼンはつけない)で制動をかけながら滑り下りるテクニックで、スピーディに下れます。残雪期のザラメ雪は適度な固さがあり、グリセードに適しています。雪質にもよりますが、傾斜30度前後が最も滑りやすくなります。
 ただし、初心者にはスピードのコントロールが難しく、また、転倒した場合は滑落停止法で止めるしかないので、安全な場所で充分に訓練を積んでからにしましょう。もちろん、滑落の危険がある斜面では絶対にやってはいけません。
 グリセードのほかにシリセードがある。これはソリのようにお尻で滑るもので、グリセードより傾斜が緩くても可能です。ただしウェアのお尻部分が傷みやすくなります。

  • ●3点に荷重を分散
    • 腰を浮かせて中腰の姿勢のまま、ピッケルと両足の3点に荷重を分散して滑り下りる。

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