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日帰り甲斐駒ヶ岳 お馬を連れて黒戸尾根

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根( 南アルプス)

パーティ: 1人 (鋸太郎 さん )

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行程・コース

天候

夜明前:小雨 早朝:晴れ その後:曇、ガス 

利用した登山口

尾白渓谷駐車場  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 須玉IC

この登山記録の行程

尾白渓谷駐車場(03:00)・・・笹ノ平(04:45)・・・刀利天狗(06:30)・・・五合目小屋跡(07:15)・・・七丈小屋第1(08:00)[休憩 15分]・・・八合目(09:10)・・・甲斐駒ヶ岳(10:20)[休憩 40分]・・・八合目(11:40)・・・七丈小屋第1(12:35)[休憩 30分]・・・五合目小屋跡(13:35)・・・刀利天狗(14:10)・・・笹ノ平(15:30)・・・尾白渓谷駐車場(16:45)

コース

総距離
約17.1km
累積標高差
上り約2,699m
下り約2,699m
コースタイム
標準15時間10
自己12時間20
倍率0.81

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

甲斐駒ケ岳を黒戸尾根経由で日帰りピストンしました。
いや、キツかったです。帰りの車の中で意識が飛びそうになったのは、登山3回目で挑んだ蛭ヶ岳日帰りピストン以来でしょうか。その時に比べれば多少は経験も体力も積まれたとは思うのですが、正にお山に果て無し、まだまだ未熟なことを痛感しました。
  
黒戸尾根は確かに厳しいコースでしたが、登山客は結構いました。少なくともトレラン系の方9名には抜かれています。さらにその内4名はピストンだったと思います。
今回も色々詰め込んでそこそこの重量を背負って行きましたが、軽くしたからと言ってあそこまですいすい歩けるとは思えません。
世の中凄い人はいっぱいいるものです。
  
以下、本コースの所感です。
  
特に後半は岩や鎖場のよじ登りが多々出てきますので、丈夫な手袋必須です。軍手ではちょっと厳しいかも。自分は牛革製作業手袋680円を愛用しています。防寒能力はほとんどないですが、とにかくタフです。
  
中途半端な荷物は不要です。山頂で料理などは考えない方が良いでしょう。七丈小屋では100円の支援金と引き換えに沢の水を蛇口で入れられますので、水分は往復で補充を考えるのも手です。
  
山頂に着かない限りエスケープルートはありません。唯一の山小屋も取り付きから標準CTで6時間後です。直線距離が短いからと言って油断してはいけません。

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フォトギャラリー:51枚

7月の蛭ヶ岳山荘にて。
「あなたは経験はまだないかも知れないが、体力だけなら北アルプスにも登れるよ」
ほんと!?でも北アルプスはとても遠い山です。

と言う訳で腕だめしではありませんが、もう少し南の、お馬のお山に登ります。
「一緒に来る?」
「お馬の?行く!」

午前2時半に尾白渓谷駐車場着。微かに雨音はしますが雨は感じません。
車は20台程度でしょうか。テントも何張りかありました。

ここでいきなりアクシデント。古傷の右足首に急に激痛。原因も経過も知り尽くしているので驚きはしませんが、急遽「登山中に捻挫した場合の凌ぎ方実践講座」を兼ねる事になりました。

となると急がなければいけません。
ただでさえ標準CTが14-15時間のコースです。
夜明けを待たずに出発することにしました。
最悪下山もヘッドライトになりますかね。

竹宇駒ケ岳神社にお参りして出発です。
普段神社に願掛けはせず、精々が「こんにちは」と手を合わせる程度なのですが、今回ばかりは安全祈願をしました。

吊橋を渡って登山開始です。
とにかく右足首がひどいので、駆け足はおろか早歩きもできません。ただ付き合いだけは長いので、こういう場合の歩き方は理解しています。時間かかりそうですね。

立派なきのこが沢山生えていました。
これは多分シロハツですね。食べられますが、大しておいしくもないらしいです。

少し小雨です。霧雨に近い気もしましたがぽつりぽつりです。

笹ノ平辺りまでは標識が結構あります。笹ノ平以降は基本一本道です。踏み跡明瞭です。

「白須」と書かれた標識はこれ一枚でした。

何気ない夜明け前の写真なんですが、

右向きにリュックを背負って彷徨う山ガールの姿が!
40年前なら確実に心霊写真だったと思います。

やっとこ笹ノ平。地図上では「笹ノ平」なんですが、標識は「笹の平」です。

刀を持った石像・石碑が増えてきます。

ようやく視界が開けました。
左に富士山、右は仙水峠方面。アサヨ峰は雲に隠れてしまっていました。

さすが夏。朝日と言えど浴びた瞬間に暑かったです。

刃渡りです。ガスってますが大丈夫。
死亡事故も起きている場所ですので注意して渡ります。

三連ハシゴ。そろそろ日本三大急登がベールを脱ぎ始めそうです。

やっとのことで刀利天狗の祠です。
ここまで3時間半かかりました。
標高2049m。1200mは登りました。
水平距離はたかだか4.3kmなんですけどね。

黒戸山を巻いて、ようやく甲斐駒の姿を少し捉えました。
でもまだまだ遠いなあ!高いなあ!
右手前は屏風岩、左手前は八合目御来迎場と聞きました。あと山頂に見える峰、あれで山頂じゃないんだぜ……。

五合目小屋跡です。どんな小屋だったんでしょうね。

屏風岩手前の祠。
この先の岩場を考えれば、拝んでおきましょう。

頑張って頑張って七丈小屋。
道中小屋はここだけです。コーラを飲みました。

七丈小屋から少し進むと眺望が開けます。
鳳凰三山。地蔵岳のオベリスクが見えます。

奥秩父方面。真ん中に2つあるピークは左が金峰山、右が国師ヶ岳です。
左端のピークは瑞牆山か小川山でしょうか。

八ヶ岳。釜無川を挟んですぐなんですね。
それにしても天気が気になる入道雲。

登るに連れて、石碑とともに刀が刺さり始めます。

八合目御来迎場(ごらいごうば)。周囲に謎の円柱があったのですが、崩壊してしまった鳥居なのですね。

ここまで登ってくればご理解されていると思いますが、巻き道を期待してはいけません。

短いのですが、垂直鎖場が待っています。
子供の歩幅では無理です。

それにしても中盤以降はよじ登り天国。
ただでさえ右足首を庇って登っているので、左フトモモがかなり限界に近づきました。

でも遂に捉えた山頂!

駒ケ岳神社本社です。
ハシゴ・鎖・ロープに小屋まで整備されてやっと登っているのに、昔の人は文字通り命懸けだったのでしょうね。

やっと着いたー!
スタート時、逆算して10時半までに登頂できなかったらそこから引き返すつもりでしたが、ギリギリでした。

お馬さんも頑張った!

ガスガスだけど、登りきったことが一番。

この先は鋸岳……。
どこのお山でも「鋸岳」は危険地帯ですね。

ここまで来るのにヘロヘロなのに、更にロープワークなんて無理です。

本格的にガスって来ました。
特に不安なガスではなかったですが、時間も余りありませんから下山開始します。

何度見ても避雷針を備えた巨神兵……。

遠くに七丈小屋が!
まずはあそこまで頑張るんだ!

オランジーナを買いました。
お昼過ぎになると、登ってくる人はテン泊の方ばかりです。
ここまで一式背負って来るだけで凄いです。

ボッカの女性(!)に会いました。
自分のザックの倍の重量を運んでいました……。

小屋のご主人に「帰りは五合目までは十分注意して」と言われましたが、何とか到着。

イグチ系のきのこですね。
ハナイグチはよく食べました。

最後は苦痛を共にする登山者さんと死に物狂いで下山。刃渡りから先が長いのなんの。

ともあれ何とか日没前に無事に下山。
この写真の前に駒ケ岳神社に寄ってちゃんとお礼をしました。願は掛けっ放しが一番ダメらしいです。

駐車場の売店「おじろ」にて命のひと巻き。
甲斐駒と言ったらなぜかきゅうりをサービスして貰いました。
いやもうその場で頭から丸かじりしました。

別の売店で割引券を頂いたのでお風呂に。
とにかく汗を流したかったです。その後は湯船でゆっくりと両足首をマッサージ。

七丈小屋のお水をお土産にしました。
お馬のご主人にもお裾分けです。
これでこのお馬、普段は神棚暮らしなんです。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 ツエルト
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン トレッキングポール
【その他】 無線機、風力計、カラビナ、スリング、ヌンチャク、細引き ザック重量13kg

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登った山

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

2,966m

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