行程・コース
天候
晴れ時々曇り
登山口へのアクセス
電車
その他:
■ 8/12:松本電鉄上高地線 新島々(しんしましま)駅から、アルピコ交通バス(白骨温泉線)に乗車し、楢の木坂バス停で下車。バス停近くのるペンション「乗鞍高原アルパイン ミズシロ」で前泊。
■ 8/13:「ミズシロ」を午前3時に出発。2kmほど山頂側にある観光センターに向かい、午前3時40分発のアルピコ交通バス「乗鞍岳ご来光バス」に乗車し、乗鞍山頂畳平手前の「大雪渓・肩の小屋口」バス停で下車。登山道入口はバス停のすぐ近くにある。
この登山記録の行程
■乗鞍岳山頂稜線歩き
肩の小屋口04:38 - 05:01肩の小屋05:09 - 「剣ヶ峰口」05:51 - 06:19朝日岳(乗鞍)06:20 - 06:30蚕玉岳 - 06:34乗鞍岳頂上小屋 - 06:38乗鞍岳06:48 - 06:54乗鞍岳頂上小屋06:55 - 06:58蚕玉岳 - 07:18「剣ヶ峰口」07:22 - 07:22肩の小屋07:46 - 08:02摩利支天分岐 - 08:17富士見岳(乗鞍)08:21 - 08:35県境ゲートバス停08:37 - 08:44鶴ヶ池 - 08:47乗鞍白雲荘08:59 - 09:11魔王岳(乗鞍)09:21 - 09:25乗鞍白雲荘09:26 - 09:34畳平バスターミナル - 09:43雷鳥の碑09:44 - 09:58畳平のお花畑 - 10:06雷鳥の碑 - 10:13畳平バスターミナル
■アルピコ交通バス(11:05発 乗鞍山頂畳平バス停 - 12:11着三本滝バス停 )
■三本滝~湯けむり館
12:11三本滝12:37 - 13:43鈴蘭橋13:46 - 14:10湯けむり館
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
■コース状況
今回のコースは2部構成になっています。第1部がご来光を目的とした乗鞍岳山頂稜線歩き、第2部が三本滝から乗鞍岳登山道を通っての山歩きです。
① 第1部 :肩の小屋口から取り付き、肩の小屋付近でご来光を愛でた後に剣ヶ峰、富士見岳、魔王岳、畳平を縦走するコースです。登山道、道標はしっかり整備されており危険な箇所はありません。だた、登山開始は夜明け前となるため、安全のためヘッドランプ等が必要です。
② 第2部 :乗鞍山頂畳平バス停から観光センター行きバス乗車し、三本滝 レストハウス前の「三本滝」バス停で下車します。三本滝へは三本滝 レストハウスの裏手の遊歩道が設けられており、25分ほどで三本滝に到着します。三本滝から少し戻ったところに乗鞍岳登山道への分岐があり、分岐を乗鞍岳登山道に進みます。登山道から乗鞍スキー場を抜けてすずらん橋にで、そこから善五郎の滝沿いの遊歩道に進みます。登山道、道標はしっかり整備されており危険な箇所はありません。
■感想
北アルプスへのデビュー戦として12~13日かけて白馬岳に行く予定にしていましたが、天候不良の予報により急遽計画を変更し、近くに宿が確保できた乗鞍岳にでかけました。当初は今回泊まった「ミズシロ」から乗鞍岳登山道を通って剣ヶ峰まで歩いて登ることを考えていました。
ミズシロのオーナーからの「乗鞍のいいところを楽しんではいかがですか」とのアドバイスで、最終的に、ご来光登山と三本滝行きに決定。13日は絶好の天候に恵まれたこともあり、今シーズン(夏)で一番のご来光とともに、雲海の中の穂高連峰、今が盛りの花々等、目を楽しませてくれました。さらに、三本滝では3つの沢が様相の違う3つの滝を同時に見ることができ、〆の温泉まで、歩き足りない面はあったものの急遽計画した割にはとても充実した内容になりました。
乗鞍岳は畳平までバスで行くことができることから、この日も大勢の人が訪れており、どちらかといえば高尾山のような観光地的な側面が強いのは否めませんね。とはいっても、私にとっては記念すべき北アルプスデビュー戦、記憶に残る山行となりました。
■参考情報
・アルピコ交通 バス時刻表
http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/norikurakogen/
・三本滝 https://norikura.gr.jp/product/sanbondaki/
・善五郎の滝 http://norikurakogen.info/product/zengoronotaki/
・乗鞍高原 湯けむり館 http://www.norikura.co.jp/yukemuri/
フォトギャラリー:131枚
【1日目】こんにちは♪ここは小渕沢駅です。乗鞍高原に向かっている途中です。お盆のハイシーズン、「あずさ」は満席のため、TAさんと一緒に「ホリデービューやまなし」で小淵沢まで行き、そこから松本まで普通でいくことにしました。ちなみに「ホリデービューやまなし」はグリーン車の2階席♪なかなか快適でした。ここで40分ほど時間があったので、TAさんとランチタイム+ビール(^^;。
小淵沢からは普通列車。松本まで1時間20分ほどかかりますが、色々な発見もあって楽しかったです。例えば塩尻駅。
駅のホームにぶどう棚がありました。
見事なブドウの房がたわわに実っています。
松本駅で松本電鉄(JR松本駅構内7番線から発着)に乗り換え、新島々駅に到着です。松本駅からの料金の支払いは改札内の精算窓口で行いますが、これか向かう乗鞍高原に向かうバス料金(帰りの分もあわせて往復)も購入すればかなりお得です。
駅はバスターミナルも兼ねており、ここから乗鞍高原行きのバスがでます。TOさんは松本で合流する予定でしたが、ちょっとした手違いがあり、TOさんを松本に置き去りにしてしまいました。新島々駅で合流です。TOさん、すみません(笑)。
こちらが駅の正面。ここから見ると「新島々駅」となります。
道を挟んで向かい側にが「旧島々駅」の建物がありました。これは何かしらん(謎)。ということで、家に戻ってからの調査結果です→『新島々駅の1.3km先に島々駅と呼ばれる駅があり、以前は上高地線は松本駅~島々駅を行き来(なお、新島々~島々駅は昭和60年に廃線)。島々駅前のバスターミナルが狭く、昭和41年にバスターミナルを赤松駅(当時)に移転し、その際に駅名を「新島々駅」に改称。平成2年に行われた新島々駅駅前整備の際に、廃線後も放置されていた島々駅舎を現在地に移転』ということのようです。
新島々駅近でしっかりアルコールの買い出しを行い、15:30発のバスに乗車。40分ほどバスに揺られた後に、県道84号線沿いの楢の木坂バス停で下車しました。
バス停から県道84号線を観光センターの方向に進み、17の番号のついた道標のところで左折。進むと右に「AlpineInnミズシロ」の看板があります。気持ちのいい樹林帯を抜けると
今日のお宿「ミズシロ」に到着♪たまたまこの日キャンセルが出たとかで、急な計画変更にもかかわらず泊まることができました!風呂に入って早速のビール。いい感じになったところで夕食タイム。食事+お酒を頂きながら翌日の計画を練っていたところ、ペンションのオーナーからの「乗鞍は山頂歩きを楽しむところ」とのお話を伺い、ご来光を見に行くことになりました。ご来光を見ることができるかどうか半々とのことでしたが、そう、今回は我らが「雲払いの達人TOさん」がいます。
【2日目】おはようございます。まだ4時半、「大雪渓・肩の小屋口」バス停は真っ暗です。「ミズシロ」であわただしく登山準備をすませ、観光センター前3時40分発のご来光バスに乗ってきました。なお、観光センターには多くのハイカーきており、人数に合わせてバスが増発されると聞いてはいたものの、切符を買うための長蛇の列を見たときにはビックリ(汗)。この日は6台のバスがでました。
「大雪渓・肩の小屋口」バス停は乗鞍エコーライン沿いにあります。ちなみに、肩の小屋に向かう登山道はバス停のすぐ近くです。
大雪渓を左手にみつつ、暗がりの登山道を登ります。
振り返ると、東の空が明るくなってきました。ご来光が期待できそう♪ちなみにご来光の予定時刻は5時5分ごろとか、急がねば・・・。
花が咲いていたので・・、花を撮ってる場合じゃないでしょうとおしかりの声が聞こえてきそうですが・・(^^;。
コバイケイソウ
チングルマとコイワカガミ
だいぶ、空が明るくなってきました。
肩の小屋も見えてきました。
こちらは乗鞍の最高峰、剣ヶ峰。
肩の小屋でご来光をまつ大勢のハイカーの皆さん。ご来光に間に合った~と思ったのも束の間・・
「雲払いの達人TOさん」の強いリーダシップによって、肩の小屋ではなく剣ヶ峰に向かう登山道の途中から拝むことなりました。ご来光に間に合うのかなとTAさんと私は心配しながら・・。
あっ!雲海の向こうに太陽が見えてきました。
感動の瞬間♪
ご来光礼拝。早いですが、今日のメインイベントが無事に終了しましたー(笑)。ちなみに、帰りのバスで、運転手さんがおっしゃるには「今年の夏シーズンで一番よく見えた日だ」と伺いました。こんな日にこれるとは、さすが「雲払いの達人TOさん」です。
お腹がすいてきたので肩の小屋で朝食です。朝食は「ミズシロ」のおばちゃんが用意してくれた、特製手作りパンと大きなおにぎりです。頂いたお湯であったかいココアを飲みながらおいしく頂きました。
腹ごしらえが終わったので、これから稜線歩きに出発です。まず向かったのは剣ヶ峰。さっきまで晴れていたのにガスがでてきました。今日は「雲払いの達人TOさん」がいることですし、また、晴れるでしょう(笑)。
イワツメグサがあちこちに。
やはりガスがとれてきました(笑)!
雲海がきれいです。
雲海の向こうには穂高連峰、そして槍ヶ岳が頭を出しています。いつか登ってみたい♪
振り返っての一枚、こちらは剣ヶ峰の途中にある朝日岳。剣ヶ峰に行ったあとに寄ろうかと思ったのですが、取り付きがよくわかりません。「山と高原地図」ではこちら側から登ることができるようになっているのですが。
権現池。池の水面にピークが逆さに綺麗に映っています。
剣ヶ峰はもう少し
標柱には蚕玉岳(こだまだけ)と書いてあります。ピークにはなっていないような気がしますが。
先頭をいく雲払いの達人TOさん。TOさんの気のおかげで、ガスがすっかりきれました。
剣ヶ峰に到着♪
三角点があったので、お約束のタッチ♪
乗鞍本宮。お参りをするTAさん、受験をひかえているお嬢様のためにお守りを購入したとか。それを聞いたTOさんがなんで乗鞍なんだと厳しく突っ込まれていましたが。
こちらは山頂からの眺め。御嶽山の山頂が雲海の中に見えています。
残念ながら、先ほど見えていた穂高連峰等は見えなくなってしまいました。
こちらは山頂の様子。狭い山頂が大勢のハイカーで大賑わいです。まだまだ登ってくる方も多く、早々と退散、次に向かうことにしました。
権現池に日が当たっています。湖面に移る逆さピークがとても鮮やかに見えます。まるで鏡のよう。
遠くに見える白いドームは東大宇宙線観測所です。
再び、肩の小屋に戻ってきました。
これより、富士見岳に向かいます。広々とした登山道ですね~。
オンダテ
ミヤマゼンコ
見上げると、先ほど眼下に見えた東大宇宙線研究所が見えます。
これは・・?
イワギキョウ
振り返ると、剣ヶ峰が再びガスに覆われてきました。
富士見岳。富士見岳を巻いていくこともできますが、
やはり、ここは登りでしょう。富士見岳への取り付き。
イワギキョウ
ミヤマダイコンソウ
登山道の途中から不消ヶ池、雪渓が残っています。
取り付きから約10分ほどで、富士見岳山頂到着♪
山頂から見える鶴ヶ池
線で囲われたようなエリアが、畳平のお花畑
今度は、富士見岳山頂から鶴ヶ池側に降りてきました。
乗鞍畳平バスターミナル
バスターミナルを通って魔王岳に向かいます。それにしても、恐ろし気な名前をしていますね。
イワギキョウ
コマクサ
登山道途中にあった魔王園地、ちょっとした見晴台のような感じです。
魔王岳山頂はもう少し先。雲がだいぶ多くなってきました。
コケモモ
魔王岳山頂到着
山頂から見えるバスターミナル
再びバスターミナルに戻って、今度はお花畑。
この長い石段を下りていきます。
ウサギギク
モミジカラマツ
ミヤマキンバイ
ミヤマゼンコ
オンダテ
テガタチドリ
クロユリ
ミヤマアキノキリンソウ
チングルマ
再びバスターミナル
ここから観光センター行きのバスに乗ります。10時のバスは出たばかり、ここで1時間ほど待つことになりました。
45分ほどで三本滝バス停に到着。ちなみに、観光センターから乗る際に往復のバス切符を買いましたが、途中下車しても再び次のバスに乗ることができるようです。運転手さんによれば、「混み具合によっては乗車をお断りする場合があり、この日1000人以上の人が乗鞍高原に行っているようで、午後からの便はお断りする可能性が高い」とのこと。乗れなくなると困るので、滝を見たのちに、乗鞍岳登山道から歩いて観光センターに向かうことにしました。
バス停は三本滝 レストハウス前になります。
三本滝へは、三本滝 レストハウスの横からはいる遊歩道を通って向かいます。
遊歩道の様子。
滝近くにある乗鞍岳登山道への分岐。
最後につり橋を渡って
三本滝に到着、ここまで20分ほど。三本滝は日本の滝百選の1つ。水源が異なる3つの沢が滝となり1つ所に集まるので、3つの滝を同時に見ることができます。
まず、落差おおよそ50mのクロイ沢の滝(向かって右)。
岩肌を伝いながら裾を広げて流れ落ちていくナメ滝です。
高さおおよそ50mの本沢の滝(中央)。
水量が多く、迫力のある直瀑です。
落下高さはおおよそ60mの無名沢の滝( 向かって左)。水量が少なく、流れが糸を引くように落ちていきます 。
三本滝が一つに集まる沢沿いでランチタイム♪
お湯を使ってのカレーメシ。お湯がちょっと冷めてしまい、ルーが十分に溶けきらず、今一の出来(^^;。冷めるはずですよね~、「ミズシロ」でお湯を入れたのが午前2時過ぎ、気が付けば、すでに10時間近く経過していました。それでもお腹がすいていたので、あっと言う間に平らげてしまいました(笑)
これから乗鞍岳登山道への分岐まで戻ります。再び、つり橋のところに戻ってきました。
実はここにも、小ぶりながら滝があります。
滝つぼの色がブルーになっています。綺麗ですね~。
先ほどの分岐に戻ってきました。この分岐を左(乗鞍岳登山道)に進みます。
再び橋を渡ります。
ここに小ぶりながらねじれ滝のような滝があります。ここもブルー♪
乗鞍岳登山道までは、急な山斜面をジグザグを切ってひたすら登って行きます。
やっと、乗鞍岳登山道に合流しました。
ここからは一転、下りとなります。快調~♪
Mt.乗鞍スノーリゾートに出ました。
Mt.乗鞍スノーリゾートではオニユリが満開。
県道84号線に出ました。
道路の向かい側に「すずらん橋」があります。ここから、善五郎の滝沿いの遊歩道に進みます。
滝展望台からの善五郎の滝と乗鞍岳のツーショット。
遊歩道入口に到着。
ここから湯けむり館までもうすぐです。
つきました~、ここで汗を流してすっきり♪
バスが出る観光センターは、交差点をはさんで湯けむり館の向かい側になります。予定のバスまでしばらく時間があるので、ベンチでビールで「ダレやめ」です。涼しくて気持ちがいいです。「おやっとさぁ」でした。
いい感じになったところで、16:13発のバスに乗って新島々駅に向かいます。
新島々駅に無事に到着しました。ここまでくれば大丈夫でしょう!松本からはあずさに乗り、もちろんビールを飲みながらの反省会です。毎回、何しにいっているんだとお叱りを受けそうですが、ご来光、三本滝等の乗鞍探索に加え、今回もよく飲みました(笑)。本当に、お疲れ様でした。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 |
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