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29-30 出羽三山と六十里街道を歩き志津へ・・・再び

月山( 東北)

パーティ: 1人 (ハンター さん )

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行程・コース

天候

曇り時々晴れ、時折雨

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 志津野営場駐車場に駐車、志津野営場から入山

この登山記録の行程

8月12日:羽黒山、弥陀ヶ原湿原(月山)
8月13日:志津野営場(05:45)…姥沢小屋(07:36)…雄宝清水(07:52)…牛首下分岐(09:05)…牛首(09:34)
     …月山神社(10:48~11:00)…佛生池小屋(12:00)(泊)
      所要時間:6時間15分(休憩等含む。)(コースタイム:6時間10分(1.01倍))
8月14日:佛生池小屋(05:04)…月山神社(06:09)…牛首(06:58)…金姥(07:16)…姥ヶ岳(07:28)…金姥(07:39)
     …装束場(08:24)…湯殿山神社(09:08~09:42)…湯殿山参籠所(10:05)…志津野営場(13:21)
      所要時間:8時間17分(休憩等含む。)(コースタイム:9時間30分(0.87倍))
      総所要時間:14時間32分(休憩等含む。)(コースタイム:15時間40分(0.92倍))

コース

総距離
約27.5km
累積標高差
上り約2,145m
下り約2,145m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

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 忘れもしない昨年の8月12日、月山において熱中症により遭難、救助された出来事・・・あの日以来、自分なりに山行態様を見直し、熱中症防止の実践に努めてきた。
今回は、その成果の確認登山でもある。今年も、8月12日に月山登山をと考えてはいたが、天候不良のため、13日へと計画を変更した。古来からの慣わしに従い、登拝順は現世の羽黒山神社、前世の月山神社、来世の湯殿山神社である。

 8月11日 15時に青森の自宅を出発する。岩手県道1号線を走行中、和賀岳高下登山口を確認、近々、和賀岳登山も計画する事とする。時折降る雨の中、本日の目的地である秋田の「道の駅おがち」に20時到着、ここで車中泊となる。

 8月12日 5時起床、「道の駅おがち」の上空は雲一つない快晴、しかしながら、山形方向は厚く黒い雲が覆う。朝食を摂り、洗面後の7時に「道の駅おがち」を出発、羽黒山神社へと向かう。最上川へ差し掛かった辺りから、小雨状態となる。
9時に羽黒山神社駐車場に到着、小雨の降る中、9時17分から羽黒山神社登拝を開始する。羽黒山神社における一通りの参拝を終え、本殿エリアから降りようとしたところ、激しい豪雨に見舞われ、本殿横の厳島神社にて20分ほどの雨宿りとなる。小雨になったところで出発し、12時に駐車場に到着、雨も上がった所で次の目的地、弥陀ヶ原湿原に向けて移動を開始する。途中、月山ビジターセンターに立ち寄り、昼食を摂る。
13時25分、8合目駐車場に到着、弥陀ヶ原湿原の散策を開始する。木道に沿って1周、キンコウカの黄色がほぼ一面を埋め尽くしている。多い所で、イワイチョウ、ミヤマリンドウ、ハクサンフウロ、タチギボウシ、ニッコウキスゲも沢山咲いている。その他の種類も結構、見つけられた。オゼコウホネも絶好調!
弥陀ヶ原の散策に満足し、14時45分、下山を開始、「道の駅月山」にて車中泊する。夜間、大雨で車の天井に騒音が鳴り響くが、耳栓をして何とかクリアー、熟睡となった。

 8月13日 4時起床、睡眠は十分取れ、体調は万全である。天候はガスっていて不明。朝食を摂り、洗面後、志津野営場駐車場に向け出発する。駐車場の利用については、事前に弓張平公園パークプラザ管理事務所に調整済み。
5時30分、駐車場に到着、準備の後5時45分、カッパは着用せず、スパッツを装着して、霧雨の中を出発した。昨年は、登山口を探すのに20分ほど無駄な時間を費やしたが、今年は、場所も覚えており、すんなりと入山できた。
花の百名山、花を見つけながらの呼吸を乱さないようにゆっくりペースをしっかりとキープする。例のごとく、50分行動で、10分の休憩を励行、森林香を焚いているせいか、アブや蚊もあまり近寄って来ない。
休憩時には、ポカリスエットを200cc程飲み、かりんこ梅を2個、ミニアンパンを1個食べた。かりんこ梅は、塩分も6%あり、酸っぱさが何とも気持ちいい。これは、お勧めです。高度が上がるにつれて、ガスも取れて来る。見ると雲海のように濃い雲が下界を覆っている。姥沢小屋跡の階段を上がった所で休憩中、犬を散歩中のマダムが近くに来た。犬に「おいで、おいで」と呼びかけると、犬は尻尾を振り、階段を上がろうとするが、マダムは川沿いの道を歩こうとしており、犬を引き留める。カメラを向けると、マダムと犬はポーズを取り、パシャリと1枚、いい写真頂きました。
雄宝清水に到着、スパッツを外し、冷えた力水を受け、見ると月山の山容も綺麗に見えだす。登山道脇には結構大粒のノウゴウイチゴが沢山実っていた。
木道に入り、体調に変化なし。昨年の時程と比較すると1時間半近くも誤差があり、ペース配分の重要性を再認識した。周囲を見ると妙に白い花が目立つが、距離もあり、種類がつかめない。チングルマの時期は終わっているはずであり、イワウメか?ハクサンイチゲか?と、なんとチングルマが大量に咲いているではないか。何故?遅咲きのチングルマを堪能し、昨年の救助された場所に到着する。ここだったんだよな〜。と、昨年の自分の愚かさと、今の登山態様が間違いではない事を再認識する。
とにかく、花があれば写真、花があれば写真、と、振り返ってみると、自分が撮った花を後ろから登ってくる登山者も同じ様に写真を撮っている。「これ、何ていう花だろう?」という声が聞こえて来るので、分かる範囲で教えてみた。
10時34分、山頂部手前の平坦な場所に到着、この辺りからミネウスユキソウ、ハクサンシャジンやチシマギキョウが沢山見えだす。
10時48分、月山神社本宮に到着、参拝を済ませた後、今日の天気予報では、昼から雨予報であったので、直ぐさま佛生池小屋へと向かった。途中の木道では、見事なほどの沢山の数と種類の花が咲き乱れていた。流石、花の百名山、お見事です。
行者返し辺りから雨が降りだし、風もなので傘で対応、12時に佛生池小屋に到着した。
先ずは、昨年の急なキャンセルを謝罪し、主から許しを得る事が出来、胸につっかえていたものがスッと消えた思いがした。気を良くしたところで、ビールを購入、持参したおむすびで昼食とした。その後は、小屋にて休憩を取る。小屋から外を見ていると、天気の変わり目が激しい。晴れたと思ったら、雨が降り、ガスが出たと思ったら、晴れ、また雨が降り、曇り・・・短時間に頻繁に変わる。早めに小屋に到着して正解だったと感じた。
18時から夕食、味、量、種類共に大満足、前回泊まった時もそうだが、朝夕共に食事は☆☆☆である。
19時から送り火の神事が始まる。月山は、死者の霊が集まるお山。お盆の13日は下界に魂を降ろすために送り火を行うと言う。神事に参列し、御神酒を頂き、他界した両親の魂を送る事が出来、親孝行した気分となった。20時に就寝する。
佛生池小屋(1泊2食):8400円

 8月14日 4時起床、直ぐさま朝食を頂き、5時に佛生池小屋を出発する。濃いガス?雲?の中を歩く。周囲の景観は全く無い。ミヤマリンドウもツボミとなっている。今日の予定は、金姥から姥ヶ岳の往復、湯殿山神社の参拝、旧街道を通って志津野営場までのロングコースである。天候は曇り予報。大半が下りであるが、荷物が重いため、転倒防止に留意し、ゆっくり確実を着眼とした。月山神社本宮通過時もガスの中、ガスの取れない状態で月山山頂から牛首へ向かう途中、いきなりガスが取れ、青空と眩しく照らす朝日が見えだす。
しかし、それも束の間、いつしかガスの中にお山は消えて行った。ガスさん(月山)の名前の由来はこれなのか?と、ふと思ってしまった。金姥に着き、ガスの中の姥ヶ岳往復。金姥から装束場へ向かう途中、雨が降って来た。風がないので傘で対応する。装束場に到着するとガスが取れ始め、湯殿山の山容が間近に見えだす。尾根の稜線沿いで登れるのではと、考えてしまう程の形の良いお山である。三角点は無いが、古い祠があると言う。「言わず。語らず。」の湯殿山ルール。真実は?装束場での休憩を終え、月光坂の梯子を下り、急登を下り、湯殿山神社に到着する。「言わず。語らず。」の湯殿山ルール。湯殿山参籠所駐車場の湯殿山本宮参道標識から旧六十里越街道へと入る。この旧街道を通るのも2回目である。前回通った時は、よく整備された道と感じたが、あまり人が通らないのか、所々荒れた場所もあり、今日も多分、自分独りだけであろうと思っていた。大岫峠付近ではタマガワホトトギスが沢山咲いてた。大岫峠を越え、しばらくすると熊鈴の音が後方から聞こえだす。自分以外にも物好きがいるもんだと思っていると、姿が見えだし、合流、しばし談話が始まる。聞くと昨日、肘折温泉登山口から入山し、念仏ヶ原避難小屋に泊まり、今朝5時に出発、月山山頂を経由し現在に至るとの事、40km超えのロングコースである。地元、西川町の人であり、月山を色々なコースで登り、楽しんでいるとの事である。この様な物好きは、我々で言う、いわゆる変態である。旧街道での、まさかの人との出会いにお互い笑ってしまった。
13時14分、舗装路の国道112号線に出て、旧街道は終了、13時21分志津野営場に到着し、無事下山した。車をピックアップ後、弓張平公園パークプラザ管理事務所に出向いて駐車場利用のお礼を言い、大井沢温泉へと向かい、汗と疲れを洗い流した。
大井沢温泉:300円

昨年の失態の反省から、往復の移動計画や山行態様を変えて、疲れの少ない、早さよりも楽しい登山が出来ている事を実感しています。四捨五入すれば、もう60歳ですし、年齢に応じた登山というものを考えて行かなければと感じました。
しかし、今回の月山での花は本当に見応えがありました。良い山行でした。


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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール GPS機器 ライター カップ
【その他】 携帯トイレ、AMラジオ、携帯電話

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登った山

月山

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