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池ノ平湿原~秋の花と果実を楽しむ~

見晴岳・三方ヶ峰( 上信越)

パーティ: 2人 (モーちゃん さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

曇り時々晴。眺望は近景のみ可能。遠景は雲の中。気温10℃(7:19)、17℃(11:44)。

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 上信越道小諸ICを降りて、地蔵峠を経て、池ノ平湿原駐車場を目指す。カーナビは、地蔵峠にある「湯ノ丸高原ホテル」と入力。ホテル手前の高峰湯ノ丸林道を右折して約10分で到着。協力金500円。水洗トイレ有。売店・自販機・飲料水は無。

この登山記録の行程

自宅4:57・・・6:39小諸IC・・・7:19池ノ平湿原駐車場7:39・・・7:41登山口7:56・・・8:19村界の丘8:21・・・雷の丘・・・8:509:00雲上の丘・・・9:33見晴岳9:50・・・10:15三方ケ峰10:40・・・池ノ平湿原(鏡池→放開口→グリーン広場)・・・11:41登山口・・・11:44池ノ平湿原駐車場12:00・・・15:00自宅。

コース

総距離
約4.1km
累積標高差
上り約143m
下り約142m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 高速道の渋滞を避けるため、早朝出発し、午後3時頃までには帰宅できるように計画してみました。今回は、篭ノ登山は割愛し、池ノ平湿原のみをゆっくりと歩き、高山植物を愛でることにしました。

 本コースは、どこを歩いても高山植物に出会うことができました。今回の主役は、リンドウです。エゾリンドウとオヤマリンドウ。どちらも青紫色の大きな花がきれいでした。違いは花のつき方です。エゾリンドウは、茎の先や葉のつけ根に花が段々になってつきます。オヤマリンドウは茎の頭部につきます。エゾリンドウは陽射しを浴びるにつれて、花びらが少し開きます。どちらかはっきりしない個体も多かったです。
 黄色いイワインチンの花も大変多かったです。まだ花数は少ないのですが、これから多くなりそうです。湯ノ丸山と篭ノ登山には、たくさん咲いていたことを思い出しました。

 オオカメノキには、赤い果実がたくさん付いていました。ゴゼンタチバナにも赤い果実。ツマトリソウは青紫色。ウスノキは黒色。サラサドウダンはまだ緑色。果実は垂れ下がるのではなく上へ向けて反り返っています。

 気温は、10~17℃ですから涼しいはずですが、動き回ったので暑かったです。上衣は、長袖シャツと半袖シャツの2枚になりました。しかも長袖は暑いので、折ってまくり上げて歩きました。見晴岳や三方ヶ峰には、涼しい気持ちよい風が吹いていました。

 天気予報は、晴れ時々曇り・霧でした。眺望は、遠景が見えなくて残念でした。北アルプス・南アルプス等の峰々が雲の中に隠れてしまいました。近景は、浅間山をはじめ前掛山・高峯山・水ノ塔山・篭ノ登山・湯ノ丸山・烏帽子岳等々が見えました。四阿山や根子岳、草津白根山も山座同定することができました。

 ニホンカモシカの親子を目撃しました。距離は30mぐらいです。人間を全く警戒することなく、親子共に草を食んでいました。池ノ平湿原には、60回ぐらい来ていますが、ニホンカモシカに出会ったことは今までなかったです。

 2017年の私の登山記録を読むと、池ノ平湿原は5回ありました。
①2月22日 スノーシュー歩き ②6月24日 東篭ノ登山と池ノ平湿原~春の花~ ③7月10日 池ノ平湿原~春の花から夏の花へ~ ④8月2日 池ノ平湿原~夏の花が真っ盛り~ ⑤8月20日 池ノ平湿原~夏の花から秋の花へ~。四季の自然や花の移り変わりを楽しむことができました。池ノ平湿原は、高山植物の宝庫です。

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フォトギャラリー:82枚

上段に普通車用の池ノ平駐車場の様子。協力金500円。右は水洗トイレ。下段はバス等大型用駐車場。利用時間7~17時。5~10月。

駐車場東側に咲いていたハナイカリ(花錨)。

イタドリ(虎杖)。

コウゾリナ(髪剃菜)。花期は5~10月と長いですね。

マツムシソウ(松虫草)。

リンドウ(竜胆)。

ヤマハハコ(山母子)。

アザミにそっくりだが葉に刺がない。タムラソウ(田村草)。

アザミ(薊)。

夏の花の代表格、ハクサンフウロ(白山風露)が咲き残っています。

ヤマウド(山独活)。

村界の丘や雲上の丘、見晴岳へ向かう登山口です。反時計回りに周回します。

これはオヤマリンドウ(御山竜胆)かな。たくさん自生しています。

オオカメノキ(ムシカリ)の果実。赤く色付いていますが、熟すと黒くなります。

イワインチン(岩茵蔯)の花。

群生しています。

村界の丘から眺めました。左は西篭ノ登山・中央は東篭ノ登山。

左は西篭ノ登山、右は東篭ノ登山。右奥には水ノ塔山。

東には霞んだ浅間山。お釜がぼんやりと見えました。

シラタマノキ(白玉の木)。

クジャクチョウが止まって花の蜜を吸っています。

次の小ピーク雷の丘。

頭上の空は快晴です。

これはエゾリンドウ(蝦夷竜胆)。花が頭部だけでなく段々になって付いています。

雲上の丘からの東の眺望。篭ノ登山・水ノ塔山方面。

北側の眺望。左は烏帽子岳、右は湯ノ丸山。

北東の眺望、左奥は根子岳、右手前は四阿山。

浅間山を遠望。

眼下には池ノ平湿原が広がっています。

マツムシソウがいっぱい。

雲上の丘に咲いていたタチコゴメグサ(立小米草)。ピントが合っていないです。

群生しています。

夏に来た時には、ヤナギラン(柳蘭)の花が群生していて、圧巻でした。

今はヤナギランの綿毛。

ルリ色をしたツバメオモト(燕万年青)の果実です。果実をツバメの頭見立てて燕万年青と名付けたという説があります。

ゴゼンタチバナ(御前橘)の果実はまだ赤くなっていない物もあります。

シラタマノキ。

ゴゼンタチバナの熟した赤い果実。

ピグミーの森に入りました。小鳥のさえずりがよく聞こえます。

クロトウヒレン(黒唐飛廉)。

花をズームします。

見晴岳への分岐。

現在地を確認します。

紅葉が始まっています。

見晴岳の山頂です。

山頂から北へ40m進むと、目の前は湯ノ丸山。妄りは烏帽子岳。晴れていれば白馬岳が見えます。

ヤマハハコ。

サラサドウダン(更紗灯台)の果実はまだ緑色。上へそっくり返っています。

左は角間山。後方は左奥が根子岳、右は四阿山。

イワインチンが群生。

ヤマハハコ。

ハナイカリ。

クジャクチョウが花の蜜を吸いに来ています。

日当たりに生えるウメバチソウ(梅鉢草)。

眼下には池ノ平湿原が広がっています。奥には浅間山。

三方ヶ峰へ向かいます。日当たりが良いので、エゾリンドウの花が開いています。

おや、春の花シロバナニガナ(白花苦菜)が咲き残っています。

花びらが少なくなったキオン(黄苑)。

ヤマラッキョウ(山辣韮)。茎の頭部には紅紫色の小さな花が球状についています。

ズームします。湿原にも群生しています。

草原には、岩が所々あります。おや、少し動いていますよ。なんとニホンカモシカの親子でした。

こちらは母親。

子。春に生まれたようですが、活発に動いています。

少しズーム。母親には短い角があります。

かわいいですね。母親と一緒に葉を食んでいます。

池ノ平湿原に下りて来ました。ヤマラッキョウがたくさん。

陽射しが当たるのでエゾリンドウが咲いています。

手前は鏡池です。

池ノ平湿原の木道を周回します。春に咲くミネズオウが咲いていると知り、東方にある放開口へ向かいました。残念ながら探すことはできませんでした。

これはしっかりと咲いていますね。

案内図があります。

葉が色づいています。

ヤナギランの葉もきれいです。

ヤナギランには綿毛がまだ付いています。

ハクサンフウロ(白山風露)がまだきれいに咲いています。花期は7~8月です。

グリーン広場から駐車場へ戻ります。エゾスズラン(蝦夷鈴蘭)が果実を付けています。

花が咲き残っているエゾスズランもあります。

約1cmの大きさのかわいい淡緑色の花です。

登山口に戻りました。青空が広がって来ました。左は西篭ノ登山、右は東篭ノ登山。

東篭ノ登山の山頂には、たくさんの登山者が見えました。

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登った山

三方ヶ峰

三方ヶ峰

2,040m

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最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
5時間30分
難易度
★★
コース定数
22
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