行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
新穂高温泉(02:00)・・・笠新道登山口(03:08)・・・わさび平小屋(03:30)・・・小池新道登山口(03:50)・・・秩父沢出合(04:18)・・・シシウドが原(05:16)・・・鏡平山荘(05:49)[休憩 20分]・・・弓折乗越(07:06)・・・双六小屋(07:49)[休憩 15分]・・・三俣山荘(10:20)[休憩 30分]・・・徒渉点(11:12)[休憩 5分]・・・岩苔乗越(12:16)[休憩 5分]・・・高天原山荘(14:00)[休憩 21分]・・・高天原温泉(14:34)[休憩 100分]・・・高天原山荘(16:30)
【2日目】
高天原山荘(02:30)・・・岩苔乗越(05:36)[休憩 5分]・・・ワリモ北分岐(05:47)・・・鷲羽岳(06:34)[休憩 10分]・・・三俣山荘(07:20)[休憩 30分]・・・双六小屋[休憩 30分]・・・弓折乗越(10:45)・・・鏡平山荘(10:58)[休憩 5分]・・・シシウドが原・・・秩父沢出合・・・小池新道登山口・・・わさび平小屋・・・笠新道登山口(13:26)・・・新穂高温泉(13:58)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
日本一遠い秘湯高天ヶ原温泉を一泊二日で往復しようと企画。
初日はピークハントは諦めて最短ルートで高天ヶ原温泉を目指す。
夜明けまでの鏡平までがとにかく長い。
鏡平で槍ヶ岳を見るとホッとした。
霜が降りた木道は凍りつき歩くのさえ危険な状況池に落ちないように要注意。
小休止後双六峠へ向けてさらに登るが、裏銀座コースはとにかく景色が素晴らしい。
周囲を北アルプスの山々に囲まれた見飽きることのないコースで、次々と登ってみたい山が現れるが、まずは高天ヶ原温泉へとまっすぐに向かう。
双六岳の巻道で鷲羽岳に向けて行くルートはトレランポイント。
軽いアップダウンで景色も良く快適なコースだが、長い登りをきたせいでそろそろ足がやられ始める。
ほぼ予定通り三俣山荘に到着。
お昼を小屋でオムライスをいただく。
山の中でオムライスとはなかなか珍しかったが、美味しく補給休憩。
ここから高天ヶ原温泉を目指すルートは2つあるのだが、鷲羽岳を経由するコースと黒部源流の碑を経るコースとあるのだが、鷲羽岳に登るのは帰路にしようと企画していたので一気に下る。
しかしここからが、川の中にコースがあるような状況で、なかなかペースを上げられず。
しかしここで活躍したのが、トレランシューズに登山用の厚手のウールソックスを履いてきていたのが功をなし、少しぐらい濡れても、すぐに乾いてくれて全く不快感が起こらなかった。
やはり山行きで、厚手のウールソックス(ダーンタフの登山用のハードタイプ)は必須ですね。
黒部源流の碑から三俣小屋でお会いした方々が、支度されてたので目的地を聞くと雲の平という。
目の前に壁のような急登にうんざりされていた。
しかし我々の岩苔乗越も延々と足場の悪い水に濡れやすい岩場を登っていかなければならない。
このコースは登り返す距離がかなり長い。
すこんと急登で上がれる方が楽なのかもと考えてしまうほどだらだらと長い。
岩苔乗越で小休止。
北アルプスの山々を見晴らせる景色は、一旦ここでお別れしここからは下りオンリー。
しかし標準タイム2時間40分という長い下りに、森林限界を終えて樹林帯に入ると、背の低い木々が目線を防ぎ油断すると頭や顔を木の枝が強打するので、中腰で足場の悪いゆるい下りを行くので、かなりのストレスのかかるこのコースの中で一番嫌になった場所。
さっき補給したはずなのに、すでにお腹も空いてきた。
僕は勝手にシャリバテトレイルと命名。
行けども行けども小屋がありそうな場所も見えず、一体いつ着くのかと思った頃に、残り40分という水晶池への分岐に出た。
すでにヘロヘロだったのでスルーをし宿を目指すと、ようやく開けた湿原に出た。
鬱陶しかった森を抜けただけでもホッとしたが、宿がまだ見えない。
少し回り込んで高天ヶ原山荘が見えた時の安堵感はようやく長旅が終わったという感無量という言葉がちょうどいい。
結局長く感じたが1時間45分ほどだ。
目安で高天ヶ原山荘まで12時間ちょうどだ。
荷を解いて寝床を確保し、温泉へ。
ヘトヘトの体だったが、山荘からさらに10分ほど距離にして1.5kmほどトレイルを降った先にようやく温泉が。
貸切だったので、まずは囲ってある方の温泉に浸かってみたが、景色がイマイチなので野彫りの温泉の方へ。
最高のロケーションにある露天風呂。
日本一遠いところにある温泉とはまさにここのこと。
せっかく来たのでじっくりと温泉を堪能。
少し湯温が高かったので、川に入って水浴びしてまた入ったりと、時間をかけて大自然を満喫。
喉が乾いたら美味しい川の水で喉を潤す。
大きなイワナが泳いでいたり、釣り人心もくすぐる渓流だ。
同宿の広島から来られた方とも長旅の山話に花が咲き、疲れた体を白濁した酸性湯が癒してくれた。
宿に戻るのも、温泉疲れで足は重いが15分ほどの登りで帰宿、早くもランプが灯って雰囲気抜群、夕食までの暮れ行く山を見ながら川の水でキンキンに冷やされたビールが最高に美味しかった。
夕食は今回7人の方が泊まられるので、皆と歩いてきたコースの話や、これからの予定などに花が咲く。
我々は2時に起きて出発するので、夕食中にお弁当を用意してくださった。
食後はすぐに就寝。
乾燥室で乾いた衣類で身支度し、そっと出発。
ドリンクなども買う必要なく、沢から引かれた水をボトルに満たして、あの嫌な登りをヘッデンの明かりだけで登り返す。
途中なぜかコースロストしリルートを強いられた。
夜間は赤い丸や赤テープを見逃さないように、注意が必要だ。
幸いGPSで間違っていることがわかったので良かったが、地図やコンパスも必要だが、真っ暗闇ではやはりスマホのGPSが頼りになった。
岩苔乗越まで帰路はなぜかそんなに時間もかからずワリモ北分岐までもあっという間で、まずはワリモ岳へ。
水晶岳までも魅力的だが、出来れば鷲羽岳から三俣蓮華、双六岳とピークを踏んで帰りたいと思っていたが、稜線に出るとかなりの強風。
天気も曇りのち雨という予報。
持って行った防寒着を全て着込んで、安全に配慮しつつ鷲羽岳へ。
稜線の強風はとんでも無いもんですね。
鷲羽岳に着くと、三俣山荘から登って来られた方と写真のとりっこをしたり情報交換。
ここからの景色もまた素晴らしい。
しかし寒すぎる。
長居していると、薄着の友人が低体温症になっちゃうとすぐに下山へ。
またしても三俣山荘でカップ麺を購入遅い朝食タイム。
行きも帰りも補給基地だ。
その後もピークハントしたかったが、雲行きが怪しい上稜線の強風に今回はまっすぐ帰ることに。
復路はさすがに下り基調なので11時間で新穂高の駐車場に帰着。
さすがに日本一遠い温泉、なかなか疲れましたが素晴らしいコースに魅了されました。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
トレランシューズ | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | 腕時計 |
登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | カトラリー |
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