行程・コース
天候
初日:雨 2日目:曇り後暴風雨 3日目:暴風雨後曇り 4日目:快晴(山頂付近は強風)
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
【往路】
JR名古屋駅からJR美濃太田駅へ。
美濃太田駅からは長良川鉄道で終点の北濃駅へ。
北濃駅からは白鳥バス(一部は要予約)で終点の上在所バス停下車。
【復路】
大白川ダムから平瀬温泉までは白山タクシー(要予約:約5,500円)。
平瀬温泉で「白川郷⇒名古屋」の高速バス(要予約)で終点の名鉄バスセンター(JR名古屋駅に隣接)で下車。
この登山記録の行程
【1日目】
上在所(13:30)・・・石徹白登山口(14:55)[休憩 15分]・・・神鳩ノ宮避難小屋(16:50)
【2日目】
神鳩ノ宮避難小屋(05:30)・・・銚子ヶ峰(06:20)[休憩 10分]・・・一ノ峰(07:15)[休憩 5分]・・・二ノ峰(07:50)[休憩 10分]・・・三ノ峰避難小屋(08:30)[休憩 40分]・・・別山平・・・別山(11:05)[休憩 10分]・・・御舎利山分岐(11:25)・・・油坂ノ頭・・・白山南竜山荘(13:50)
【3日目】
白山南竜山荘(13:40)・・・白山室堂(15:00)
【4日目】
白山室堂(05:55)・・・御前峰(06:25)[休憩 15分]・・・お池めぐり分岐・・・大汝峰下の分岐・・・大汝峰(07:40)[休憩 10分]・・・大汝峰下の分岐・・・お池めぐり分岐・・・白山室堂(08:35)[休憩 15分]・・・展望歩道分岐・・・カンクラ雪渓・・・大倉山避難小屋(10:05)[休憩 15分]・・・大白川ダム(平瀬道登山口)(12:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今年の私のメインイベント、白山縦走。友人Tさんと石徹白から美濃禅定道を登りました。折しも台風18号が接近。中止も検討しましたが、2日目の深夜に白山を通過する予報だったので途中撤退も視野に入れつつ思い切って敢行。
【初日:上在所から神鳩宮避難小屋】
新幹線→JR在来線→長良川鉄道→白鳥バスと乗り継いで13時過ぎに上在所に到着。壮麗な白山中居神社で山行の安全を祈願してスタート。雨の舗装道を1時間半歩いて石徹白登山口へ。ここには屋根付き休憩所、駐車場、トイレ、水場があります。
登山道に入ると数分で石徹白の大杉。そこを過ぎて、雨で小川のようになった急な道を登ったからか、おたけり坂から神鳩宮避難小屋までは地図上の距離よりも長く感じました。
避難小屋は建て替えられて快適。毛布も4枚。水場は道標から右に3分下ったところで水量豊富。なお、トイレは小屋内にありますが携帯式用でした。
【2日目:神鳩宮避難小屋から南竜山荘】
4時起床。雨を覚悟してましたが空には星と月。しかも無風。今がチャンスとばかりにヘッドランプ点灯で出発。しかし、望外の好コンディションの尾根道歩きは一の峰まで。そこから先は徐々に風雨が強まり、三の峰避難小屋に着く頃には横なぐりの強風と雨。
波状攻撃のような急登の疲弊も相まって小屋で長めの休憩。この小屋もきれいに整備されていました。水場はありませんがドッポン式トイレあり。
一向に風雨が弱まらないので仕方なく出発。別山周辺は風を遮るものがあまりない稜線の道。昔の登山者(修験者)が緊急避難したであろう岩室が散在するのも納得。身体ごと持っていかれそうな風は油坂の頭まで続きました。
途中の道は迷う心配のない明瞭な一本道ですが、尾根越えの際にジグザグに蛇行してアップダウンする箇所がいくつかあります。地図上では真っ直ぐの道として表記されているので何度もGPSで確認しました。
難行苦行の末、14時前に白山南竜山荘到着。テレビあり、公衆電話あり、携帯充電も自由、トイレはウォシュレットと至れり尽くせりの大きな小屋。17時を過ぎると台風の接近で本格的な暴風雨となり深夜には地震のように小屋が揺れました。
【3日目:南竜山荘から室堂】
台風の通過は深夜0時。しかし、「朝は台風一過でスカッ晴れ」という期待は甘かった・・・。強い風雨が午前中いっぱい残っただけでなく気温もかなり低かったため停滞。白山登頂⇒中宮道経由⇒ゴマ平避難小屋宿泊⇒白川郷下山、という当初の予定は半日停滞したことでパー。明朝、白山登頂後、平瀬道で大白川ダムに下山するスケジュールに変更しました。
なお、午後になってようやく普通の風雨になったので、今日中に少しでも距離を稼いでおこうと南竜山荘からトンビ岩コースで室堂まで登り、白山室堂ビジターセンターに宿泊。深夜に小屋の外に出ると雲は晴れ、全天球一杯の星々。感動でした。
【最終日:室堂から大白川ダム】
朝は予想通り好天。山頂付近は冷たい強風でしたが景色は最高。御前峰だけでなく大汝峰も登ってみる価値ありです。なお、御前峰から大汝峰に向かう途中の翠ヶ池付近は「ガス発生時、迷いやすい」と地図に書かれています。ガスが濃い場合は「翠ヶ池の説明パネルから30m進み、道が登りになる地点から左斜め後ろに『レ』の字のように曲がって登る」と迷わずに進めるでしょう。
山頂周遊を楽しんだ後、一旦、室堂に戻ってから平瀬道へ。大倉山周辺以外はほぼ一本調子の下り。熊笹の根っこで歩きにくい箇所もありますが全般にとてもよく整備されてます。豪快な景色も堪能できるオススメの下山道・・・と言いたいところですが、必ずしもそうとは言い切れません。
下山すると大白川ダムに出ますが、そこから平瀬温泉までは3時間歩くか、タクシーか、マイカーしか移動手段がありません。しかも、まとまった雨が降ると車両通行止めになる道なので下山しても平瀬温泉に出られない可能性もあります。しかも、ダムの脇にある白水湖畔ロッジは昨年閉鎖しているのでテントがないと停滞も無理。今回は室堂で電話して何とか白山タクシーを予約し、かつ、通行止め解除後だったので助かりました。
平瀬温泉到着後は日帰り温泉「しらみずの湯」で汗を流し、平瀬温泉バス停から名古屋行きの高速バス(要予約)で帰りました。
台風の影響の読みはまずまず当たってはいたものの、それでも標高2,000m以上の場所では風雨の強さが想定以上であったこと、そして、結果としては事なきを得たものの下山スケジュール変更を余儀なくされたこと、この2つを考えると今回の山行はややリスクが高かったかなと思います。いつもはソロなのですが、今回は2人だったので何とかなりました。
フォトギャラリー:45枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー |
ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン | トレッキングポール |
GPS機器 | ストーブ | 燃料 | ライター |
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