• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

丹波大菩薩道と、もうひとつのデンデイロ

石丸峠、大菩薩峠、高尾天平( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

高曇り

登山口へのアクセス

バス
その他: 往)JR中央本線 甲斐大和駅から小型バス(8:10発)で上日川峠(約50分)
復)丹波山温泉前からバス(18:20発)で奥多摩駅(約1時間)

この登山記録の行程

上日川峠バス停(長兵衛ロッヂ前)(9:03到着/9:15出発)-小屋平(9:33)-石丸峠(10:25着/10:30発)-大菩薩峠 介山荘(10:58着/11:10発)-フルコンバ(11:38)-ノーメダワ(12:25)-追分(十文字)(13:10)-藤タワ(13:58)-(高尾天平)-越ダワ車道合流(14:40)-(ローラーすべり台)-のめこい湯(15:00)

コース

総距離
約16.1km
累積標高差
上り約848m
下り約1,802m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

上日川峠から大菩薩峠を越えて丹波まで歩いてみました。 富士山の眺めは今一つでしたが、笹の稜線、広葉樹の尾根歩き、苔、巨樹、きのこに天平(でんでいろ)と、変化に富んだコースを楽しめました。  紅葉には少し早いですが、ひんやりした空気に秋を実感した一日でした。 

≫スカッとした秋空の富士山が見たい一心で行き先を大菩薩に定め、「昼から晴れ」の天気予報を信じて甲斐大和駅から上日川峠行きのマイクロバスに乗り込みます。  バスの車窓から富士山が見えた瞬間は「ヨシッ!」と気合が入りましたが、上日川峠に着く頃には再び雲の中に隠れてしまいました。

石丸峠に登るには「小屋平バス停」で途中下車すれば良かったのですが、足慣らしを兼ねて、終点の上日川峠からとことこ歩き始めます。静かなカラマツ林の中を20分程歩いてひょっこり小屋平バス停に出ると、そのまま石丸峠に向かいます。

天気予報は外れた様で、石丸峠でも富士山は顔を出してくれませんでしたが、先週の雨の樹林歩きに比べれば、一面の笹の稜線はとても開放的で新鮮です。 暫く様子を見ましたが、雲が切れる気配も無いので、名残を惜しみつつ大菩薩峠へ向かいます。 介山荘の前はいつもながらの賑わいでした。

大菩薩峠からの眺めと言えば、富士山と南アルプスが定番ですが、東に広がる奥多摩の山並みも捨てたものではありません。 奥多摩三山の見慣れた山容に誘われるように丹波大菩薩道に足を踏み入れます。

尾根の紅葉はまだまだですが、ひんやりした空気に秋を実感出来ます。
途中ですれ違った男女混成のマウンテンバイクの皆さんの明るい挨拶に、思わず足が軽くなります。
牛ノ寝通りを下るという事でしたが、彼の尾根を駆け下るのであればさぞかし気持ち良いことでしょう。

フルコンバの分岐で小菅への道を右に分けると尾根道は一層静かになり、今倉山の山腹を巻いて追分に至ります。 山と高原地図を見ると、今倉山には(サカリ山)、その先の中指山には(小栃山)の別名が記載されていますが、これは丹波と小菅の夫々の呼び名なのかもしれません。 
追分から藤タワまでの谷筋では、苔の庭園と見事な巨樹が目を楽しませてくれました。

丹波山村を囲んで3つの天平(でんでいろ)がありますが、高尾天平は保之瀬天平や丹波天平に比べると遙かに小振りで越えるのに一時間も掛りません。 越タワで車道に出ると、ふるさと創生の一億円で作ったというローラーすべり台の前を通ってのめこいの湯にドボーン。

秋空の富士山はお預けとなりましたが、冠雪後の再訪を心に誓い、今週もしっかり締まりました~。

本日の総歩数33,099歩、歩行距離23.5km、消費カロリー1,579kcal、脂肪燃焼量112g也。

続きを読む

フォトギャラリー:68枚

上日川峠の長兵衛ロッヂ前がバスの終点です。甲斐大和駅から現金1,000ぽっきりです。

トイレの脇から、石丸峠方面の道に下りて行きます。

足慣らしには調度良い、静かな小径です。

程なく、30分前にバスで通り過ぎた「小屋平バス停」に飛び出しました。石丸峠への登山口ですがトイレなどはありません。

途中、ダートの林道と交差し、、、

案内板に従って、再び山道に入ります。

ダケカンバ、カラマツの樹林を進みます。

気持ちの良い笹の山腹から大菩薩湖を見おろせますが、その先の富士山は見えませんでした。

石丸峠に着いても、富士山は顔を出してくれませんでした。

僅かな青空は見えるのですが、、、。

名残りを惜しみつつ大菩薩峠に向いながら、石丸峠を振り返って一枚。

大菩薩峠までの道は、見事な苔の森となっています。

大菩薩峠はハイカーの皆さんで賑わっていました。

一瞬だけ、富士山が顔を出しましたが、モノトーンでスキッとしません。

南アルプスの眺めにも雲が掛かっています。

東に目を向ければ、奥多摩三山(大岳山、御前山、三頭山)が揃い踏みしています。

通い慣れた奥多摩の山々にに誘われる様に丹波道へ・・・。

荷渡し場跡。その昔、峠を挟んで物々交換をしていた場所ですね。

小さい秋。

見通しの良い「フルコンバ」で、丹波道と小菅道に分岐します。

北に見えるピークは飛龍山でしょうか。

チーズケーキの様なキノコ。

こちらはシュークリームといったところでしょうか。

鋭い爪跡?!クマハギでしょうか?

静かな尾根道です。

ノーメダワでも展望が開けます。

北に見える特徴的な山頂は鶏冠山でしょうか? いずれ登ってみたい山ですね。

次第に巨樹が目に付き始めます。

追分の手前の分岐の道祖神。小菅に向う道が交錯していますので、注意が必要です。

追分の分岐には二本の道標が立っていて、一つには「十文字」と記されていました。

切り株に増殖中の苔アート。

きのこの家のジオラマのよう。

マリコ川の上流。美しい苔の庭園の様です。

沢筋に、写真に収まらない様な巨樹が次々と現れます。

最後に藤タワから高尾天平に登り返します。

天平の名前の通り、だだ広い尾根が続きます。

これは高く売れるかも!(笑)

奇怪な姿の老樹。

夏空<秋空

平坦な台地は、何処が頂上なのかも分かりませんでした。

三週間前に歩いた、保之瀬天平と丹波天平の稜線が見渡せます。

奥に続くのは飛龍山ですね。

高尾天平を下り切った越ダワの近くには、「ローラーすべり台」が営業中でした。

長閑な丹波山村の景色。

マスコットキャラのタバスキーですね。

今月二回目ののめこい湯。良い温泉です。

デジャブの様な湯上りセットでカンパーイ。

最後は甲州の親分、黒駒の勝蔵でしっかり締まりました~。

18:20の最終バスを待ちます。すっかり日が短くなりました・・・。

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
トレランシューズ バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー
行動食 テーピングテープ

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

  • ガバオさん、こんばんは♪

     大菩薩・高尾天平山行、お疲れさまでした。富士見はかわなわなかったようですですが、初秋を感じさせる丹波山村までの尾根歩きは、さぞ気持ちよかったのではないかと拝察しています。

     また、苔情報ありがとうございます。しっかりインプットさせて頂きました。特に、苔アートやキノコとのコラボによるジオラマ写真は秀逸ですね(笑)‼師匠のセンスのいいコメントがで、一層引き立っています。コメントも含め有り難く頂戴いたしました。

     実は、先日の山行候補の一つとして、師匠と全く同じコースを考えており、レコを拝見した際にはちょっと驚きました。私事で恐縮ですが、これまで大菩薩を起点として牛ノ寝通り、鶏冠山、小金沢連嶺を歩いており、未踏のコースが師匠のコースと日川尾根。それもあって歩いてみようかなと考えていたのですが、結局は金時に。ひょっとしたら、師匠とニアミスということもあったかもしれませんね(笑)。惜しいことをしました。

       ぼっけもん拝

  • ガバオさん、おはようございます!

    大菩薩峠から丹波まで、お疲れ様でした~!上日川峠といえば大菩薩嶺に登ってしまいそうです
    が、なるほど~、丹波に出るというのもコースは長めですがアリですね!標高のグラフを見ても
    徐々に下っていくので気持ちがよく歩けそうな気がします。

    それにしてもびっくりしたのが、チーズケーキのようなキノコ!!あのようなキノコがあるので
    すね。シュークリームのようなキノコや苔アートなどとともに見入ってしまいました。(笑)
    きのこや苔や巨木を観察しながら楽しく歩かれているガバオさんのご様子が目に浮かぶよう
    です。

    ところで兄弟子ぼっけもんさんも師匠と同じコースを考えられていたとのこと、私もそろそろ
    近場の地図を広げ、コース研究をしなければ・・・汗

  • ガバオさん、こんにちは。

    大菩薩から丹波まで、お疲れ様でした。

    実を言いますと、小菅から大菩薩峠間を何時か歩こうとしまっておいていたのですが、
    少々違えど先を越されてしまいました(笑)

    標高グラフを見ますと、なだらかに感じますので、CTよりもサクサク歩けそうな
    印象です。後はバスの時刻と「にらめっこ」ですね。来春あたりに計画したく思います。

    追伸・・・・・にごり酒が美味しそう!にごり酒で締める、とは流石です。

  • ガバオさん、こんにちは。

    レコを拝見していて、晩秋の牛ノ寝通りを歩いてみたいなあなどとしみじみ思ってしまいました。
    小菅の湯もいいですが、のめこいの湯というのはまだいったことがありません。
    参考にさせていただきます

  • ぼっけもんさん、こんにちは。 早速コメント頂き有り難うございます!

    そうですか~、ニアミスできずに残念でした!(笑)
     
    私は土曜日でしたので時差はありましたね。 日曜であれば確実に富士山が見られるとは思ったのですが、月曜日のことを考えると、どうしても土曜日山行が優先してしまいまい、結果富士山には恵まれませんでした。 その代りに、ぼっけもんさんのレコ写真の足柄城址からの「でっかい富士山」で溜飲を下げた次第です(笑)

    ところで、ぼっけもんさんはこの山域の大先輩ですね。 7月のレコを拝見して鶏冠山は既にポケットに入れさせて頂いていますし、富士山が冠雪したら小金沢連嶺も南下したいと思っています。

    勿論、ぼっけもんさんの様な滝子山までの長駆は遠慮して、やまと天目山温泉でドボーン、と行くつもりです!(笑)

  • すーさん、こんにちは。 いつもコメント頂き有り難うございます!

    江戸川の東側からの公共交通機関利用ですと、大菩薩辺りが安近短の境界線になります。(笑) ちなみに今回は家から上日川峠まで、ほぼ4時間掛かっています。(涙)

    この山域は大菩薩峠と大菩薩嶺を周回するハイカーの皆さんでいつも賑やかですが、小菅や丹波に抜ける尾根道は、とても静かでいい感じ、しかも温泉付きですので、私的にはお勧めのコースです。

    今回はお目当ての富士山が外れた上に、頼りの狛犬もいませんでした(笑)が、面白いキノコと苔、巨樹が、十分過ぎる代役を務めてくれた感じでした!

  • 西東京猛虎会さん、こんにちは! コメント頂き有り難うございます!

    大菩薩に続く丹波道、小菅道、牛の寝通りは、雰囲気が似ている中にも夫々特徴があるようで、さながら巨樹の並木道の様な牛の寝通りに対して、今回歩いた丹波道は、追分から下の沢筋の苔の庭園と巨樹が見事でした。 恐らくこの丹波道が一番人が少ないのではないでしょうか。

    それと、西東京猛虎会さんはご存じかもしてませんが、この周辺にも結構バリエーションルートがあるようですので、追々通ってみたいとも思っています。

    PS. 家まで我慢される派の西東京猛虎会さんにとって「黒駒の勝蔵」は目の毒だったでしょうか!?(笑)、とても美味しかったです!!

  • すてぱんさん、こんにちは。コメント頂き有り難うございます!

    牛の寝通りは広葉樹の巨樹の並木道の様な気持ちの良い尾根で、紅葉の時期には最高かと思います。 因みに私は去年の11月初旬に歩いたのですが、去年の紅葉は今一つだった感じでした。

    のめこいの湯ですが、基本的にアルカリ泉が多い奥多摩の中でも珍しい単純硫黄泉なのが最大の特徴でしょうか。 お風呂も広くて、サウナと水風呂があるのも高得点ですが、何と言っても地元で加工しているというジビエウインナーが左党には堪りません!(笑) お酒が苦手でしたら、シカ肉カレーが名物の様ですので、是非一度トライされては如何でしょうか。(私は未だ食べてません) ちなみに御蕎麦も絶品でした!

    さて、折角の三連休、明日の日曜日は天気が良さそうですが、芝刈り業務があって出かけられません(涙)。

    すてぱんさんはじめ、皆さんがどこへ行かれたのか、、、連休レコを楽しみにしております!!

関連する山岳最新情報

登山計画を立てる