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贅沢な山の大パノラマを満喫!越百山

越百山( 中央アルプス)

パーティ: 3人 (Yamakaeru さん 、ほか2名)

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: カーナビで伊奈川ダムを目指す。伊奈川ダム上登山口(駐車場)は名前の通り、ダムからさらに車で10分ほど林道を登ったところにある。林道は狭いものの基本舗装されている。駐車場は数十台は停めれる規模。しかし、越百山だけではなく空木岳の登山拠点となるため早めの到着が良い。

この登山記録の行程

伊奈川ダム上駐車場(06:54)・・・林道・・・福栃平(南駒-越百分岐)(07:41)・・・下の水場(08:11)・・・下のコル(四合目)(08:23)・・・上のコル・・・上の水場(09:53)・・・越百小屋(10:45)・・・越百山(11:44)(昼食~13:01)・・・越百小屋・・・上の水場(14:19)・・・上のコル(15:21)・・・下のコル(四合目)・・・福栃平(南駒-越百分岐)(15:54)・・・伊奈川ダム上駐車場(16:30)

コース

総距離
約15.1km
累積標高差
上り約2,192m
下り約2,194m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

早朝、車を飛ばして伊奈川ダムにやってきた。駒ヶ根に以前住んでいた自分にとってはこちら側は中央アルプスの裏側の感覚がある。
昨日の各務原アルプス縦走(平地移動含めて約20km)に続き、今日もそこそこのロングが嬉しい。紅葉はドンピシャのタイミング。晴れ渡った稜線。今日は最高の景色が楽しめると出発前から期待が膨らむ。

越百山は標高2,614m。中央アルプス北部と南部の境に位置し、上伊那郡飯島町と木曽郡大桑村の境にそびえる山。中央アルプスの縦走路も越百山を過ぎると藪が増えていくため、ここを縦走の終点とすることが多いとのこと。登山コースは今回選んだ伊奈川ダムからのアクセスが一般的で他は藪がかなり多い。現在、駒ヶ根方面からのルートを整備中との話も聞く。

ダム湖上部の駐車場に車を停め、登山届の前で「使用前」の記念撮影。まだスッキリ顔。 :)
少し傾斜の付いた林道(今朝沢林道)をゆっくり上がっていく。小一時間程で福栃平(南駒-越百分岐)に着く。左に聞くと南駒ヶ岳方面。ぐるっと周遊もできるが、今回は右側の越百山をピストンで目指す。ここから本格的な登山道となる。
いきなりの急斜面をつづら折りで登っていく。
しかし、綺麗に整備されているため結構登りやすい。
九十九(つづら)折りとはよく言ったもので、もう数えられないほど身体を右に左に踵を返してひたすら登る。いやー帰りはこれを降るのかとげんなり。登りはいくらでもOKだけど、長い下りは出来れば遠慮したい。
一瞬、開けた場所に出る。四合目に当たる下のコルだ。一息をつく。ここからは尾根を進むことになる。少しは景色も楽しめるだろうか。
尾根は結構痩せ尾根。つづら折りと違って真っすぐを見ながらどんどん進む。
軽く降って上のコルに着く。下のコルと違って休憩スペースも狭いため気が付かず通り過ぎてしまいそうだ。近くにはオコジョ平とも呼ばれる場所があるが、オコジョには会える気配はまったくない。(笑)

少し傾斜が強くなった道を進んでいく。この尾根は遠見尾根と呼ばれているので、さぞ景色が楽しめるかと思っていたが、一部、確かに眺望が開けた場所もあったが、基本は眺望はない。
上の水場で休憩をとる。水場は尾根を左にそれて約100mほど降りたところにある。綺麗な沢だ。
この付近が7合目。徐々に植生が高山のものへと変化していく。色づいた木々も増えてきた。
八合目まで登ると今度は水平移動に変わって時計回りに山を回り込む。そして越百山の頂を目指す前に、いったん急な斜面を降る。どんどん降ると色づいた葉っぱの間に、それ以上に鮮やかな赤い屋根が見える。越百小屋だ。塗装を塗り替えているのか、屋根も壁も真っ赤だった。テーブルを借りて少し休憩。越百山の山頂がもう目の前で早く来い!と手招きをしている。
しかし、近いようで遠いのが山の距離。コースタイムで40分。ここの急斜面も意外にシンドイ。しかし、森林限界を抜けると、もう素晴らしいパノラマの世界が垣間見える。振り返ると先日、噴火から3年を経過した御岳山がもの凄く近くに存在感を示している。頭が雪のように白い。あんなに白かったかな?!
また、前回、同じメンバーで登った南木曽も見える。南木曽から、この越百山を指さし、次はあそこに行こうと言っていたのが、もうその頂も目前だ。山登りは登るほど、山を知るほど楽しさが増す。
最後の急な斜面を滑らないように勢いをつけて一気に駆け上がる。

・・・・

しばし絶句。遅れて言葉が出る。す、すごい。いや、なめてました越百山。
目前には南アルプスが屏風のようにそびえ立っている。その奥に、いやいやオレの存在も忘れるなよと言わんばかりに富士山も顔を出している。その手前に目立つ山がある。日本で二番目に高い山。北岳だ。振り返って一段と近く大きく見える御嶽山。そして乗鞍。。。
なんとまあ贅沢な風景か。
もう一度、南アルプスに目を戻す。向かって左側に、カッコいい頂が見える。こちらも御岳ではないが、頂き付近が積雪があったように白い。山頂付近の花崗岩から夏でも雪があるように白く見える甲斐駒ヶ岳だ。凛々しいという言葉がぴったり。久しぶりに登りいたいと思った。
時間があれば仙涯嶺(せんがいれい:標高2,734m)にも足を延ばしたかったが、今回はこの大パノラマの景色を楽しみながらお昼をとることにした。

仙涯嶺に目をやると仙涯嶺やその向こうにある南駒ヶ岳は岩がごつごつした男らしい山容をしている。その先にはやはり同じメンバーで登った空木岳へと続いていく。
一方、越百山を挟んで反対側にある南越百は、若干低いせいかハイマツで覆われた山頂になっていて、その先の山々はもう樹林帯になっている。冒頭書いたようにアルプスらしい山容を見せるのは確かにこの越百山までなんだなあと改めて山それぞれに異なる容姿に不思議さを感じる。

ご飯を食べてデザートの梨を食べ終える頃、いきなり雲が下から立ち上がってきた。見るみるうちに、先ほどまでの大パノラマも真っ白な世界の中に消えていった。あの真っ赤な越百小屋の屋根も見えない。
しかし、大パノラマも十分堪能し、心に刻んだ。

さて、長い下りに負けじと帰ろう。。。。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • あの山この山、名前がわかるっていいですね。特徴が見えるのですね。

  • 某師匠の言ったもん勝ちルールですね。(^ ^)

  • 絶景ですね。羨ましいかぎりです。

  • いや、本当に越百山をなめてました。こんなに素晴らしい眺望があるとは。

登った山

越百山

越百山

2,614m

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