行程・コース
天候
(1日目)曇り、午後から晴れ。(2日目、3日目)晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
前日に市営新穂高第3駐車場(登山者用無料駐車場)に駐車。仮設トイレあり。翌朝5時には満車だった。
この登山記録の行程
【1日目】
新穂高温泉(06:10)・・・新穂高温泉駅(06:14)・・・穂高平小屋(06:54)[休憩 3分]・・・奥穂高岳登山口(07:30)[休憩 3分]・・・滝谷出合(08:31)[休憩 3分]・・・槍平小屋(09:21)[休憩 16分]・・・千丈沢乗越分岐(11:11)[休憩 17分]・・・槍ヶ岳山荘(13:30)[休憩 45分]・・・槍ヶ岳(14:27)[休憩 72分]・・・槍ヶ岳山荘(16:00)
【2日目】
槍ヶ岳山荘(06:20)・・・槍ヶ岳(06:39)[休憩 10分]・・・槍ヶ岳山荘(06:58)・・・千丈沢乗越(07:32)・・・硫黄乗越(09:13)[休憩 16分]・・・双六小屋(10:18)[休憩 13分]・・・弓折乗越(11:36)[休憩 8分]・・・大ノマ乗越(12:00)[休憩 11分]・・・秩父平(13:09)・・・笠新道分岐(14:26)[休憩 8分]・・・笠ヶ岳山荘(15:47)[休憩 56分]・・・笠ヶ岳(17:03)[休憩 29分]・・・笠ヶ岳山荘(17:42)
【3日目】
笠ヶ岳山荘(06:42)・・・笠ヶ岳(06:55)[休憩 22分]・・・雷鳥岩(08:20)[休憩 5分]・・・最終水場(09:06)・・・錫杖沢出合(10:13)[休憩 5分]・・・槍見温泉(11:04)・・・中尾高原口(11:09)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
新穂高を中心に槍ヶ岳から西鎌尾根を経て、笠ヶ岳を縦走した。
1日目は新穂高から飛騨沢コースで槍ヶ岳へ一気に登り、槍ヶ岳山荘泊。2日目はまず槍ヶ岳に再登頂し、西鎌尾根から双六山荘を経て、ちょっと長いが笠ヶ岳まで縦走し、笠ヶ岳山荘泊。3日目は笠ヶ岳に再び登ってから、クリヤ谷コースで新穂高まで下った。
まず最初は、新穂高温泉から白出沢まで1時間半くらいの林道歩きとなる。途中、穂高平小屋へ林道をショートカットするコースがあるが、分岐点が不明のためそのまま林道を進んだ。白出沢からいよいよ登山道に入るが、槍平小屋までは徐々に標高を上げるのできつさは感じない。「最後の水場」あたりから視界が開けてくるが、同時に急登が始まる。千丈沢乗越分岐をすぎると飛騨乗越まではつづら折りの急登で非常にきつい。高低差100mごとにある標識をたどり、一歩一歩我慢しながら進んだ。飛騨乗越で急登は終了し、覆いかぶさるような槍の尖端が目の前に迫る。新穂高からここまで一気に2000mほど標高を上げたので、またもや頭痛とだるさに苦しめられた。また稜線は風が強く、汗冷えで体が震えるほど寒かったので、持っていたダウンとかすべてを着込んだ。槍ヶ岳山荘山荘で着替えて、体勢を整えてから山頂へ。山頂からは快晴の青空のもと360°の大展望が満喫できた。
翌日は再び槍ヶ岳の山頂を踏んでから西鎌尾根へ進んだ。千丈乗越までは300mほどを一気に下り、核心部のルンゼに鎖場もあるが、遠目に見るギザギザ感とは違い、特に危険な箇所はなく稜線歩きを楽しめた。樅沢東峰、樅沢岳での登りをふんばり、それを下ると双六小屋にたどり着く。
ここからは南に進路をとって、小さいアップダウンを繰り返しながら稜線を進む。このままなだらかに笠ヶ岳へ行けるのかと思ったら、抜戸岳が近づくにつれ、今いる位置との高さのギャップが目に入り、どう乗り越えていくのかといやな予感。それも秩父岩のすごい岩壁を目の前にして納得。岩壁を巻くように一段高い稜線までつづら折りの200mの急登が控えていた。そこを越えればいよいよ笠ヶ岳は目の前。抜戸岩をくぐり、山荘直下のキャンプサイトからの意外ときつい登りをふんばり、笠ヶ岳山荘にたどり着いた。山荘に荷物を置いてから、夕日に染まる槍ヶ岳、穂高連峰を眺めに、笠ヶ岳山頂へ進んだ。
最後の日は再び笠ヶ岳へ。20分くらいの登りで登頂すれば、あとのコースは下るだけ。山頂の眺望を十分に楽しみ、山頂直下から下方へ続く道へ進んだ。道はクリヤノ頭までは展望のよい稜線歩きで、穂高などの山並みの余韻を楽しみながら歩くことができる。そこからクリヤ谷までは長い下りが続き、谷に出合えばあとは沢伝いに進む。途中に錫杖岳のみごとな岩壁を眺めながら、11時ごろには槍見温泉まで戻ってこれた。
切れ落ちた稜線は当然ながら滑落要注意だが、だれもが慎重になる槍の尖端以外は、特別危険な箇所は感じられないコースだった。槍の尖端の鎖場とはしごは、ここに来た誰もが目指す場所なので、岩場に恐怖感のある人が前を歩いていると渋滞する。慌てず進むのをゆっくり待つしかない。槍ヶ岳は、台湾?韓国?からの団体ツアーがあるようで、山頂や山荘で外国人が非常に多いのに驚いた。
一日目の天気はよい形で予想を裏切った。朝一番の快晴後、いつの間にか厚い雲に覆われて、飛騨沢を登るにつれてだんだん雲の中へ。上のほうは曇りで期待できないと思いきや、稜線に着くころにはなぜか急に晴れて、遠くまで見渡せる最高の天気となった。翌2日目は朝から富士山が顔を見せる快晴となり、3日目も続いて富士山が顔を見せるなかで北アルプス全体の眺望を満喫できた。
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