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20171103 日光白根山登山

日光白根山( 関東)

パーティ: 1人 (まさゆき さん )

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行程・コース

天候

快晴

利用した登山口

山頂駅  

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

山頂駅(09:30)・・・七色平分岐(10:10)・・・日光白根山(11:40)[休憩 20分]・・・分岐(13:00)・・・弥陀ヶ池(13:10)・・・分岐(13:15)・・・七色平北分岐(14:05)・・・山頂駅(14:30)

コース

総距離
約7.0km
累積標高差
上り約817m
下り約817m
コースタイム
標準4時間15
自己4時間40
倍率1.10

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

日本百名山の一つ、日光白根山へ。

ヤマケイに載っていた3、4日前の写真ではまだ雪が積もっていなかったことから、まだ普通の装備で登れそうだと思い5時に家を出発。

白根山は標高2800mもあるが、ロープウェイで頂上近くまで登れるため、11月の日の短い時期でも安心して登山できる。
9時頃にロープウェイの駐車場に到着すると、駐車場は半分程度しか埋まっていなかった。
もうオフシーズンなのか建物に入っても人はまばらで、こちらから頼まなくても6人乗りのロープウェイに1人で乗せてもらえて、貸切状態を満喫できた。

登り始めると、最初はきれいな紅葉の森に囲まれながら進んでいく。
森を抜けると今度は雪が斜面に積もっており、想定外の光景が広がっていた。
この3、4日で雪が降ってしまったのだろう。この時期はいつ雪山になってもよいように準備しなければいけないと反省した。

上に到着すると、辺り一面雪で覆われていて、雪を避けては登れなそうである。
だが、初雪の頃はアイゼンよりストックの方が良いと聞いていたので、今の時期なら秋仕様の装備でもある程度は行けるだろうと判断し、行けるとこまで進むことにした。

出発する前に足湯の広場に行ってみたが、今日は快晴で素晴らしい眺望を拝むことができた(11月になると足湯のサービスは終了し、普通のベンチになっていた)。
頂上でさらに良い景色を眺めたいと決意して出発。登山口のすぐ手前に社があり、登山の安全を祈る。

登山道に入るとさらに雪が積もり、完全に冬の景色となっていた。
雪道を登山靴で歩くのは初めてであったが、意を決して歩き始める。

しかし、驚いたことに意外にもかなり歩きやすい。
関東に住んでいると、新潟で重く動きづらいスキー靴を履いて歩くか、東京で滑りやすい革靴で冷や冷やしながら雪の上を歩く経験しかなかったので、登山靴のような歩きやすくグリップ力のある靴で歩くと、こんなにもさくさく歩けるかと思いもよらぬ発見になった。
だが北側の斜面になるとアイスバーンになっているところはやはり普通の登山靴では滑ってしまい、アイゼンを装着する登山客もちらほら見かけた。
自分はアイゼンを持っていないので、道の端の踏みつぶされていない雪に足の半分をのせてグリップ力を確保しつつ、ストックを使って三点支持をするという方法で少しずつ進んだ。
この時期は日当たりがいいと雪も解けるようで、南側に行くと普通の山道になっていた。
雪の道と土の道を交互に歩いていると飽きずに歩けてなかなか面白い。

また雪が音を吸収するのか、足を止めると夏・秋の山と比べてとても静かでよい雰囲気だ。
風がやむと虫の羽音や鳥の鳴き声すらなく、無音に近い状態で、耳鳴りが聞こえるほどであった。
雪山は賑やかさはないが、静かな雰囲気の中で思索に耽るのに最高だと思った。

そうこうしているうちに森林限界を超えると、素晴らしい眺望が広がる。
今日は雲一つない天気で、高度が上がるほどに青深くなっていき、空に吸い込まれそうな気分になる。
森林限界を超えると日当たりが良くなるのか大体の場所は雪が解けて山肌が露出し、一部に雪渓が残っている状態であった。
雪渓の一部が登山道だったので通ったが、歩きやすくはあったものの、太陽の反射がすさまじく、太陽に背を向けているのに眩しくて目を開けていられないぐらいであった。
冬の高山でほとんどの人がサングラスをかけているのもなるほど頷けた。

そのまま進んでいき、頂上に到着。頂上付近は人で割と混雑している。
しかし眺望は最高であった。
東側は、中禅寺湖を望む男体山が雄大にそびえている。今日は男体山も登り甲斐があっただろう。
南側に目を向けると霞がかかり幻想的な山々の遥か奥に富士山と思しき山影が見える。
西側には尾瀬を挟む燧ケ岳と至仏山が見える。既に両者には雪が積もり、先月登った時とは異なる雰囲気になっている(頂上にいるときは燧ケ岳の両端のでっぱりを、谷川岳のオキの耳とトマの耳と勘違いしていたことは内緒である)。
北側は高い山はほとんどが雪山となっており、冬が日本列島を南下してきているのが視覚的に実感できる。
360度絶景のパノラマで、最近の登山の中でも特に素晴らしい風景を満喫することができた。
唯一残念だったところを上げるとすると、ロープウェイの売店で弁当を買うつもりだったが、現地に行ってみると売っておらず、予備食のスニッカーズがお昼になってしまったことである。

予定よりもかなり長居した後、下山開始。
帰りは反対側に進んだが、こちらはマイナーなルートなのか登山客がめっきり減る。
こちらは日当たりが悪くて雪が残っており、凍った岩場を降りるときはかなり緊張した。

無事に傾斜が緩やかなところまで進むと、ほぼ平らな道がずっと続く。
雪はまだ踏み固められておらず、登山靴だととても歩きやすい。
小石のような段差が埋められているので、下手したら土や石の道より歩きやすいかもしれない。
軽快に歩いているうちに、あっという間にロープウェイ駅に到着してしまった。
朝は雪が積もっていた駅周辺は今日の陽気で雪はほとんど解けて観光客も増えていた。

頂上で食べ損ねたお昼を食べようと思ったが、それほど惹かれるメニューがなかったので、ロープウェイで下山し、麓の駐車場にあるお店でてんぷら定食を食べた。
このてんぷらは注文してから揚げてくれるようで結構おいしかった(量が多すぎて最後の方はきつかったが)。

今回は思いかけず雪山デビューとなってしまったが、雪山を歩くのは思っていたよりずっと快適で楽しい登山となった。
雪山は大変というイメージしかなかったが、もっと雪山にチャレンジしたいと思ったぐらいである。
しかし、今回楽しめたのは天気が素晴らしかったからで、天候が崩れて吹雪になったりしたら危険だっただろう。
一日晴れの予報を前提にチャレンジはしたが、今後雪山に挑戦するときは天候が崩れても最悪の事態にならないようしっかり準備をして挑みたいと思った。

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登った山

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