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道志川からヤマビルに追われて大室山

大室山( 関東)

パーティ: 1人 (fuuuu さん )

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行程・コース

天候

晴時々曇り 頂上付近は濃霧

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 野原吊り橋駐車場5台程度可能
ここから吊り橋を渡り大室山に向かう

この登山記録の行程

野原吊り橋駐車場:9:30
大室山:13:59
大渡キャンプ場:18:35
野原吊り橋駐車場:19:04

コース

総距離
約10.2km
累積標高差
上り約1,311m
下り約1,309m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

おびただしい数の気味悪い
ヤマビル攻撃と。
夕闇迫る道迷いに消耗した
ひどい1日であった。

道志川の野原吊橋駐車場(5台)
車を駐め吊橋に向かう。
滑りやすく揺れる。

爽やかな新緑の風景にココロを浮かせ
ゆっくりと大きく息を吸込む
穏やかでいい感じだ

ゆっくりゆっくりと地形を噛み締め
無理せず登り始めた。

汗ばみ小休止の頃合い、ふと足元を見ると
無数のヤマビルがパンツを
這い上がって来ていた。
身の毛もよだつ光景にパニック
払っても払っても湧いて出てくる
景色どころではなくなってきた。
足早になる、追ってくる、降ってくる
一旦止まって全身確認したいが
止まると吸われる。
とにかく明るく乾燥した場所へ
標高が上がれば居なくなるはずだと
願うばかり…
900m超えた辺りから見なくなった気がする。

途中点検のためザックを下ろすが
ザックにも忍び貼り付ていた
人差し指で何箇所も弾く
登山靴を脱ぐと小さなものから大きなものまで
足首のところに留まっていたが
靴の中にまで突破したものまでいた
厚手の靴下を履いていたにもかかわらず
上から丸々太って血を吸っていた
怒りが込み上げ
とっさに摘んでグリッグリッと踏みつけ
塩をかけまくった。
ゆったりした気持ちなどひとかけらも
無くなっていた。

2時間程の格闘後
ようやく本来のハイキングに戻るが
4センチ前後の紐状を見ると緊張が走る。

緊張のついでだが、クマハギが至るところで
見受けられた
今日は何かと災いが迫って来る
用心!用心!笛を鳴らしながら進んだ

薄暗い杉木立を抜けると
新緑の明るいブナの樹林帯が現れた。

吐く息も白い
山頂は霧に包まれ周辺の山々は見えない
冬季は低山でもそこそこ開放された風景が
望めるが、新緑の季節は特に望めない
(ヤマビルの追手が、ザワザワさせる)

ヤマビル避けて下山出来ないものか…
それが誤りの始まりだった。
反省しきり…

途中からコースを変えて見よう
国土地理院地図にも表示されていないが
朽ち果てた標識に目的の地名が書かれていた
多少外れても杉木立の急斜面は道は無くとも
地面は柔らかく人工的に樹木も
互い違いに植えているため、
滑落しても知れている。

途中ピンクのリボンを頼り進むが、
やがてかなりの広範囲に白いテープが巻かれ
いつの間にやらしっかりした道も無くなった。
時は16時30分、急激に暗くなり始める頃だ。
夏至で助かっている。

しっかりした道が既に地図上の道では無かった。
とにかくYAMAPのグレー線に重なるように
歩くがここは谷で枯れ川となっている。
台風で地形が変わってる?
雨も降り始めた。
焦りも出て来たし、疲労もあって
遭難の二文字が浮かぶ
確かに足腰が思うように動かなくなるし
岩石など超えるのにグラツキ出すし
何より息が荒くなっている
このままではいけない。
リフレッシュさせないと良い方向には向かない
ザックを下ろしレインウエアーを取り出す
ヤマビル群
水筒の水で一息入れ、人差し指で1匹1匹弾く
登山靴の中までは見ないようにする。
グレーの線上に重なったので
先を急ぐ、どうも道が流されていたようだ
道の断面らしい痕跡がある。
よじ登ると登山道ぽい
助かった!
このまま行けば問題無い
一歩一歩行けば必ず着くと言い聞かせ
前進する。
ところが先に川があるがその先に
道が無い…
戻って目的地と大きく離れるがキャンプ場
と矢印の書いてあった所まで行く
目的地は諦め、キャンプ場へ向かう
ロープが無ければ降りられ無い急傾斜だ。
枝葉の向こうにテントが見え隠れする。
助かった!
だけど急流の向こう岸
深さも腰ぐらいか深緑色に渦を巻いている。
橋があったようだが、流され朽ちていた。
向こう岸に渡れそうなところを探す
渡った後も1時間ばかり歩く事を考えると
登山靴を濡らすわけにも行かない
何度も、川を渡り岩をよじ登るイメージを作る
登山靴を脱ぐとヤマビル群が出てきた。
いっとき靴下を脱ぎ、剥がす事に費やした。
パンツをまくるとふくらはぎにも
4箇所ほど吸われ血が流れていた。

急流に流されないよう足の指で川底を握り
ゆっくりゆっくりと進んだ。

※翌日のニュースでは小田急線秦野駅で
ヤマビル40匹と格闘と出ていました。
この梅雨時凄く活発化しています。
しっかり準備して注意して下さい。
※登山道なのかケモノ道なのか曖昧な
箇所が多くありますので注意して下さい。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 ホイッスル
医療品 虫除け 非常食 行動食 テーピングテープ
【その他】 ロープ

みんなのコメント

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  • すごい!参考になりました。ヒルこわーい!遭難しなくて良かったですね。ドキドキ読みました。

  • ありがとうございます!

    ヤマビルがトラウマとなり避けて、奥多摩方面を歩行中です。

登った山

大室山

大室山

1,587m

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