行程・コース
この登山記録の行程
奥多摩湖(08:51)・・・サス沢山(09:48)・・・惣岳山[休憩 10分](10:51)・・・分岐・・・御前山(11:12)・・・御前山避難小屋[休憩 60分](11:21)・・・鞘口山(13:08)・・・鋸山(13:47)・・・愛宕山(15:19)・・・奥多摩駅(15:30)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
カタクリの花を探しに、奥多摩の御前山に登ってきた。お天気にも恵まれ、萌黄色の春の山とカタクリの花、それにカモシカとの意外な出会いを楽しんだ。
朝から電車もバスも春の山を楽しもうという人でいっぱい。奥多摩湖行きバスは臨時便が出た。特にカタクリの花咲くこの時期は、皆さんの記録もたくさん上がっているようだ。小河内ダム周辺など標高が低いあたりは新緑と咲き残った桜が見られ、「山笑う」というのはこういうことなのかな思う。
<カタクリの花の状況>
大ブナ尾根を、途中奥多摩湖の景色やカモシカと出会ったりしながら急登する。サス沢山を過ぎ惣岳山に向かう標高900mあたりからカタクリの花がぽつりぽつり見られるようになる。今回多く見られたのは、惣岳山ー御前山、鞘口山ー大ダワの区間であった。このうち惣岳山ー御前山の区間は食害防止ネットの内側で特に多く見られ、隔てられている感覚がどうしてもあって、少々興ざめ。保護のためには致し方ないのだけど、楽しむのにはあまり適していない。それにしてもネットの内側と外側ではカタクリの花の数が歴然と違う。
意外だったのは大ダワ周辺で、舗装されている林道と交差して人の気配が濃いこの辺りで一番カタクリが群生していた。食害保護ネットの内外の差なども考えると、それだけ食害の影響が大きいということなのだろうか。標高の高いところほど、まだ蕾のものも見られたので、今しばらくはカタクリの花を楽しめるのではないだろうか。
自然公園指導員の方に貰ったパンフレットによると、カタクリは木々が葉を茂らせるまでの数ヶ月間に、たった一枚の葉っぱを出し、1年分の栄養を鱗茎に蓄え、7年目にようやく葉を2枚出して花を咲かせるのだそうだ。とすると今目にしている花もとても貴重なものなのだなと得心がいく。この辺りのカタクリも、だいぶ数が減っているのだそうだ。
<コースの概況>
コースは、全般的に一般向き。小河内ダムから大ブナ尾根の取り付きや、鋸尾根は急登がある。鋸尾根は岩場に階段、ハシゴ、鎖場もあるが、高度感も強くなく注意して通過すれば問題はない。ただ、小河内ダムから登るこのコース取りだと、疲れた頃に鋸尾根を下ることになるので、注意をしたい。
私は、御前山避難小屋から鋸山に向かうつもりで、しばらく栃寄方面に下ってしまい、30分以上ロスした。もっともカタクリの花も見られたのだけど。避難小屋はほんのわずかだけれども鋸山方面のコースから外れているので、休憩などに利用する場合は分岐まで戻る必要がある。
このコースは、普段は比較的静かなところだそうだが、カタクリの花咲くこの時期は多くの人で賑わう。大きな団体さんも幾つか登っていたようだ。山頂などのベンチも人でいっぱいで座れるスペースもなく、なんとなくせわしない。すれ違っても道を譲っても、挨拶も礼も言わないで黙って通り過ぎる人が多いように感じたのは、私の思い過ごしだろうか。ルート定数28.3、主観的グレードは3A。
<もみじの湯も満員>
帰りにもみじの湯に立ち寄るが、満員で入場制限をしているほど。気持ちの良い露天風呂が楽しめるが、やはり人と違うことを考えるか、せめて時間帯をずらす工夫をしないと、せわしなくなってしまう。まあ、「この時期ならでは」をテーマにすると、どうしても人と重なりやすいのだろうけれども。
<個人的備忘録>
今回はソールの張り替えを依頼していた登山靴が戻ってきたので、具合を確かめることも目的の一つ。すり減って溝も浅く、パターンの角も丸くなっていた靴底は、グリップ力が元に戻って頼もしい限り。一方、痛恨だったのはおろしたてのグローブを紛失したこと。ズボンのポケットは、私には鬼門のようだ。
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