行程・コース
天候
1日目晴れ、2日目、晴れ昼曇り、3日目朝晴れ曇り
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
高速道路→立山IC→有峰→有峰林道(料金所6:00 ゲートOP 普通車1900円)→折立
*シーズン中ゲート前は、車が並び通過に時間がかかる
*折立の駐車場は、ほとんど満杯。奥の仮駐車場の有無?、最悪相当手前の道路側道駐車となる。(登山口まで1km以上)
この登山記録の行程
【1日目】
折立(07:50)・・・三角点・・・太郎平小屋(11:00)・・・薬師沢小屋(12:55)・・・雲ノ平(15:40)
【2日目】
雲ノ平(04:40)・・・徒渉点・・・三俣山荘(07:00)・・・巻道合流点・・・黒部五郎小舎(09:05)・・・黒部五郎岳(中ノ俣岳)(11:05)・・・中俣乗越・・・北ノ俣岳(上ノ岳)(13:55)・・・太郎平小屋(15:05)・・・薬師峠・・・薬師岳山荘(16:40)
【3日目】
薬師岳山荘(04:10)・・・薬師岳(04:45)・・・薬師岳山荘[休憩 60分](06:15)・・・薬師峠・・・太郎平小屋(09:15)・・・三角点・・・折立(11:50)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
第1日目
折立登山口に取りつく有峰林道のゲートは、6時開門であり30分前に着いたが既に600m程車が並んでいる。通行料(1900円)の徴収に時間がかかっているのかゲート通過が6:30である。折立に着いたが、多くの車が来ている様で駐車場が満杯である。置場の確保できるか心配になったが、奥の予備駐車場に何とか駐車。ここでも時間をロス。結局スタートは50分程遅れた。登山道に入っても、登る人、下りて来る人、と思うように進めない。この状態だと、予定の行動は難しいかなと思いつつ急ぐ。太郎平小屋まで前半は、樹林帯の中で比較的急登である。粘土質系の土は、大きくえぐられ、歩きにくい。後半は、広い尾根道で石道が多く、時折木道もある。今日は天気が良く、風も弱く暑い。途中北方角に剣岳と思われる山が薄く遠望された。太郎平小屋前では30人程が居る。休憩も程々に先を急ぐ。薬師沢への分岐で見知らぬ人から、「今日は雲ノ平山荘ですね」と言われる。その予定です。と答え足を急ぐ。後で判ったが今日は、山の日の祝日にて登山者が多く、先の薬師沢小屋は、満杯になる可能性が高いため、今のうちから先の小屋に行ってもらうか、他所に回ってもらう案内をしているとのことらしい。薬師沢小屋までは、沢沿いの下りで花も多く特に問題ない。小屋は、黒部川奥ノ廊下沿いで今降りてきた薬師沢との合流箇所にあり、建物は小さく感じる。有名な奥ノ廊下の沢登は、ここが玄関口か。!?黒部川には吊橋が架けられている。今は、水量が少なく直接渡渉出来そうだが、一度雨が降ると、どこまで水位が上がるのだろう。?冬は、橋を撤去するのか?一休みして吊橋を渡り、雲ノ平の核心部へ。直ぐ石の多い急登となりこれが延々と続く。笠新道の急勾配より明らかにキツイ。!嫌になったところでヒョイと木道に出る。一気に歩行が楽になる。低木樹林帯の中で時折地塘に出るが、花は無い。咲き終わったか?始めから無いのか判らない。シラビソやハイマツが雪のためか低くジャングルの様に茂っており、日本最後の秘境の雰囲気はある。しかしながら、花は無く、視界は今一である。ただ、雲ノ平山荘に近くなるなるに連れ、庭園がありその部分からの景観は良い。(カルデラの中の、樹林が開けた所からの外輪山を見るように(薬師、黒部五朗、三俣、祖父、水晶、赤牛等))既に15時を過ぎており、歩いていると睡魔がさしてきて相当にきつくなってきている。食欲もあまり無く睡眠不測による疲れか?。よろよろ(ウトウト)しながら雲ノ平山荘着。これでも予定時間より早かった。一休みして、小屋から周りの風景を楽しむがこの小屋は2階に大きなバルコニーを造ってあり展望場所を確保している。。今日はこの時間でもガスはかからず天気はすこぶる良い。東側にある水晶岳の山肌が異様に見える。太陽光線のせいか、草木は、薄緑色に見え、上部の山肌は、白っぽく斑状になって見える。薬師岳は白と緑のコントラストが良い。裾野が広くどっしりとしている。明日行く薬師岳山荘も僅かに見える。思わずあそこまで行くの!?遠すぎる。!?山らしく見えるのは南側にある祖父(ジイ)、三俣蓮華、黒五の山々だ。陽が傾き初めて、赤みを差して来ているのもなんともいえない。18時を過ぎてようやく登山者も終りと見え、当初布団1つに1.5人になるかも知れないと言われていたが通常の配置となり良かった。(今日から夏休みを取る人が多いと思うが1日でこの奥地まで足を運ぶ人は少なかった様だ。)山荘の水は、天水を使用しており有料であった。キャンプ場が20分程でありそこでは確保できる。夜、山荘でこの山小屋がが建てられたルーツのスライド映写がおこなわれた。
第2日目
昨夜の寝る前の外は満天の星空で、暫くぶりで星座観賞をした。また、タイミングが良かったか流れ星も見ることができてラッキーであった。二日目の朝も良い天気である。特別寒いことは無い。今日の山行は距離があるので早く起き行動する。祖父岳(ジイ)の裾を巻いて三俣山荘に向かう。雲ノ平キャンプ場は、10張位のテントガあった。昨日から気がついていたが雲ノ平周辺は花が少ない。小屋の人も言ってたが、今年は雪解けも早いし花も1ヶ月ほど早かったとのことである。日本庭園を過ぎたところで三俣山荘が見え、その上部に槍ヶ岳が遠望できる。逆光に近くなるため黒いシルエットとなる。何年か前の紅葉時期に来た時、ここから見る三俣山荘周辺~鷲羽岳の裾野の紅葉が素晴らしかったことを思い出す。黒部川源流を渡り三俣山荘へ登り返す。ここには水の豊富なキャンプ場があり20張り程度ある。ここから始めてのコースである黒部五郎岳に向かう。三俣蓮華の北側を巻くルートであるが樹林は無く、晴天下での草原状の山肌が美しく気持ちの良いトラバースルートである。黒部五朗小舎近くになってコルまで急斜面を下る。コル周辺は五郎平という広い草原状になっていて奥にキャンプ場がある。花は、咲いていないが咲く時期に来たら気持ちが良いだろう。一休み後、カールに向かう。カール下までは、小さな沢が沢山あり、冷たい水が美味しい。カールに入り思わず木曽駒ケ岳の宝剣岳カールに似ていることを思い出す。カールを見ながら軽く食事をして、頂上を目指す。合流点手前が急登なだけで頂上には問題なく着いたが、あいにく数分前から南東側からガスがわいてきて頂上からの展望は、今一であった。北ノ俣方面からの登山者も結構あり、(おそらく北ノ俣避難小屋か自分の行く薬師岳山荘から来たものと推測される)頂上付近は、人でいっぱいである。北ノ俣方面への下りは、結構キツク高さもある。ガスは、時折濃くなるがアップダウンを繰り返して赤木岳に向かっていると思われる。尾根上を歩いているので晴れていれば気持ちの良い稜線万歩であろうに。!?赤木岳のピークはルート上より西側に外れるが、ガスッているのでピークは踏まず北ノ俣岳に向かう。赤木岳付近でルートより外れた山腹(北側)で1名岩の上で休んでおり、下の方から2名上ってくるのを待っている様である。ルートを外れて山腹を歩くのは良くないだろうと思っていたのだが、後で地図などから推測すると、奥の廊下の赤木沢を登ってきた連中ではないかと思われる。ガスの中にピークが見え、北ノ俣岳かと思いや違っており、このような偽ピークを何回か過ぎて本ピークに着。ガスが無ければそこそこの展望があるだろうに。!?緩く一旦下り、太郎平小屋が麓にある太郎山に向かう。木道が多くなるが、これは既存の登山道が雨や通行により、大きく侵食され、これ以上の侵食、崩壊を防止するため、木道化している様である。砂質土の登山道を歩いていると雷鳥の親子が砂浴びをしているのを目撃。水浴びは、解るが、砂浴びはあまり聞いたことが無い。私を警戒しつつ一生懸命砂を浴びている。自分は、邪魔をしては悪いと思い、道を外れ迂回して先に回る。少しガスが取れ始めたが遠くは見えない。3時過ぎに太郎平山荘に着。30人程が居り、小屋前で食事やビール等で小宴会をしている。本日の宿泊者であろう。給水の後、(自分もビールを飲みたかった!)先へ急ぐ。薬師峠キャンプ場までは太郎兵衛平を保護する様に気持ちの良い木道となっている。テントは70~80張られている。キャンプ場前の涸沢を急登。登り切ると薬師平に出る。花は、終わったらしいがキスゲが少し咲いている。バックの水晶岳との取り合いが良さそうで咲いている時に、来て見たい。薬師岳の尾根に入り砂礫道を一頑張りして山荘に着く。ガスは大分取れてきて頂上付近が僅かに望まれる。ほぼ予定通りの到着時刻である。
第3日目
前日の夜からガスがかかり今朝の御来光詣では心配していた。5時の御来光ということで3時半ぐらいに外の様子を見たが、昨日夜と一緒である。今日は、無理かな?と思っていたら、4時過ぎぐらいから少しずつ周辺が見える様になって来た。頂上に着いた時に晴れることを祈って出発する。砂礫道を登るにつれ視界が良くなってきた。頂上では、既に15人程が待機している。2400m位の雲海でそれ以上ある山は、頂を出している。先般(7/31)、笠ケ岳にて同様に御来光を拝したが、今回も運が良い。前回は、槍ヶ岳の左側稜線からであったが、今回は、雲海からの御来光である。写真を撮りつつ、本日の山行の安全を祈る。雲海上の山塊は、北から剣、立山連峰、赤牛、水晶、鷲羽、槍、穂高連峰そし笠、黒五と見える。白黒のコントラストは水墨画である。北側の金作谷カールが美しい。時間がれば北薬師岳まで行きたい気持ちである。頂上、御社の中には、金色の薬師如来様や銅剣が祀られている。程々にして小屋に戻り始めるが、残った若い人たちが輪を組んで歌を歌い始めた。山岳部か。?(聞いたことのある校歌?を歌ってた!)小屋に戻り朝食を頂く。こんなにゆっくり朝飯を頂くのは久しぶりだ。山小屋は、天水を使用しており、飲料水は、有料である。食事に必ず付くお茶を多く飲み下山時の水対策とする。ほとんどの人は、もう既に出発し始めている。オリンピックニュースを見たりして8時前に出発。陽は大分上がり視界が良くなって来ている。登山口手前にある有峰湖が見える。昨日、登りそして降りてきた黒部五朗岳、北ノ俣岳も見え、歩いて来たコースルートを探す。遠くは見にくいが、よく歩いてきたものだ。!?と我ながら感心する。一昨日の第一日目は、夕方近くでも雲ノ平山荘から薬師岳山荘が見えたのでここから雲ノ平山荘を探すが見えないし、位置も判からない。相当天気が良かったと見える。薬師平の近くになって少し花が目立つ様になる。しかし、3日間全体的には、花は、少ない印象である。毎年ズレはあるにしろ今年は、1ヶ月程早い様である。薬師峠のキャンプ場テントは、もう相当数引きはらわれていた。太郎平小屋前で一休み。もう既に各山、上部にガスがかかって来ている。今日は、雲が早いらしい。見納めして下山とする。少し歩くと、登山者とすれ違うようななる。2日前の自分は、太郎平小屋に11時であったのでこんなものであろう。徐々に多くの登山者とすれ違うが、近年中高年より、若い人が多い。中にはトレイルランに近いスタイルの人も結構目立つ。折立に近くなっても登る人とすれ違う。おそらく太郎平小屋泊まりか、薬師峠のテント泊であろうと思われる。登山口近くに立派な慰霊碑があった。38豪雪(S38年1月)による愛知大山岳部13名の薬師岳遭難慰霊碑である。(悪天候の下山中に東南尾根に迷込んだ模様で春先に発見される)マイカー乗車後有峰に向かうが、駐車場が満杯だった様で登山口から遠い側道に車が結構置いてある。おそらく11日、自分の後に来た登山者が置く所が確保できず駐車したものであろう。自分も危なかった。!途中、有峰湖から薬師岳の遠望を試みたが、雲にて見えず。帰りは、有峰の公営国民宿舎白樺ハイツの温泉入浴して帰路に着く。この辺で入浴はここしか無く大変混んでいた。
フォトギャラリー:57枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 健康保険証 | 医療品 | 虫除け |
ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | カップ | ||
【その他】
山小屋(食事、寝具付き)山行 行動食、予備食(2) |
みんなのコメント