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早池峰山(小田越コース)・薬師岳

早池峰山・薬師岳( 東北)

パーティ: 1人 (ダイノジ さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り(8合目付近から上はガスっていました)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 交通規制のシャトルバスが8月7日で終わっていたので、河原の坊までマイカーで行けたが、河原の坊コースが崩落のため、通行止めだったので、河原の坊駐車場に車を停め、そこから舗装道路上を小田越登山口まで歩きました。(小田越登山口には駐車場はありませんので、ご注意を!)

この登山記録の行程

河原の坊駐車場(10:30)・・・小田越登山口(10:55)・・・5合目御金蔵(11:40)・・・早池峰山山頂(12:00)・・・5合目御金蔵(13:00)・・・薬師岳登山口(13:40)・・・薬師岳山頂(14:45)・・・小田越(15:25)・・・河原の坊駐車場(16:00)

コース

総距離
約11.8km
累積標高差
上り約1,311m
下り約1,313m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

・ 前日の土曜日昼ごろに早池峰山へ着き、一般車両の道路規制も8月の第1週で終わっていたため、河原の坊を経由し、駐車場のない小田越登山口まで車で行ってみました。
・ ところが登山口までガスがかかっており、ほとんど小雨のような状態で降りてくる人たちも疲れたような顔をしていてあまり楽しそうではありません。よって、この日は諦め、岳登山口近くの早池峰神社へお参りをして、いったん盛岡まで出て近場の岩洞湖キャンプ場で一泊して様子をみることにしました。もし、早池峰の翌日の天気が悪かった場合、行き先を八幡平へ変更することもできるだろうし、盛岡の姫神山という手もあると思った末の決断です。
・ さて無料のキャンプ場で静かな夜を過ごし、一夜明けて快晴。予定通り、早池峰山に再度アタックすることに決めました。
・ 盛岡から早池峰まで車で約1時間半かかったので、現地へ着いたのは午前10時半でした。河原の坊駐車場から見る限りでは、山頂へ少しガスがかかっていましたが、空は青く快晴のようでしたので、登ってから晴れることを期待していざ登山開始。(いつも登る前に山頂がガスっている場合、登ってから腫れている試しはまずない。きっと、午前中のガスが出始めてきそうな時間帯にいつも登り始めるからであろう。)
・ 河原の坊登山コースが崩落により通行止めのため、車は河原の坊の駐車場へ停めても、舗装道路を小田越登山口まで歩かなければならない。小田越登山口に駐車場は作れないのであれば、それはそれで仕方ないことだが、道路が通っている以上、せめて小田越登山口までバスで往復するとか、他の方法もあっただろうにと思う。結局、小田越登山口まで30分以上かかってしまった。
・ 小田越登山口を入ると、しばし笹を両側にしたどこにでもある登山道の様相だが、下がほとんど小さな岩でできているため、丁度前日の降雨後ということもあり、石の上に足を着くのを極力避けて登る。勾配は緩やかで、時折木道が登場する。
・ と思っていたのも最初の20分程度で、あっという間に開放的な岩場に抜け出た。この岩場的な感じが山頂手前の9合目まで延々と続く。8割は岩の道と言ってもいいかもしれない。天気さえ良ければ、景色を見ながら快適に登れただろうに、当日はいかんせんガスだったため、ただ黙々と岩の道を息を切らしながら登った。途中、登山の本の写真やインターネットで見たことがある梯子場に差し掛かったが、大きな1枚岩を超える長さ10m程度の2連ハシゴで、勾配はさほど急ではなかったため、見た目とは裏腹に意外とたやすく登れた。ガスっているだけで風が吹いていなかったけど、風がもし吹いていたとしたら、また状況は違っていたかもしれないが、
・ てっきりその岩場が山頂まで続くと思っていたが、山頂まで残り800mのところで分岐に差し掛かり、どうやらそれから上は平坦な尾根筋の道らしく、平原のような場所の中の木道を進んでいくと、あっという間に山頂に到着。山頂には早池峰神社の奥宮、避難小屋があり、すでに登山客が10名弱おり、各々が昼食で休憩をとっていたり、突き出した岩の上に乗ってみたりしていた。
・ 山頂からの展望はやはりガスだったため、360度見えなかったが、一瞬、岳登山口方面だけ、ガスが晴れることがあったので、山頂からの写真はそれを載せさせていただいた。
・ 自分も山頂で昼飯としてカップラーメんとおにぎりを食べ、ガスがこれ以上晴れないかなと期待したが、30分程度では変わらず、いざ道路を挟んで向かい側の薬師岳に登らねばと、早めに山頂から切り上げ、下山を開始した。登りでは息がきれるものの足にはさほど負担を感じなかった岩場の道だが、下山時には容赦なく膝に負担がかかる。途中膝が痛くなったが、だましだまし下山をした。岩は濡れてはいなかったが、岩の大きさが大きいのが特徴で、そう言った岩の場合、上部の足を着くところがかなり斜めになっているケースもあるため、乾いていると言っても油断はできない。途中何度か足を滑らせつつ、ゆっくり下山した。
・ 早池峰山を小田越口から下山すると、道路を挟んですぐ目の前に薬師岳の登山口があった。薬師岳へのコースは小田越は2ルートあるらしく、調べるのが面倒くさいのと、ガスっているのでどこから登っても同じだろうという考えから、その目の前の登山口から入った。
・ 序盤はすぐ向かいの山なのにもかかわらず、ここまで違うのかと思えるほど、ごく普通の木の根っこと土によるよくある登山道をしばらく登った。このまま山頂まで行くのかと思ったが、やはりそうはいかなかった。だいたい30分歩いたところで大きな岩がある場所に当たり、それが山頂への尾根まで続く。20分はその岩を登ったり、降りたりしたところで見晴らしの良い尾根筋へ出た。尾根筋に出ても基本的には大きな岩が登山道沿いに露出しているが、比較的緩やかで土の道を進む感じ。
・ 約10分ほどで山頂へ到達する。丁度、山頂まで20mくらいになったところで、自分のつけているクマ鈴に反応したのか、山頂からすぐ下の岩崖地帯から3羽の猛禽類が現れる。おそらく巣があるのだろうが、大きさ的にはノスリにしては大きく、下から見た感じでは腹の色が白、脇が茶色だったため、おそらくトビではないかと思います。専門家ではないが、まさかクマタカやイヌワシの類がこんな人がひんぱんに来るところに巣を作らないと思ったので。
・ 山頂に到着後、しばし例の猛禽類が戻ってこないかと待ったが、やはり人には敏感な様子で戻ってはこなかったので、すぐに山頂を後にした。薬師岳の売りでもある、早池峰山の全貌が一望できる景色の良さも、このガスの中では何も見えませんでした。
・ 下山路は山頂から登ってきた道の反対側に違う道を見つけたので、その道を進んで下山したが、登った道以上に岩がゴツゴツしており、しかも日の当たらない箇所なのか、岩に苔が蒸していて、かつ急なコースであった。ズボンの裾を泥だらけにしながら小田越避難小屋の脇を通って下山したが、距離的には登ったコースより短いはずなのに、登るのと同じくらい時間がかかってしまった。多少距離は長くとも下山時も登った道と同じ、早池峰山の小田越登山口の真ん前に出るルートを通ることをお勧めします。
・ 今回の早池峰山、薬師岳の距離は、河原の坊駐車場からの舗装道路上の歩きを入れると、約12km弱で大した距離ではなく、時間が短かったが、薬師岳への登り返しがあったので往復で20km級の疲労があった。
・ 今年に入ってから21回目の登山ではあるが、疲労度は登った距離や高低差とは必ずしも比例せず、やはり単なる上り下り以外の何か違う要素でのおまけが大きいなとつくづく感じました。山に登ったからには山頂からの景色を見たいし、綺麗な花も見たいし、登山道の途中で名水を味わいたいし等々。一般車両規制の期間に登った方であれば、また違った印象を抱くことと思います。またいつの日か、天気が良く、有名なハヤチネウスユキソウが真っ盛りの時期に訪れたいと思います。

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フォトギャラリー:23枚

前日入りし、交通規制が解除されていたため、小田越口までマイカーで行ってみましたが、濃いガスで覆われていて、すでに小雨が降っていました。よって、その日は登山をやめ、一旦盛岡まで戻り、様子を見ることにしました。帰りに岳登山口近くの早池峰神社へ寄り、翌日の快晴を祈願。奥宮は早池峰山頂上にあるので、これは別社ですかね?そんなに大きな神社ではありませんが、参道の両側の杉の木が雰囲気があります。

河原の坊登山口の近くに花巻が生んだ文豪、宮沢賢治の詩碑があります。花巻はサイクリングロードが充実していたり、東北地方の中でも独特な文化を育んできた場所だと思います。

山の晨明に関する童話風の構想と言うタイトルらしいです。この地への賢治の影響力の強さが伺われます。

河原の坊から見やる山頂付近。天気は清々しい晴れですが、山頂付近はガスですでに見えなくなりつつあります。登ったら晴れないかな。

道路があるのになぜ駐車場がない?と言う不謹慎な疑問はさておき、河原の坊から小田越まで舗装道路上を歩きます。ブナと白樺の林がいかにも岩手県といった感じです。岩手県はなぜ白樺が多いんだろう?

30分ほど舗装道路上を歩き、小田越登山口に到着。

小田越コースは序盤はこのような小さな岩がある少々湿っぽい道を歩きます。昨日の雨のせいもあると思いますが、滑るので注意です。

早池峰山では自然保護の観点から携帯トイレの携行を推奨しており、河原の坊で購入することができます。写真は小田越コースの序盤で現れる携帯トイレブースです。あと、山頂の避難小屋にもあります。

コース序盤の小さな岩がコロコロしている笹のコースを抜けると、すぐにゴツゴツした岩だらけの道に変わります。コースの8割はこのような岩と言っても過言ではありません。序盤より更に注意が必要です。

早池峰山固有種であるナンブトウウチソウの群生。かろうじてこの花だけがまだ残っています。

ナンブトウウチソウ

岩地帯を少し進んだところから見る河原の坊ビジターセンター。まだここはガスっていません。

岩地帯を進んでいくと、更に岩が大きくなってくる。今日は乾いていたが、岩が大きめでも足をつくところが斜めになっている箇所が多いため、やっぱり滑りに細心の注意が必要。土が出ているところはほとんどなし。

いよいよ噂には聞いていた梯子場に差し掛かった。非常に大きな一枚岩を梯子2本分で登ります。10mくらいでしょうか。さほど急勾配でもなく、頑丈な錆びていない梯子なのでさほど危なくはありません。

岩場地帯がそのまま頂上まで続くかと思いきや、土の足場の分岐点に差し掛かる。ここから頂上は800mくらい。ここから緩やかな木道が中止になります。

頂上までの木道です。天気が良ければ景色が良い平原であることをうかがわせてくれます。

さあ、頂上が見えてきた。あと少しです。

頂上到着!ガスが切れかけたほんの合間を見て撮影した写真。雲海のような感じと、一部下界が見えます。この方向以外は全てガスで、周りの他の山は一つとして見えませんでした。

早池峰山を下山後、そのまま道路を挟んで向かいの薬師岳へ登山開始。

すぐ向かいなのに薬師岳の登山道は木と土がメインのようです。

と思ったのは最初のうちだけで、頂上に近づくにつれ、やはりゴツゴツとした岩が出てきました。同じ岩でもこちらの岩は表面がザラザラしていて、早池峰山の岩のように滑りません。ただし、時折、苔むしている岩があるので、やはり滑りには注意です。

薬師岳山頂上到着。こちらを後に登ったせいか、早池峰山よりきつかったように感じられました。やはり、一度下った後の登り返しはきついです。天気が良いと早池峰山の全貌が見渡せるはずでしたが、こちらも濃いガスに包まれていて調合は皆無です。残念。

薬師岳の山頂から通ってきた道を見やる。ガスっていますが、緑のコントラストが綺麗です。山頂に来る前に猛禽類が山頂の下の崖から3羽飛び出してきました。クマ鈴の音で気づいたんだと思いますが、邪魔をしてかわいそうなことをしました。トビですかね?

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装備・携行品

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登った山

早池峰山

早池峰山

1,917m

薬師岳

薬師岳

1,645m

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