• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

曇り後晴れ

利用した登山口

焼走り  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 焼走り登山口駐車場に駐車、焼け走り登山口から入山

この登山記録の行程

焼走り(06:07)・・・第2噴出口跡[休憩 20分](08:15)・・・ツルハシ[休憩 20分](10:02)・・・平笠不動避難小屋[休憩 10分](12:08)・・・岩手山(薬師岳)[休憩 10分](13:57)・・・平笠不動避難小屋[休憩 10分](14:36)・・・ツルハシ[休憩 10分](15:30)・・・第2噴出口跡[休憩 10分](16:08)・・・焼走り(17:22)

コース

総距離
約13.0km
累積標高差
上り約1,511m
下り約1,511m
コースタイム
標準7時間10
自己9時間45
倍率1.36

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

11月は休みのたびに天候が荒れ、今回冬の嵐の合間の好天を逃さず、岩手山を狙った。
積雪による時間浪費の影響を受けると予想、早めの行動を取り、6時からの入山とした。
今回も50分の行動、10分の休憩を心掛ける。
第2噴出口跡までは、くるぶし位の積雪であり、人の踏み跡なく、動物の足跡だけが残る。
しばらくし、歩きながらハイドレーションで水の補給をと???出ない。見るとホース内の水が凍り付き、出だしから使い物にならない。出発時、駐車場で気温マイナス3度だった。
第2噴出口跡正面には、ほぼ同高度の姫神山が綺麗に見え、岩手山山頂を見ると真黒な雪雲が掛かり、両手の人差し指を並行にかざすと上空と低空の雲が正反対に流れており、気流がかなり乱れている事が予測できる。ラジオに雷のノイズが入らないので続行、予報では昼にかけて天候は回復傾向、風は弱まると出ていた。お地蔵様を雪から掘り起こし、山行安全を祈願し、山頂へ向け出発する。
第1噴出口跡からザラメ坂に差し掛かるとサラサラの新雪状態で膝下辺りまで雪に埋まる。凡そ50センチくらいか。
ザラメ坂を越えると更にサラサラの雪は深くなる。膝上から腰下辺りの凡そ70センチの積雪であり、木の根を踏むと滑るので、ここでアイゼンを装着する。
ツルハシで上坊登山口から入山した、休憩中の秋田からの物好きさんと出会う。以降、秋田からの物好きさんの先行で、帰路のツルハシまで同行となる。
ツルハシから先は、深い所で腰辺りまで雪に埋まる。また、登山道の高さは積雪で狭まり、木の枝で遮られ、背荷に頻繁に引っかかる。所によっては膝を雪に埋め、這いずる姿勢も取る。身長184センチの私にとっては、非常に厳しい環境となる。周囲の木々の霧氷は大粒となり、モンスターへと着実に変貌している。
やっとの事で平笠不動避難小屋に到着、サーモスに入れたホットコーヒーとアンパンを口にし、しばしの休憩で体力の回復を図る。
避難小屋の窓からは、山頂部が綺麗に確認できる。当初の予定より1時間ばかり遅れを出しており、山頂まで行けば下山は17時を過ぎると予想する。ここで下山か、登るかの選択だが、入山時もヘッドランプを照らし、帰りもそうなる事を覚悟、体力的にも行けると確信した。
以前の様な無休憩の登山態様であれば、多分バテバテで下山を選んでいただろう。
荷物の軽量化を考え、不要な荷物を残置し、最小限の荷物で平笠不動避難小屋を出発する。
山頂までの岩肌は凍り付き、アイゼンの効きがいい。ピッケルとアイゼンのワークで秋田からの物好きさんのトレースを辿る。下を見ると御苗代湖が凍り、湖面が白くなっている。鬼ヶ城も雪景色で壮観さを増している。和賀岳や秋田駒までが綺麗に見渡せ、その後方に薄っすらと鳥海山までもが見える。素晴らしい景色に疲れを癒されながら、お鉢に到着、大きなエビの尻尾の出迎えを受ける。見る限り、秋田からの物好きさんと、2人だけである。
山頂へ到着、写真とビデオの撮影をし、初冬の岩手山山頂からの絶景を堪能する。
早池峰の峰も白く輝き、百名山らしさを醸し出している。
風はあるものの、さほど寒さは感じさせない。と言うよりも満足感か、達成感なのか、気分が高揚していた。後は、無事に下山する事だけである。下山途中のお鉢で、馬返し登山口から登って来た単独の男性とすれ違う。本日の物好きは3名であった。
山頂から平笠不動避難小屋へ下り、荷物の整理と、ホットコーヒーを飲み、暖を取る。
しばしの休憩の後、秋田からの物好きさんと下山の途に就く。ツルハシまでの間、再びラッセルが続く。先行者の踏み跡も、サラサラ雪が直ぐに埋めてしまう。暗くなる前に少しでも高度を下げようと急ぐ。ツルハシに着いたところで、「ご安全に」の一言を掛けて、秋田からの物好きさんと別れる。ここから先の積雪量は、さほど無く、ラッセルの終わりに一安心であった。
第2噴出口跡の休憩後、ヘッドランプを点灯、次第に周囲は暗闇と化す。自分の登って来た踏み跡を照らし、足元に気を付けながら歩を進める。
17時22分無事、焼走り登山口に到着、下山した。
今後の課題として、ハイドレーションの凍結防止を何とかしたいと考える。
今年の岩手山への登山はこれが最後である。初冬の2千メートル級の山を堪能した1日であった。疲れた~っ




続きを読む

フォトギャラリー:83枚

日の出前の駐車場からの岩手山

灯り無しだと真っ暗です。

お化けじゃあありません。わたしです。

動物の足跡

第2噴出口跡到着

正面に姫神山

焼走り溶岩跡は真っ白に

山頂方向は次第に雲が掛かってくる。

八幡平方向は真黒な雪雲が掛かる。

お地蔵さん救出。山行安全よろしくお願いします。

第1噴出口跡から

ザラメ坂

膝下辺り、サラサラ雪

ツルハシ

先行する秋田からの物好きさん

霧氷?樹氷?モンスターに近づいている。

枝が低くなり、道を塞ぐ。

平笠不動避難小屋

岩手山山頂部

小屋の中から

鬼ヶ城と後方に秋田駒

御苗代湖が白く見える。

氷でカリッカリ

お鉢到着、エビの出迎え

和賀岳方向

鬼ヶ城と秋田駒

秋田からの物好きさん、先行到着

山頂到着、よか景色バイ

恒例の三角点タッチ

早池峰の峯、綺麗ですね~

和賀岳方向、今年は行けませんでした。

秋田駒方向

捨ててません。置いてます。

下山路はあっちと、エビは言う。

再び平笠不動避難小屋

ツルハシ、ここでお別れなのね~ご安全に

第2噴出口跡、結構暗いです。

焼走り登山口到着、疲れた~っ

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
【その他】 AMラジオ、10本爪アイゼン、ピッケル、携帯トイレ、ロープ20メートル

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

  • 岩手山、お疲れ様です!
    昨日快晴の岩手山を見て登りたいなぁ〜って思っていましたが
    ラッセルを想像すると全く登れる自信がありません・・・。

  • あ、訳の分からない書き込みになってしまいました。
    「岩手山登山、お疲れ様です!」でした。

  • SHPさん、いつもながら、気にかけて頂きありがとうございます。
    今回は、文明の利器のスノーシューを使用していない分、サラサラ雪をラッセルで苦労した所もありますが、今回はアイゼンが正解だったと思っています。雪に埋もれなければ樹氷の林においては、高さを確保できず、枝の引っかかりはもっと凄いものであり、体力の消耗は計り知れなかったと思います。
    いつもながら岩手山は、良い経験を適時に与えてくれる、先生のようなお山と、感謝しています。

登った山

岩手山

岩手山

2,038m

よく似たコース

岩手山 岩手県

御神坂コースから岩手山へ往復 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
6時間40分
難易度
コース定数
34
岩手山 岩手県

焼走りコースから岩手山へ往復 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
7時間10分
難易度
コース定数
33
岩手山 岩手県

上坊コースから岩手山往復 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
7時間17分
難易度
コース定数
32
登山計画を立てる