行程・コース
天候
終日晴れでしたが午後から時々風で気温が冷たい。
登山口へのアクセス
その他
その他:
自転車
この登山記録の行程
駒木野バス停(11:21)→地蔵平(11:58)太鼓曲輪尾根(12:24)→八王子城跡(13:33)→天守閣跡・詰の城(14:33)→富士見台(15:05)→矢倉沢(15:41)→小下沢林道(16:02)→蛇滝バス停(16:39)→バス乗車→駒木野バス停(16:52)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
駒木野バス停から富士見台・城山方面に向かって入山します。
中央本線の陸橋を渡ると正面に神社が見えます。いつも素通りしているので、今日はご挨拶にお参りさせていただきました。よろしくお願いしますです。
神社前を左手に折れると右には梅園があります。もう梅が咲き始めています。右手に梅を見ながら歩き進めば林の様な中に入って行きます。コンクリートの平橋を渡るのが富士見台・八王子城山方面です。
中央高速のガード下を潜って直ぐが登山口です。ロープにベルトが張ってありますので、用心のために手を添えながら登って行くと良いでしょう。ここの最後の岩場がちょっと雰囲気がありますので頑張りましょう。
岩場を登りきるとそれなりの低山ハイキングコースです。コース途中に台風で倒れたと思われると樹木がコース側に根を晒している箇所がたくさんあります。少々大変な個所もありますが落ち着いてゆけばどなたでも歩を勧められるコースです。
てこてこ歩いて行けばやがて地蔵平に到着です。ちょっとしたピークなのでここで最初の休憩をとるのが良いでしょう。ちょうど登り始めて30分ほどの場所です。地蔵平にはお地蔵さまが四体ですが、登ってお地蔵様を拝めば二体しか見えません。不思議ですね。是非ハイキングで訪れてみてください。
地蔵平を過ぎて歩を進め二つほどピークを過ぎれば少し急な登りになります。この急な登りの途中が太鼓曲輪尾根の入り口です。桧の幹に→印と城山の文字が彫ってあります。これを見逃してこのまま登っちゃいますと富士見台へ一直線です。
うまく太鼓曲輪尾根の入り口を見つける事が出来ましたら降りて行きましょう。斜面はちょっと急なのでハイキングポールが一本あるととても降りやすくなります。降りたらもう太鼓曲輪尾根なので尾根歩きの気持ちよさでいっぱいのコースです。
太鼓曲輪尾根の周りには杉などの植林もあるのですが、それ以上に雑木もたくさんあるので、杉桧をただ植林されただけの山ではない感じです。山城を築くにあたってその障壁となる傾斜のきつい尾根を利用していることが良く分かる尾根です。
さらにこの太鼓曲輪尾根には堀切が作られていて、尾根伝いに攻めて来る敵を尾根を分断して侵入しにくくする工夫がしてあります。堀切は5つありますので、その堀切がどういうものか太鼓曲輪尾根で味わうことができます。尾根の分断址から、こんなところでも平民が権力者によって集められ過酷な労働の痕が偲ばれるのです。
第五堀切から始まって第四堀切、第三堀切が一番深いみたいで、次に第二堀切です。第二堀切を過ぎたらすぐに八王子城跡に向かって下山しますので、この時に方向を見失いようにして下さい。
第二堀切を下ったらそこを左が下山口です。真っ直ぐ行って登り出してしまうとその方向は高尾街道バス停宮の前に行きます。宮の前から太鼓曲輪へ行かれる方も多いみたいです。宮の前からの方が八王子城跡から富士見台へ行くよりも早く行けるかなと思います。
八王子で城山というと八王子城跡も含めて言っている場合もあって、実際にどこが城山かというと446mの山で八王子城山とも言われるそうです。史跡である八王子城跡と八王子城山に、NTTの電波塔のある小仏城山も城山というので、これらがチャンポンになって実に分かりにくく、この文章を書くまで私自身も何もわかっていませんでした。
以下に国土地理院の地図で、各々の場所が確認できるようにURLを記載しておきますので参考にして下さい。
【八王子城山】 (城山・446m地点) https://goo.gl/DWRFFC
【八王子城跡】 (城山を含む城跡群) https://goo.gl/wxYrZC
【小仏城山】 (城山) https://goo.gl/HnE6DD
これらの山域を指す場合は、はっきりと分かるように【】内の名称を使うのが良いのではないかと思います。たぶん八王子に住んでいる人でもこれらがちゃんと区分け出来ている人はそうは多くないのではないかと思います。私も40年近く八王子に住んでいますが、この文章を書くために調べてこの辺がやっと理解できたのです。小仏城山はここにも城跡があったそうで城山と名付いていますが、八王子城山と紛らわしいので、小仏城山とした方がより分かりやすいと思います。
そして八王子神社のあるところが八王子城山(城山)の頂上ということになるのでしょう。
八王子神社は前回寄りましたので今回はまき道から礼拝し、詰の城(八王子城では天守閣跡の事です。石垣はあるそうですが、実際に天守閣があったかどうかは疑問視されている意見もあるようです。)を越えて富士見台に辿り着きました。
富士見台でおにぎり一個を頂いていよいよ矢倉沢下山です。
今まで何度も矢倉沢は登ってきましたが、登るのは何とかでも降りるのは遠慮したいなあと思っていた場所です。矢倉沢の「沢」自体は何ともないのです。矢倉沢から出て斜面を折り返しながらトラバースで富士見台方面に向かって高度を上げていく、その登山道が急斜面で実に心細いのです。
登る時もちょっと怖いこの斜面を下りるにあたって、私も最終兵器を取り出しました。トレッキングポールです。
つまりストックです。
足首でも捻挫した時に出も動けるように、いつでも二本ザック横に取り付けて出ていますけど登山では1本あれば十分なので、1本だけ取り出してうんと長く伸ばしストックを支えに降りるのです。
ストックを二本携行するのはもしもですが捻挫して歩けないときの為に、ストック二本を松葉杖代わりに使って、可能な限り自力下山をするつもりなのです。
富士見台から矢倉沢に出会うまでの登山道は、斜面な上に小砂利道だったりするところもあり、しかもその登山道は斜面と同じように谷側にかなり落ちているのです。下りは重力がそのまま加わり体の動きが制しきれないときがありますので、その動きを制するために必要なストックなのです。
一歩先をストックで支えて片足とストックの二点確保で何とか斜面を下山するのです。最後の急斜面に貼ってあるトラロープも掴んでおります。
トラロープとは黄色と黒色の化繊ロープです。黄色と黒の縞模様が虎の縞模様と似ているからトラロープと呼ばれています。最初の頃は他の方の文章で、トラロープ、トラロープと書いてあるのを見て、いったいこのトラロープとは何のことか疑問に思ったものでした。確かにあのロープはトラロープと言う名称がぴったりです。
トラロープで矢倉沢に降りたらここからはもう何も心配はいりません。矢倉沢は大きめの岩がごろごろしていますけど、斜面トラバースと違ってとってもとっても歩きやすいです。白馬山へ行ったときに、白馬乗鞍での大岩ごろごろの下山の時は、本当に大岩ごろごろでここをいったいどうやって降りるんだと泣きそうになりました。まあ、なんとかなるもんでしたけど(笑)
話題がそれましたが矢倉沢を抜け出て、はい、無事に小下沢林道に出られました。小下沢林道に出たはいいけれど駒木野バス停まで行かなくてはなりません。
日影バス停でバスの時間を見たら20分以上も時間があったので歩くことにしました。摺差(するさしと読む、バス停がある)で摺差の豆腐(とても美味しいのだ)を買って、さらに蛇滝口バス停まで歩きここでバスを待ってバスに乗り駒木野で下車で本日の登山終了です。
コーストレースにスマホの「山旅ロガー」アプリを終了するのを忘れてしばらく行っちゃいまして、平地もハイキングコースに少し入っちゃいました(^^;)
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