行程・コース
天候
終始曇り、出だし強風、後若干風弱まる。
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
大河原集落に駐車、入山
この登山記録の行程
大河原(6:26)…横岳(8:48)…櫛ヶ峯(10:28〜10:43)…横岳(12:09)…大河原(13:08)
所要時間:6時間42分(休憩含む。)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
今日の空は、ぶ厚い濃い灰色の雲で覆われ、昨日の快晴が嘘のようである。風もあり、昼過ぎから雨の予報。朝6時、城ヶ倉駐車場も国道沿いも駐車車両なし。今日の南八甲田の入山は多分自分一人だけであると思われる。
前回と同様、大河原集落に車を停めて、雪の壁にスコップで階段を作り、6時26分入山する。出だしの雪原には、カンジキの跡が多く見られ、昨日の好天でハイキングでもしたのであろう。予報では、風も弱まるとあったが、雪原上には、つむじ風も見られ、かなりの荒れ模様である。横岳山頂部も雪煙が立っているのが見える。状況により、途中下山も考慮する。今回も、50分の行動、10分の休憩に心がける。
気温は高く0度で、雪質は、かなり締まっており、潜っても足首辺りまで。
森林に入ると上方から真っ白なウサギが1羽、物凄い勢いで降りて来た。とてもカメラは間に合わず、上方を見ると狐が1匹こちらを見ていた。ウサギは狐に追われ、逃げていたのであろう。
森林の木々は、着雪も溶け、春模様に変わりつつある。枝には新芽も見える。景色の変化を観察しつつ、雪質の締まった斜面を快調に登って行く。最初の休憩地点で周囲を見渡すと、雪原上に赤っぽい色の箇所があり、近づいて見ると生々しい血の跡があった。小動物が狐にでも襲われたのであろう。
森林限界を越え、モンスターの着雪もかなり溶け、緑が見えだしている。と、ラジオから、東京において日本で最初の桜開花との情報が流れてきた。春も間地かだ。
横岳山頂に到着、風は相変わらず強く、氷の粒が顔に激しく当たり、サングラスがパチパチと音を立てる。レイヤーと併せ、気温の上昇とで寒さは感じられない。ラジオには、雷のノイズも入らず、櫛ヶ峯へのアタックを決心、横岳を直ぐさま降りる。青空の背景もいいが、灰色の曇り空の背景も自然の厳しさが感じられ、中々いい。まるでモノクロの世界にでも入り込んだような感じの白と黒。
9時40分櫛ヶ峯の麓、前回の撤退場所に到着するが、今日は時間に余裕あり。各所雪庇も麓から確認でき、注意する事とし、いざ櫛ヶ峯。
急登ありの4つのピークを越え、10時28分櫛ヶ峯山頂到着、風は若干弱まり、気温上昇もあってか暖かい。予想通り、視界悪し。しかしながら、近場の十和田湖、戸来岳、十和田山、南八甲田の赤倉、乗鞍、猿倉、駒ヶ峯、北八甲田の山々は確認できる。ビデオと写真を撮影、雪景色をしばし堪能する。「櫛ヶ峯〜っ、ありがと〜う!」と叫び、下山の途に就く。コンパスにて登山届は出してはいるが、下山は、より慎重に、何せ周囲に人影は全くない。携帯も圏外である。遭難の危険性を一番感じる場所でもある。
櫛ヶ峯の麓に下りて一安心だが、『単独行遭難』や『滑落遭難』を読んで、気が緩んだところで遭難は発生している事を思いだし、下山までは周囲警戒、危険予知は欠かさない。
横岳の最後の急登を登り、横岳山頂にて、好天とまでは言えないが、十分登山のできる天候が続いた事に感謝した。
大河原集落へ向け、横岳の森林を下る。人間を見て逃げ惑う白ウサギを3羽確認するが、動きが早すぎて写真は撮れず。横岳麓の雪原に出て、気温が上昇したのか、更に暖かさを感じた。雪原をしばし歩き、13時08分無事下山する。
今回も、確実な休憩(身体の状態確認、塩分、水分、行動食の摂取)、天候等からの進退の決心、危険予知を欠かさず実践した。やはり、本日の南八甲田入山者は、私一人だけであったようであり、遭難という危険性を終始、考えていた。今後もこの様な登山に心がける事とする。
フォトギャラリー:79枚
大河原集落の雪原、正面に横岳
山頂部に雪煙が、麓はつむじ風
休憩時に見つけた血痕。事件性なし。
木々の着雪も溶けている。
大河原集落方向
青森湾方向、視界悪し。
モンスターの雪解けが進む。
太陽が眩しくない。
モンスター、うなだれる登山者
休憩時のアンパン捕食中
定番のYザキの5個入りアンパン。
横岳から北八甲田方向
横岳山頂部のモンスター、まだいけるかも。
北八甲田
逆川岳と北八甲田
櫛ヶ峯、行けるかも。
横岳山頂標識
南沢岳
モノクロの櫛ヶ峯、いい感じ。
横岳、モノクロ写真の様
駒ヶ峯と猿倉岳
横岳、段々遠くなる。
ここからの北八甲田の景色、お気に入りです。
櫛ヶ峯、手前にガチャボッチ
櫛ヶ峯の下岳
横岳、更に遠くに
ガチャボッチも岩が見えだしています。
ガチャボッチ、アップ
櫛ヶ峯麓、前回はここで撤退
櫛ヶ峯、登りに入る。
横岳方向
駒ヶ峯方向
最初のピーククリア
下岳
横岳方向
2つ目のピーク
横岳の見え方も変わる。
駒ヶ峯方向
3回目のピーク
4回目のピーク
左側に大きな雪庇、注意です。
山頂標識が見えた。
櫛ヶ峯山頂到着
十和田湖
戸来岳と十和田山
乗鞍岳
駒ヶ峯と猿倉岳
北八甲田
少しアップ
横岳、低く見えます。
南沢岳
櫛ヶ峯麓に到着
横岳に向かいます。
高田大岳にも行きたいな。
横岳が近づいてきます。
櫛ヶ峯、ありがとう。
横岳登り、アルプスみたいでいい感じです。
モノクロの櫛ヶ峯
駒ヶ峯方向
南沢岳
横岳、最後の登り
横岳山頂標識と北八甲田
横岳下山します。
横岳下り、樹林帯
大河原雪原に出ました。
横岳、見る方向で違って見えます。
車に到着、無事下山です。
スコップで掘った3段階段
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | ストーブ |
燃料 | ライター | クッカー | |||
【その他】 携帯トイレ、AMラジオ、10本爪アイゼン、スノーシュー、ピッケル、携帯電話 |
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