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29-6 北八甲田 高田大岳

小岳、高田大岳( 東北)

パーティ: 1人 (ハンター さん )

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行程・コース

天候

晴れ、強風

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 酸ヶ湯公営駐車場に駐車、酸ヶ湯登山口から入山

この登山記録の行程

酸ヶ湯(6:16)…小岳(8:40~8:47)…鞍部(9:11~9:20)…高田大岳(10:02~10:52)…鞍部(11:22)…高田大岳(11:50)…鞍部(12:09〜12:20)…小岳(12:56~13:02)…仙人岱避難小屋(13:27~13:47)…酸ヶ湯(14:45)

コース

総距離
約13.6km
累積標高差
上り約1,391m
下り約1,391m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今冬期に登りたかった山の最後を締めくくるのは北八甲田の高田大岳。4月に入り、6日、9日と登山口まで来たのだが、忘れ物や、ホワイトアウトで撤退が続いた。チャンスを逃した自分も悪いし、自然には逆らえないしで、少々気が滅入った感じになる。
しか~し、今日は風は強いが、晴れ予報。この機を逃さず、3時起床、食事を摂り、忘れ物がないかをチェックし、4時15分に自宅を出発する。満天の星空の中、西の空には満月が八甲田連峰に沈むところ、頼むで〜神様!!
5時29分、谷地ゲート通過時に見た高田大岳を見て、まだ登ってもいないのに勝ち気分!
右手から差し込む朝日を浴びながら、意気揚々と酸ヶ湯へと車を走らせる。
6時05分に酸ヶ湯公営駐車場に到着。外気温はマイナス2度、焦る気持ちのまま準備をし、先頭入山した。登山口からの雪質はかなり締まった状態、スノーシューを装着し、快調に樹林帯を進む。後ろを振り向くと岩木山が綺麗な山容を映し出している。右手の南八甲田は、櫛ヶ峯が頭を出している。浮かれた気持ちで20分ほど歩いたところで、何か違和感を感じた。あっ、サングラス忘れた・・・今日は、雲の無い快晴、このまま行けば日差しで目がやられて、夜眠れないかもしれない。取りに行くなら今だ。ザックをデポし、いそいそと駐車場へと引き返した。途中、ヤマレコのfa1625さんとすれ違い、軽く挨拶をする。その後、もう1名、青森市内からの単独行の男性とすれ違う。
サングラスを装着、入山仕切り直しとなる。やはり、焦るとだめですね。反省、反省・・・
今回は、体力を付けるため、ハイドレーションに水2リットル、水入りの2リットルのペットボトル×2本をいつもの荷物に追加し、ポカリスエット500cc×2本、カップラーメン用の水500cc×1本、サーモスにホットコーヒー500ccをザックに詰め、総重量なんと22kgとなった。また、重量物を担いだ時の足の運びや、スットクの使い方を考えながらの山行を計画した。いわゆるトレーニングである。無理と感じれば、水を捨てればいいと考えた。
雪の締まりが予想以上によく、快調に足が進み、小岳と高田大岳の鞍部で休憩中の先行者1名に追いつく。fa1625さんは丁度、高田大岳の斜面中間辺りを登っているのが確認できた。
ここで、休憩を取り、アイゼンに換装、スノーシューをケースに入れ、ザックに装着した。出発は、青森市内から来た単独行の先行者と同時となった。「お先にどうぞ。」と、言われたが、荷物の件を話して、逆に先に行ってもらうよう願いした。
小岳からの下りと高田大岳の上りと、尻滑りのスロープがくっきりと残っている。ヤマレコのpontaさんグループのものだと直ぐに分かった。お尻のトレースを辿りながら、高田大岳の急登を気合を入れて登る。足の置き場、ストックの使い方、体力と、我ながらやるな〜と、感心する。高田大岳の森林限界に出ると、ハイマツの濃い緑が目に入って来た。トレースは、ここを左へトラバース、正規ルートに入り、10時02分、山頂への最後の急登を登ると、祠の所に先行者の2名を確認する。山頂到着と同時に、fa1625さんは、直ぐさま下山した。
青森市内から来た単独行の先行者が、鞍部から山頂までの登りの時間差が自分と4分だったと教えてくれた。また、重くしたザックを背負ってみたいと言ってきた。手渡した瞬間、顔色が変わった。「これ、立ったままじゃあ、背負えない。」と言い、ザックを下に置いたまま腕を通し装着、手を引いて起こすと、「無理無理無理、本当にこれ背負って登って来たの?」と、驚いていた。しばらくして、青森市内から来た単独行の先行者は下山した。
独り高田大岳の山頂に残り、写真とビデオを撮り、少しの行動食を摂った後、10時52分、高田大岳の下山の途に就いた。下山途中に別の単独行の男性とすれ違う。11時22分、鞍部に到着すると、雪質が少し緩くなっていたので、スノーシューに換装と、ザックを降ろすと・・・あれ?スノーシューが無い?山頂で、行動食をザックから出す時に、カラビナを外して、再度ザックに装着していなかったのか、どこかに脱落させた様であった。鞍部にザックをデポし、直ぐさま登り返しである。
荷物が無いと、こんなに軽いのか。先ほどの登山者を追い越し、途中で見つけられれば良いが、と考えたが、甘くなく山頂まで行く羽目に、祠の横に落ちていた。回収後、直ぐさま下山、鞍部に到着と同時に高田大岳を見ると、先ほどの登山者が、山頂に登り切った所であった。マジ、疲れた。
鞍部でしばしの休憩を取った。アイゼンからスノーシューに換装、当初の予定は、酸ヶ湯→小岳→高田大岳→小岳→硫黄岳→石倉岳→硫黄岳→酸ヶ湯であったが、2度の時間ロスと、疲労を考えると無理と判断、そのまま小岳に登り、仙人岱避難小屋で休憩後、酸ヶ湯に下山へと変更した。石倉岳、行きたかったな〜・・・残念。
終始、水を捨てることなく、重いザックを背負い、14時45分、酸ヶ湯に到着、無事下山した。車での帰り、石倉岳を見ると、切り立った断崖にある祠、周辺に雪もなく確認できました。雪が緩いと、上からは危険かもしれませんね。

今年の雪解け、とんでもない早さですね。去年の4月16日、高田大岳に登った時は、まだまだ山頂部には雪が残っており、山頂から滑降する2名のスキーヤーもいました。小岳山頂標識にはエビの尻尾が残っていました。去年の登山記録を読み返してみて、少々驚きです。
雪質が緩くなると、踏み抜きの危険性や、行程の時間にも影響が出る事が推測されます。
地球温暖化の影響なのでしょうか。
風の強い中での今回のトレーニング、足の置き場やストックの使い方には、予想以上に有効であったと感じました。が、身体への疲労は、かなり残っており、登山記録を書き込んでる今も、軽い筋肉痛が出ています。歳なのか、運動不足なのか。
それよりも、最近の忘れ物の多い事。ボケ封じの観音様にでも、お参りに行って、ボケ封じをしないといけないとも思ってしまいました。焦りは禁物、これも、良い勉強になりました。
余談ですが、今回摂取した水分は、ポカリスエット500cc×1本、サーモスのコーヒー500ccのみでした。

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フォトギャラリー:103枚

八甲田へと沈む満月

高田さ~ん、今日は行くよ〜っ!!

朝日が眩しく差し込みます。

雲ひとつない大岳上空

今日の雪質は、どうでしょうか。

櫛ヶ峯からの今日の景色、最高だろうな〜。

岩木山と白神山地が一望

雪質、最高です。

もう、夏道が出ています。

振り返れば、岩木山

この辺り、おなら臭いんです。

周辺の木々も眩しい!!

木々に着氷、輝いてます。

大岳、夏道が出ています。

岩木山がずっと見えています。

岩木山アップ

大岳、夏道がよく見えます。

小岳、モンスターは何処へ。

赤旗と小岳、フラッグ、ボロボロです。
今年もありがとう。

仙人岱避難小屋

小岳の登りに取り掛かります。

大岳、綺麗な雪の斜面です。

雪解け早し。

大岳の火口が見えてきました。

岩木山がずっと見ています。

井戸岳、赤倉岳方向

南八甲田方向

ハイマツの濃い緑と白い夏道

小岳山頂です。

戸来岳がよく見えます。南の赤倉、乗鞍もいいな〜

全体的に濃い緑が見え始めています。

真っ白な硫黄岳

岩木山が浮いて見えます。

小岳山頂からの大岳

小岳山頂は、雪解けです。

高田大岳も雪解けが進んでいます。

ずっと後方に岩手山を確認

田代方向

お尻の跡です。誰のでしょう。

4月の色合いではありません。

ずっと続くお尻の跡

低い所は、緑が濃くなっています。

津軽半島の丸屋形岳でしょうか?

小岳

青森の先行者に追いつく

鞍部

鞍部から見た高田大岳、黒いです。

アイゼンに換装、万全です。

高田大岳の登りに掛かります。

小岳は、この方からは白いですね。

深いお尻の跡です。重量級でしょうか?
これを辿ります。

森林限界に出ました。

正規登山道を登ります。

小岳、大岳方向

櫛ヶ峯方向

山頂祠に2名の先行者

ヤマレコのfa1625さん

十和田湖が見えます。

アップ

赤倉、乗鞍方向

クッシ~方向

横岳方向

山頂祠、随分とボロくなってきました。

神様とショットです。

大岳と岩木山

岩木山がずっと見えてます。

南八甲田方向

戸来岳方向

下ります。

山頂部は雪がありません。

着氷

正規登山道

高度が下がると景色も変わってきます。

お尻の跡を辿って降りて行きます。

見事な跡です。
芸術です。

だいぶ降りてきました。

景色が変わって行きます。

これまた、長いお尻の跡です。

雲が取れてきました。

登山者が登ってきます。

青森市内からの登山者

鞍部到着です。これから再度、高田さんへ登り返しです。

鞍部

これから登ります。

3回目の鞍部

小岳へ登ります。

高田さ~ん、さようなら~

十和田湖は、もう見えません。

小岳を登ってます。

2回目の小岳、突風状態です。

避難しましょう。小屋へ急ぎます。

小屋内、室温プラスの2度でした。

戸締り、よ〜しっ!!

小岳です。

大岳です。

下山します。

この辺、おなら臭いんです。

岩木山の影も薄くなってきました。

樹林帯へ入ります。

マーキング、色塗りしたんですね。綺麗になってます。

ここの静けさ、結構好きなんです。

駐車場が見えました。

無事、下山しました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 非常食
行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器 ストーブ 燃料
ライター
【その他】 携帯トイレ、AMラジオ、携帯電話、10本爪アイゼン、スノーシュー

みんなのコメント

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  • ほぼ液体のザック。体にきそ〜。
    高田大岳の山頂、雪がないんですね。もう春はすぐそこですが、雪があるうちに一度は八甲田に行ってみたいです。

  • SHPさん、いつもありがとうございます。下界は花粉が多く、苦しんでいる今日この頃です。
    八甲田、良かったですよ。しかし、雪解けが異状に早く、シーズンは間もなく終わると思います。もうすぐしたら、雪解け水と泥濘で、とんでもない悪路になりますよ。
    行くなら今、特に気温が下がった日を狙うと、雪質はいいと思います。

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