行程・コース
天候
晴れ時々曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
白石スキー場(6:20)・・コガ沢コース入口(6:41)・・コガ沢渡渉点(8:26)・・大日向(9:34)【休25分】・・水引入道山頂(10:19)・・水引平(10:47)・・屏風岳山頂(11:35)【休20分】・・南屏風岳(12:29)・・【写真撮影30分】・・不忘山山頂(13:49)【休15分】・・・白石スキー場(15:43)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
およそ一ヶ月ぶりの山行である。梅雨入り前の好天を狙い、花の名山不忘山に足を伸ばした。今日はコガ沢コースを歩き、大日向から水引入道を踏んで水引平に降り、ここから屏風岳へ登り返して山頂に進み、戻って南屏風岳、不忘山と周回する12キロ強のコースである。
遠刈田温泉から少し入った地点で蔵王連峰を眺める。白石市周辺は雲海の下にあるようだが、不忘山はくっきりと晴れ上がった空に収まっている。白石スキー場に着き、駐車場から白石市方面を見下ろすと、雲が一面に広がっていた。めったに見られない光景である。
6時20分にスキー場を出発する。ゲレンデを登り、水引コース入口の表示から樹林帯に入る。ダケカンバとブナの大木の間を縫い、登ったり下ったりしながらコガ沢へ降りる。そこからまた登り、沢から離れるように標高を上げる。ブナの緑が美しい。樹間から南屏風岳の斜面がかすかに見えてくる。沢筋にはまだ雪が残っている。
アップダウンを繰り返し、林床にコイワカガミのピンクが目立つようになると、やがてコガ沢の渡渉点である。崖が一部崩れていて、斜面を慎重に伝って水量の豊富な沢に降りる。ここからは県内一の急登が始まる。数日前に雨が降ったためか、アカヤシオやシロヤシオの花の多くは散っていた。
岩や木の根をつかんで高度を上げ、対岸に見える不忘山山頂が近くなってくると、不意に大日向に飛び出す。目の前には沢筋に雪を残した南屏風岳の急斜面が迫ってくる。迫力のある構図である。
ここからザレ場を進むと、ミヤマキンバイの黄色い花を見つけた。岩場にはハクサンイチゲが咲いている。岩場の陰にはイワウメが数輪花を開かせていた。コケモモやタカネバラはまだ蕾である。
花を存分に撮影してから水引入道山頂に向かい、山頂を踏んで水引平に降りた。途中にはミツバオウレンが群生している。アズマシャクナゲは蕾が多い。水引平の池塘には、雪を残した山並が映っている。
ここから屏風岳への登りはかなり堪える。ゆっくりと、あせらずに高度を稼ぐ。振り返ると水引入道はガスに隠れ始めた。ミネザクラの咲く道を登りつめ、稜線上の道とクロスすると、人の数が多くなる。ここが刈田峠から不忘山へのメインルートである。
屏風岳山頂は久しぶりである。宮城県側はすっかり雲に隠れているが、山形側の展望はよい。月山、朝日連峰から飯豊連峰までが一望できる。どの山も雪を被って、凛々しく屹立している。山形県の山々は美しい。山頂でしばらく休み、南屏風岳へ向かう。札幌から来ていた方とご一緒し、写真を取りながらゆったりと歩いた。
南屏風岳から不忘山へ下る道は、花の道である。ユキワリコザクラ、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲが盛りである。荷物を置き、しばらくの間写真撮影に専心する。南屏風岳方面を見ると、時折ガスがかかるが、しばらくすると流れて、沢筋に雪を残した斜面が現れる。絶景である。
不忘山山頂には数人の登山者がいた。水引入道方面の眺めを楽しみながら、おにぎりを頬張る。雄大な眺めに、しばし時を忘れた。
山頂から不忘の碑直下まで、ハクサンイチゲの群生を楽しむ。その先は泥濘の悪路である。雨水でえぐれた赤土の道は、滑りやすく、とても歩きにくい。これがしばらく続き、膝が疲労したころ、弘法清水に着いた。ここは素通りして、さらに悪路を下ると、道は平坦になって悪路から解放された。
ミズナラ林を快調に下り、スキー場のゲレンデに出る。青麻山が近くに見えると、白石スキー場の駐車場はもうすぐである。
フォトギャラリー:40枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
帽子 | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
非常食 | 行動食 | GPS機器 |
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