奥多摩ナビ - みんなが楽しめる東京の奥座敷の山

奥多摩で登山を楽しむにあたって、知っているとちょっと得する豆知識や裏ワザを紹介。

今すぐ使える、意外な場面で使える小技で、奥多摩での登山を10倍楽しもう!

Tips 1
奥多摩の地名で見かける、「サス」とか「ドッケ」ってなんだ?

奥多摩の登山地図を見ていると、変な名前の地名を見かける。「サス沢山」「大ダワ」「芋の木ドッケ」など。これら、どんな理由でこうした名前が付いいているのか、気になるところ。

その意味を説明すると「サス(ザス)」の意味は、焼畑が行われていた場所の意味で、山中でカヤが広範囲に生育していたことを示す。「赤指(アカザス)尾根」「ヌカザス山」「ゴンザス尾根」「御堂指(ミドウザス)尾根」などがある。

「ダワ(タワ)」は、「たわんでいる所」という意味で峠の場所に付けられている。「大ダワ」の名前は各所に見かけ、ほかにも「越ダワ」「ヒルメシ食いのタワ」などの地名がある。

「ドッケ」とは尖った場所の意味で、「芋の木ドッケ」はウコギ科の樹木が生えている尖った所、「三ツドッケ」は3つ尖った場所がある所という意味となる。

Tips 2
登山届はバスでも提出できる!?

奥多摩エリアの山に登るとき、登山届は提出しているだろうか? 日帰りだから、人里に近いから必要ない・・・ということはない。先に説明したとおり、このエリアは道迷い遭難が多く、いまだ行方不明のまま見つからない人もいる。自身の命を守るためにも、登山届は必ず提出してほしい。なお、登山届の提出先は、青梅警察山岳救助隊のサイトを確認してほしい。

さて、登山届を提出する登山ポストは、JR青梅線の各駅に設置されているが、意外な場所でも提出可能なのをご存じだろうか? なんと、奥多摩の各登山口とJR青梅線をつなぐ、西東京バスでも登山届を提出できるのだ。

西東京バスでは青梅警察署と提携しており、奥多摩駅発着のバスに関しては下車時に登山届を運転手さんに渡せばOKとなっている。バスがJRの駅に戻ったときに、代わりに提出してくれるので、駅などで提出を忘れたときには便利。ぜひ活用してほしい。

Tips 3
大人数のグループで奥多摩の山に登るなら事前にバス会社に電話を!

経験したことがある人もいると思うが、奥多摩のバスは、週末の朝・夕となると通勤ラッシュ並みに混みあうこともある。朝はスタートが遅れるだけで済むが、帰りの場合はバスに乗れないと大変なことになる。バスの本数が少ない奥多摩エリアでは、長時間待たされるうえに、次のバスが乗れる保証もない。

西東京バスでは、15人以上のグループであれば臨時便を出してくれる場合がある(車両に余裕がある場合)。大人数のグループで行くときは、事前に西東京バスの氷川車庫(TEL0428-83-2126)まで連絡を入れおこう。団体で登山する場合は、自分たちのグループの問題だけではなく、後から乗ってくるかもしれない他の登山者への心配りとしても、事前にバス会社に連絡をしておくことをおすすめする。

Tips 4
奥多摩でもダイヤモンドダストが見られる!

ダイヤモンドダストをご存じだろうか? 非常に寒い日の朝などに、空気中の水分が凍り付いて小さな結晶が大気中を舞っている自然現象のことで、細氷現象とも呼ばれるものだ。

北海道の内陸部などでは年に数回程度の頻度で見られる現象だが、奥多摩の山中でも、ダイアモンドダストは見ることができる。

奥多摩の中でも最も標高の高い場所の1つ、雲取山の山頂では、年に数回、ダイヤモンドダストが観測されている。一般的には、氷点下10℃以下で風のない晴れた朝に起こりやすい現象と言われているが、雲取山頂ではこうした条件になる時が年に数回あり、運の良い登山者は遭遇している。

頻度は「ごく稀」なのでよほど条件が揃わないと難しいが、雲取山荘またはテント場に泊まって、ダイヤモンドダストを狙ってみてはいかがだろうか?