一ノ倉沢出合、700~900mで紅葉見頃。怪我をしていないときは安易にヘリの救助要請をしないようにお願いします。
天気・気温
山と周辺の状況
一ノ倉沢出合の標高900m~700mの紅葉が見ごろを迎えています。
昨日もお天気だったため、平日にもかかわらずたくさんの人がトレッキングや登山を楽しみました。
ただし、午後は寒冷前線が近づいたためか、雲が多くなり風も強く吹きました。
だいぶ葉が落ちていたので、紅葉の見ごろの終わりも早くなるかもしれません。
昨日、今日と温かいですが、冷え込みが厳しくなって来ています。防寒具は必ずお持ち下さい。
いつ降雪があってもおかしくない時期になっていますので、天気予報等を活用して、無理のない登山を心がけて下さい。
登山道の状況
・田尻尾根が通行できるようになりました。まだ重機の出入りがありますので通行には充分にご注意下さい。
・中芝新道下部はルート不明瞭です。 登山道の崩壊や高巻き、草付きのトラバースが多く、滑落や道迷いの危険が高いバリエーションルートとお考え下さい。一ノ倉岳より中芝新道(上級者向け)を下山した登山者が下部の雪渓で行動不能になり遭難。ルートを知らないと芝倉沢で迷います。
・新道は土合橋~一ノ倉沢間で増水の影響で橋が流されるなどしています。ハイキング向きではなく、要渡渉、増水時通過注意。
・いわお新道、中ゴー尾根は谷川温泉から牛首、二俣間が登山道の崩壊が激しいので道を熟知している方以外は利用しないで下さい。増水時は通行不可となります。
・巌剛新道では第一見晴らしの下部あたりにハチの群れの目撃情報が相次いでいます。登山道の近くに巣があると思われます。特にグループでの登山者は刺激を与えやすいので注意してください。西黒尾根を利用された方が無難です。ハチの活動が活発になり、危険な時期となっています。ご注意ください。
・保登野沢コースも崩落箇所があり通行注意。
・旧道、芝倉沢から清水峠間は崩壊箇所が数カ所あり滑落に注意。特に武能沢周辺と鉄砲尾根周辺の崩壊地の通過は要注意!(蓬峠へは新道利用が安全です)
登山装備
この季節の救助要請特徴は、日没による行動不能です。大変日が短くなっています。日帰りの予定でも必ずヘッドランプ等を持参してください。防寒具も忘れずに。
注意点
・体力と経験を考慮し、余裕を持った計画を立てましょう。
・事前にルートを確認し、地図を必ず携帯のこと。登山においてはこれらの事は基本です。登山を安易に考えるのは止めましょう。遭難予備軍です。
・日没も早まっていますので日帰りでもヘッドランプは必携です。装備不足、計画不足で遭難が発生しています。
・登山カードの書き忘れや未提出の方が増えています。コースが未記入のため、遭難や事故になった場合、遭難や発見に大きく関わりますので必ず届けを出しましょう。(土合駅ホーム内、白毛門登山口、谷川岳ロープウェイ切符売り場、谷川岳指導センター)
お知らせ
・谷川岳指導センターのHPは、URLが変更となりました。
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm (群馬県谷川岳登山指導センター)
・連休に遭難事故が相次ぎましたが、中には、1週間に2回ヘリで救助というか運ばれた人がいました。2回ともけがはしてなく、水がなくなったからという理由やその他で救助要請をした人がいて、2回目は偽名を使って救助要請をし、大変迷惑しました。怪我もしていないのに、ヘリに救助要請をするのはおやめください。
昨年の今頃の様子は?
天神尾根は山頂付近の地面が出てきましたが他はほぼ雪道です2023.04.04
登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽