終日快晴。姿見の積雪240cm。本日は旭岳登山者の姿もありました。風が強いのでトレースは期待薄。しっかりとした技術と装備が必要です。
天気・気温
ビジターセンター(旭岳温泉街)晴れ。時々冷たい風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
今日はとてもよく晴れています。
これまで外国人ばかり目に付きましたが、このところ日本人が増えているようです。
旭岳にも入山者があり、「山頂まで行ったよ~」とラッキーな下山者たちの声がありました。
この時期、積雪した姿見駅周辺には、スキーコース以外には目印はまったくありません。高山帯では視界は驚くほど急に失われ、気温や風も急変することを常に念頭に置き、準備してください。ガイドなど経験を積んだ人に同行を頼み、学んでいくのが安全な早道ではないかと思います。
登山道はかなり硬くクラストしたところと、スネくらいまで潜るところが一見では区別できず隣り合っています。
またアイゼンでは滑落し始めたら止められません。ぎざぎざの歯がついていても、スノーシューも止められません(アイゼンにもそういうことがありますが、より表面の雪とともに滑ってしまうことがあります)。ピッケルは、滑落を止めるための道具ですが、ステップを刻んだり、深く刺してアンカーとして使ったりすることもできます。
旭岳登山は、そういう道具を持参し、事前に使い方も予習しておくことが必要な時期です、まだ当分。(視界無い中でも戻ってこられる道具と技術も必要です。)
3/13は朝から昼頃まで臨時便が続き、好天の姿見もあっちへ行く人こっちへ行った人のふみ跡がたくさん。スノーシューで大勢が踏んだ後は、長靴だけでも歩けるところがありましたが...午後になると雲が山を上のほうから覆ってきました。
太陽の近くの雲が、7色に分光はせず、しかし美しく虹色に染まる「彩雲」という光学現象が見られました。
旭岳温泉から10㎞程下ると、石狩川支流の大河「忠別川」に出会います。
3/16忠別川のほとりでは、柳の木々が花を開いてきました。ほかほか暖かそうな子猫たちのようでした。
登山道の状況
旭岳は完全な冬山です。まだ春山ではありません。
旭岳スキーコースがオープンしロープウエイにスキーやスノーボード等の滑走用具類の持ち込み乗車も可能
入山については天気をよく見て判断して下さい。降雪が続いており雪崩れには注意が必要です。
●旭岳の標高は北アルプスの山々のような3000mという標高ではありませんが、緯度が高いため、山の条件としては本州の3000m級山岳と同様か、スケールからそれ以上の厳しさがあります。
●旭岳方面
雪崩のには注意。
本日登山者がありトレースはあるかもしれません。風があるので消えてしまうと思います。
そもそも他人のトレースをあてにせず、しっかりとした地図読みが必要な山であることを忘れずに。
不安な方はガイド登山をオススメします。またビジターセンターでは登山者の安全のための情報がありますので、お立ち寄り下さい。
この時期の旭岳に不案内な方や、それほど厳しい登山を臨まない方は
ロープウェイを降りてから徒歩10分ほどの第一展望台までなら、比較的安心して行かれます。
ここでもホワイトアウトすると大変危険ですので、注意は必要です。
姿見一帯は、一面雪野原です。噴気孔や、(冬季は雪の大きな窪みですが)姿見の池などをスノーシュー等で見にいきたければ、目印などは無く、自分で方向を見定めて駅に戻ってこなければなりません。自信のない方は、地元の地理勘のあるガイドなどに同行してもらうことをお勧めします。
・スノーシュー等の装備で姿見展望台や噴気孔など向かう場合は、道や道標は埋没し、天候急変しやすく視程10m以下も珍しくないことを念頭に。
●旭岳山頂への斜面はこの時期、積雪と融雪を繰り返す中、強い風により雪が飛ばされてたり、ツルツルに凍結したりしています。下りは特に滑落に注意して下さい。しっかりとしたアイゼンワークが求められます。
入山には現地ガイドや、この時期の旭岳を熟知した経験者の同行をオススメします。
●旭岳温泉街
周辺の散策路などで、クロカン、スノーシューが楽しめます。
特にこの時期の湿原は、雪があるから行かれるところもあります。
旭岳温泉の周りの湿原も、一足早く流れや土が見えてきました。地温・水温が高いためです。
その一角では、結構な量のお湯が沸きだしています。 41.℃ですから、足湯してみるとなかなか良い気持ちです。
でも、全身入浴は厳しい「修行」です。泉源から数十cm離れただけで、30℃あるかどうかという冷たさだからです。
今頃の硬雪の状態なら、判っている人なら小一時間というところです。しかし厳冬の大雪後などには吹きだまる地形ですから、2時間以上かかってもたどり着いても、周りの壁がオーバーハングしていて、お湯のところまで降りて行けないようなことも珍しくありません。
行ってみたい方は、地元の詳しいガイドさんなどに案内を頼むことをオススメします。
●忠別川右岸の町道通行止め(左岸の道道に迂回可能)
旭川や東川から旭岳温泉や旭岳源水へ行くときに使われる町道がのり面の工事のため、4月末まで閉鎖されています。
道道(天人峡美瑛線)で2kmほど遠回りにはなりますが、迂回できます。いで湯号バスの路線と同じです。
登山装備
登山には完全な雪山登山装備が必要です。油断しないで下さい。春山装備では不十分です。
日が射せば、日焼け止め、サングラスも必要です。風が強いのでゴーグルの方がおすすめです。また頬の凍傷を防ぐため目出し帽(バラクラバ)なども用意しておきましょう。
姿見散策だけの方も、防寒具は冬用、足ごしらえも冬の靴、雨具や防風、防水対策が必要です。日帰りだからといってライトや地図を持たないことは危険です。
注意点
●入山にあたり飲料水は持参しましょう。
飲料水は旭岳温泉から持参しましょう。ロープウェイ姿見駅(上の駅)には給水施設がありません。ロープウェイ売店での販売となります。ビジターセンターでは飲料水(お湯はありません)をおわけすることができます
●旭岳ロープウェイ
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/
3月1日~31日 09:00~17:00 20分間隔
4月11日~15日・4月18日~22日の10日間整備点検の為運休(16日・17日は運行予定)
お知らせ
・旭岳の登山・自然の情報はビジターセンターにおたずねください。
来館した方や、電話・メールなどのお問合せに対し、最新の現地情報と、過去の事例や個々の事情に照らし、最適な答えを返せるよう努めています。
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=16
・旭岳の冬の様子をGoogleストリートビューでご覧いただけます!
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=1&s=7834
・ビジターセンター便り 2015-16シーズン第4号です。
http://welcome-higashikawa.jp/img/upload/c27-7987-1.pdf
・長靴やスノーシューの貸し出しを行っています。
スノーシューは一日800円(町内宿泊者やモンベルクラブ割引などがあります)
今年はハイキングに適した新しいスノーシューも揃えました。ぜひご利用下さい。
●大雪山や十勝岳は広い地域にまたがっています。旭岳以外の主な山の問合せ先はこちら
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=27&s=7393&sc=&lv=&cl=1
・層雲峡ビジターセンター
ビジター山だよりでは日々の状況をお知らせしています。そのほかこエリアに入山予定の方には必要な情報がたくさんあります。
http://sounkyovc.net/
・層雲峡氷瀑祭り
2016年01月23日 (土)~2016年03月27日 (日)
詳しくは層雲峡観光協会へ http://www.sounkyo.net/
アイスクライミングも楽しいようです。
旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子
旭岳ビジターセンター
- 電話番号:
- 0166-97-2153
- 連絡先住所:
- 〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉