大山 | 大山プロガイド協会

融雪は例年より早く進んでいますが、冬山装備は必要。ひとたび冬型気圧配置になれば降雪し、強風下では体感温度-10℃です。

山頂碑付近(2016.03.19 大山寺 やまびこ荘)
山頂碑付近(2016.03.19 大山寺 やまびこ荘)
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天気・気温

03/19(土) 09:00 大山寺 雨 気温+8℃ 無風
12:00 山頂 晴れ 気温+2℃ 8~10m/sの風
鳥取市の天気予報
明日
23℃
9℃
明後日
晴のち曇
22℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月18日 18:00発表
松江市の天気予報
明日
24℃
8℃
明後日
曇のち雨
21℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月18日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日から今朝にかけて日本海上と太平洋上に2個の低気圧が通過してかなりの強風が吹き荒れていましたが、朝方には風は収まりました。
雨の中のスタートとなりましたが、6合目あたりから雨が止み、次第に晴れてきました。

登山道の状況

登山道の積雪も一気に後退した感じで、例年と比較すると、時期的には1ヶ月は早い状態のようです。
登山口から1合目を過ぎる辺りまでは、積雪もちらほら残っているという状態です。
標高900mあたりから積雪がやや増えてきて、もしアイゼンを装着するのであれば、2合目を過ぎた付近だと思います。
ただ当日の気温によってはもう少し上まで行けそうです。
毎年のことですが、5合目前後と草鳴社ケルンからその上まではすでに登山道には積雪がありません。
また8合目を過ぎてから石室との分岐から木道には積雪がありません。
木道の上ではアイゼンを外してください。
木道が痛むということもありますが、それよりも非常に歩きにくいと思います。

●大山までの道路
まったく積雪はありません。朝晩は凍結の恐れがありますので、お気をつけください。

登山装備

明日から冬型気圧配置となり山頂付近では降雪もあるかと思います。
冬山装備で登ってください。
10本爪以上のアイゼンが必要です。

注意点

天気予報では明日から冬型の気圧配置に逆戻りとなっており、まだまだ山頂付近では降雪があると思います。
従って装備は冬山装備をお持ちいただいたほうが安全だと思います。
厳冬期のように前が見えないほど吹雪かれてホワイトアウトになることはまず無いと思いますが、西風に吹かれて体感温度がマイナス10℃前後になることはまだまだあると思います。

春になりつつあるとはいえ、出来るだけ単独登山は避けて雪山経験者の方と一緒に登るようにしましょう。

●山頂避難小屋
・入り口が厚さ10cm程度の氷状態になっています。ツルツルです。
だいぶ取っておきましたが、小屋に入る際は十分にお気をつけください。
・1階の窓を埋め尽くしていた雪も随分と減ってしまったので小屋内が真っ暗というほどではありません。しかし床に落し物をするとまだ見えないぐらいですので、ヘッドランプはすぐに取り出せるところに入れておいてください。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないことがあれば遠慮なく下記までお問い合わせください。
また雪山の登山も含めてスノーシューなど冬の登山ガイドの依頼については
やまびこ荘 (電話0859-52-2725)までお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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