富士山 | 佐藤小屋

馬返しから入山、そこまでは雪なし。八~九合目登山道は凍結、前爪アイゼン・ピッケル必携。富士山での遭難が相次いでいます。

2週間ほど前は小屋前に雪はなかったものの、今週初めの降雪で50cm位の積雪です。(2016.03.18 佐藤小屋)
2週間ほど前は小屋前に雪はなかったものの、今週初めの降雪で50cm位の積雪です。(2016.03.18 佐藤小屋)
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天気・気温

04/12(火) 晴れ、五合目の気温0℃前後、山頂の気温最低01:00で-13.6℃、11:00の気温-6.2℃。
甲府市の天気予報
明日
雨のち晴
28℃
13℃
明後日
曇のち晴
22℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月16日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

富士スバルラインは9:00から四合目大沢駐車場まで営業 ※その先、積雪通行止
4月1日~19日(火)営業時間9:00~17:00(下り終了時間18:00)
下界は春本番ですが、富士山は残雪がまだ多くあります。
富士山での遭難が相次いでいます。
富士登山の安全確保のためのガイドラインでは、万全な準備をしない登山者の夏山期間以外の登山を禁止しており、県警は注意を呼びかけています。

登山道の状況

・現在、四合目大沢駐車場まで車で入れますが、そこからは入山できません。
・馬返しから入山となりますが、そこまでは雪なし。そこから上はところどころ雪が融け、土が出ています。
・五合目の小屋周辺も所々雪が融け、土が出ています。そこまでであれば6本爪程度のアイゼン必要。
・七合目から上の登山道は雪面になります。八合目から九合目の登山道は、凍結しており、前爪のあるアイゼン・ピッケル必携。
・完全冬山装備と雪山の十分な経験者、届け出提出者に限ります。一般登山者が頂上を目指すのは難しいためご遠慮ください。

登山装備

山頂を目指すなら前爪のあるアイゼン、ピッケル必携。
完全冬装備。風が強いため、防風も必ず用意のこと。

注意点

・冬期は、トイレ使用できず、道標なし、救護所や小屋は閉鎖、携帯も通じにくく、十分な技術・経験・知識としっかりした装備・計画を持った方に限ります。万全な準備をしない登山者の夏山機関以外の登山は禁止です。
・万全な準備をしないスキー・スノーボードの禁止。
・登山計画書は必ず提出しましょう。
・携帯トイレは必ず持参し、持ち帰りをしてください。
・落石注意。
・4ルート登山口すべて閉鎖されています。
・一般登山者が頂上を目指すのは難しいためご遠慮ください。
・登山計画書を必ず提出のこと。
・今の時期は滑落した場合、一気に何00mも滑ってしまい、岩に激突してようやく止まるという状況です。熟練者であっても、事故に繋がることは大いにあります。安易な登山はお避け下さい。

お知らせ

・佐藤小屋(2230m)
・4月営業予定日:16日(土)~17日(日)、21日(木)~24(日)、29日(金・祝)~30日(土)
 5月以降は電話でご確認ください。
 平日でも5名以上であれば小屋を開けます。宿泊を予定されている方は、早めにご予約をお願いします。(090-2522-2634)
・現地の雪の状況や装備などは、直接お問い合わせください。

佐藤小屋周辺の過去の様子

  • 五合目でスケートリンクのようになっています。アイゼンも歯が立たないかも。
  • 佐藤小屋の周りもつるつるで、スケートリンク状態です。
  • 麓から見てもカチカチに凍結しているのがわかります。
  • 富士吉田からの富士山
  • 小屋前
  • 小屋周辺
  • 五合目
  • 土砂雪崩避難用シェルター内は、土砂が流れ込んでいました。
  • 土石雪崩避難用のシェルターが土砂まみれ
  • 7合目から上を見る。天気が良いので肉眼だと8合目小屋がすごく近くにあるみたい。
  • 7合目あたりも日当たりが良いと登山道に雪はありません。
  • 七合目?

佐藤小屋

電話番号:
0555-23-1807
連絡先住所:
山梨県富士吉田市上吉田3-9-3

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 静岡県 / 富士山とその周辺

富士山・剣ヶ峰 標高 3,776m

 日本の山岳中、群を抜いた高さを誇る富士山は、典型的なコニーデ式火山。いずれの方向から眺めても円錐形の均整のとれた姿は美しく、年間を通して人々の目を楽しませてくれる。東海道本線や新幹線の車窓から見ると、右手に宝永山、左手には荒々しい剣ガ峰大沢が望め、初めて見る人の心を奪う。  昔は白装束姿で富士宮の浅間(せんげん)神社から、3日も4日もかけて歩き通したという話を古老から聞いたことがある。現在では、富士宮と御殿場を富士山スカイラインが結び、途中からさらに標高2400m辺りまで支線が延びているので、労せずして雲上の人になれる手近な山となった。  日本で一番高い山、美しい山であれば、一生に一度は登ってみたい願望は誰にでもある。7月、8月の2カ月間が富士登山の時期に当たり、7月1日をお山開き、8月31日を山じまいと呼ぶ。  山小屋や石室が営業を始めると、日本各地や外国の人々も3776mの山頂を目指して集まってくる。特に学校が夏休みに入り、梅雨が明けたころから8月の旧盆までは、老若男女が連日押し寄せ、お山は満員となり、登山道は渋滞し、山小屋からは人があふれる。  富士宮口から登ろうとする場合は東海道新幹線の新富士駅、三島駅などからの登山バスで五合目まで行き、自分の足で山頂へ向けて歩きだすことになる。山梨県側には吉田口があり、東京方面からの登山者が多い。  目の前にそびえる富士山はすぐそこに見えるため、山の未経験者は始めからスピードを出しすぎ、7合目か8合目付近でたいていバテてしまう。登り一辺倒の富士山は始めから最後まで、ゆっくり過ぎるほどのペースで歩くことがコツである。新6合から宝永火口へ行く巻き道が御中道コースで、標高2300mから2500mを上下しながら富士山の中腹を1周することができたが、剣ガ峰大沢の崩壊で通行不能になっている。  山慣れたパーティならば新6合から左に入り、赤ペンキや踏み跡を拾いながら、いくつもの沢を渡り3時間もかければ大沢まで行くことができる。辺りは樹林帯で、シャクナゲの群落やクルマユリやシオガマなどの高山植物が咲く。  9合目右側の深い沢に残る万年雪は、山麓からも見ることができる。富士宮口を登りつめると正面に浅間神社奥ノ院がある。隣は郵便局。もうひとふんばりすると、最高地点の剣ヶ峰。山頂にはかつては毎日データを送り続けていた気象観測所跡が残っている。天候に恵まれたならば噴火口の周囲を歩く御鉢巡りが楽しめる。

ユーザーの登山記録から