甲武信ヶ岳 | 甲武信小屋

2016年はGW~営業予定(宿泊は予約を)。雪が少ないのと楽に歩ける事は別です。冬戻りもあり装備油断は禁物。アイゼンは必携です。

朝日当たる小屋(2016.04.30 甲武信小屋)
朝日当たる小屋(2016.04.30 甲武信小屋)
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天気・気温

甲府市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年4月19日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

2016年の営業はGW~11月30日(泊)まで営業予定。宿泊は予約をお願いします。

今年は異常なくらい雪が少ないと各地で言っていいます。
ここ甲武信も例年より少ないけど、雪は積もっています。世間で言うほど異常な少なさと言った程ではありません。このままならば「雪かきは楽だろう」という程度です。

雪道は積った量より質です。
その日によって異なる雪の質は、無雪期よりも早く歩けたり、または3倍かかったりもします。

「今年は雪が少ない」と聞くと、イコール「今年は楽」と思う方もいるがそれはまったく違います。
確かに、登山口からしっかり雪のあるのが当たり前の地域が、すでに土が見えていると言う今年の残雪期。楽に歩ける場合もあるけどまったく侮れません。

これから日に日に春へと向かっていくのは間違いありませんが、冬に逆戻りするのもよくあることです。
特にこの日の様な風雨激しい日は、身体を濡らしたら春の装備では大変危険です。
ここ最近、下界は初夏の陽気になる事もありますが、気持ちもそのつもりでいたら危険です。
GW後までは冬の装備もお忘れなく。

登山道の状況

4/6に、積雪等の様子を見に甲武信に行ってきました。
例年通り徳ちゃん新道戸渡尾根コースです。去年に続き、歩き始めから雨でした。
徳ちゃん新道登山口は、冬の気配なし。気温は6℃。
歩き始めて程なくすると シャクナゲ シャクナゲ がチラホラ。標高1500~1700m辺りの シャクナゲ シャクナゲ に花芽が多く付いていた気がします。この日の雨は、早朝はミゾレだった様で、葉の表面にはうっすら白く雪が積もっていました。
近丸新道との分岐の標高1869m地点までは雪はなし。
そこから先、しばらく行くと硬く凍った雪がチラホラ出てきました。
南面のルート。積もった雪が溶かされて再び凍るをくりかえす状態でした。
戸渡尾根コースはこの時期、積雪が少なく歩きやすいけど滑りやすいため、特に下りは気をつけたいです。
標高2000m手前からしっかり雪の上を歩く事になりました。硬く締まっているのでアイゼンを履けば快適に歩けました。と言ってもこの日は雨のため、凍った登山道の上を降り続く雨が沢の様に流れていました。
特に シャクナゲ シャクナゲ 帯が終わり樹林帯へ開ける2100m辺りは例年通りツルツルに凍結していました。凍結部分を嫌って歩いていると道を誤りやすいので注意が必要です。
縦走路に近い辺りでは、20~40cmの積雪があり、トレースを外すと場所によっては股下くらいまで踏み抜いた跡がありました。
木賊山辺りの縦走路は積雪が多いので踏み込むと厄介な事になります。木賊山の標柱は、例年だとアタマがチョコっと出ているだけのですが、しっかりと「木賊山」の名前が出ていました。この辺りで50~80cmくらいの積雪でしょうか。
木賊のピークを超えて小屋までのザレ場は、晴れていれば目の前に甲武信岳が見えところですが、この日の山は台風並みの大荒れのため、このザレ場の通過も風に煽られて何度も倒されそうになりました。
木の枝も強い雨と風で凍てつき氷が付いていました。樹の幹には、蜘蛛の糸か綿飴の様に白いフワリとした物をまとい、良く見ると1cmくらいの氷でコーティングされていました。写真撮影のため足を止めてシャッターを切るのも辛い程の風でした。

小屋に着いてみると、屋根の雪はほとんど落ちていました。
小屋の周りで積雪は30~80cm。気温は0℃。やはり寒かったです。

毛木平からの千曲ルートはまだ歩いていませんが、例年このルートは戸渡尾根よりも積雪が多いしトレースが薄いです。

登山装備

冬の登山装備が必要。
どちらのルートも防寒着、アイゼン、ロングスパッツ、ストック等は必携です。
日帰りでも非常食、ヘッドライト、ツェルトは必ず装備して下さい。
大弛方面、または雁坂方面の縦走路はGW前半はビバーク装備は必ず、ワカンがあった方が楽かもしれません。

お知らせ

●甲武信小屋 http://www.kobushigoya.net/index.php

小屋の営業はGW辺りから。お泊りの方は予約の電話をお願いします。
テントの方は余程の大人数のパーティー以外は必要ありません。
5月中頃までのテントサイトは雪があります。その様な心算でお願いします。スコップは小屋のをお貸しできます。
では今年もよろしくお願い致します。

宿泊予約・キャンセルは 電話090-3337-8947 迄「電話で」お願いします
ショートメールで連絡されませぬようお願いします。

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/20~(小屋泊+テントとも要予約)。毛木平~十文字小屋まで積雪なし2023.04.11

2023年営業は4/20~(小屋泊+テントとも要予約)。周囲はまだ冬、凍結残雪があり軽アイゼンなど必要2023.04.18

凍結のため西沢側からはチェーンスパイク、毛木平からは6本爪アイゼン必要。防寒具油断禁物2023.04.26

今朝-2℃。山の上はまだ冬の気温のため防寒対策必要です。「シャクナゲトンネル」はまだこれから2023.05.11

今朝5℃。日中日差し強くても朝晩冷え込むため防寒対策必要。「シャクナゲトンネル」そろそろ2023.05.18

甲武信小屋周辺の過去の様子

  • 毛木平から十文字小屋までは残雪ありませんが、標高1900m以上は残雪、踏み抜き、凍結と別世界です 油断禁物
  • 2023年の営業は終了となりました。シーズン中は多くのお客様よりお越しいただきまして、本当に感謝しております。
  • 遂に積もりました…一晩で8㎝程度。ベタベタの雪です。
防寒着やチェーンスパイクや軽アイゼン必須です
  • 13日の毛木平側ナメ滝 付近は凍結 チェーンスパイクや軽アイゼン必要です
  • 午前9時現在気温-7℃。急激に冷え込み、12日夜から断続的に雪がちらついております。又、冷たい風も吹いております
  • 初雪、初冠雪となりました。
  • いよいよ秋本番って感じになり始めました。
  • ヤマネ。今年は例年より遅く、9月に入ってから小屋に来始めました。
  • 8月1日より、3水源にちなんだお酒を販売中。「長野 千曲錦」「山梨 七賢」「埼玉 秩父錦」(数量限定)
  • ハクサンシャクナゲ見頃です
  • 毛木平のベニバナイチヤクソウ
  • 十文字小屋近辺のアズマシャクナゲは5~6分咲き位です。今週末~来週にかけてピークになりそうです

甲武信小屋

電話番号:
090-3337-8947
連絡先住所:
369-1901 埼玉県秩父市大滝3638-8 山中徳治

地図で見る
http://www.kobushigoya.net/

施設の詳細を見る

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