甲武信ヶ岳 | 甲武信小屋

4/29から営業開始します。今朝うっすら積雪していました。全体に雪が少なくても氷の層が多い今年の道。侮らずに!アイゼンや手袋は必携です。

朝日当たる小屋(2016.04.30 甲武信小屋)
朝日当たる小屋(2016.04.30 甲武信小屋)
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天気・気温

04/28(木) 昨晩一時雪、朝は雨、06:00の気温-1℃
甲府市の天気予報
明日
晴のち曇
25℃
10℃
明後日
晴のち曇
25℃
12℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

2016年の営業は4/29~11月30日(泊)まで営業予定。お泊りの予約はお電話で必ずお願いします。

昨夜。雨が降り始めたなーと思ったら、すぐに雨音が聞こえなくなった…。窓を開けたら。
雪!でした。今朝はうっすら。明け方には雨に変わってしまったようで、地面がびちゃびちゃでした。

今日は一日雨予報。
明日朝の冷え込みによっては、道が凍結することも。薄っすら積もった雪が凍っていると、思っているより厄介です。
アイゼン、チェーンスパイク、スパッツ、手袋…など、まだまだ必要です。
厳冬期、とまでは言いませんが、冬装備で。

今朝6時の気温は-1C。下界に比べるとかなりの寒さです。
小屋ではまだストーブを焚いています。この時期は、日中は暖かでも、朝晩は冷え込むことも多いです。
下界から上がってきたばかりの私達もまだその気温差には慣れていないかも…。
ちょっと想像しにくいかもしれませんが、気温差を調整できるような服装でお越しください。

その日の天気、気温、前日の天気、陽の当たる場所、当たらない場所…。
ちょっとした違いで、歩き方や装備が大きく変わるのが春山の難しいところかと思います。
この近辺で遭難事故の多いのも、この季節とのこと。

山登りは、準備も含めて「山登り」です。
想像力を働かせて、しっかりとした準備でお越し下さい。

●天気
4/24 4/23夜半から朝方まで雨。朝の気温は0℃。
4/25  朝の気温は-2C。夜半は雨降りでしたが、早朝、雲海がきれいに広がっていました。
4/26 朝は+℃。太陽が高くなれば気持ちよい気候。
4/27 曇りから夜は一時雪と雨
4/28 朝は雨

登山道の状況

登山道に残る雪というより氷の層になっています。標高の高い所や吹きだまりになっていたところは注意が必要です。

●雁坂方面へのまき道は、北側斜面はやっぱりまだ雪。
雪が緩んでいると、うっかり踏み抜くこともありそうです。また、早朝は雪解け水が凍って滑りやすい。…難しい雪質です。

●西沢渓谷側、毛木平側、どちらのコースもまだアイゼンやチェーンスパイクは必要です。
もしかすると「使わなくて済んだね」になるかもしれませんが、「持ってくれば良かった〜」よりはずっといいです。
大勢で歩いていても、自分の身を守れるのは自分だけ…って山登りの怖いところでもあり、面白いところでもあると思います。

●千曲水源コースの中間点のナメ滝
ナメ滝過ぎからちょこちょこと雪、と言うか氷が出てくきますが、避けて通れる程度。
千曲水源の標柱手前から、しっかり雪があり、凍結もしているので、この辺りからアイゼン等の滑り止めを着けて下さいい。
稜線までは雪の多い急登は今年はすでに残雪はまばらですが、雪の下は厚い氷の層になっていました。
今年の冬は雨が多かったのだと思わせます。
雪が少ないと言っても歩き易くはない氷の上。
特に下りではアイゼン(最低6本爪、またはチェーンスパイクを)は必須。
稜線付近では40cmくらいの積雪。
しかし稜線に上がると土が出ています。日の当たるところは土が見えてぬかるんでいたりもしますが、まだ日陰は雪があります。
山頂直下の樹林帯は雪と氷です。下りも登りもアイゼン必要。
山頂付近は雪ゼロ。
山頂から小屋へと続く森の中はまた凍結。毎年、この辺で屁っ放り腰で降っている登山者がいますが、横着せずに再びアイゼンを履きましょう。しばらくしてまた土が、、、、。の繰り返しな状況です。
例年だと5月下旬の道の様子です。
雪が少なくても氷の層が多い今年の道。
侮らずに!

下りではアイゼン履いても些かこわく感じます。立木に手を添えてバランス取りながら下ってください。
その際には薄手でも手袋は必携。
転んだときにもザラメの雪や凍結した地面で手を怪我します。
手袋は必ずつけましょう。

●4/23頃の大弛峠方面へ縦走していかれたお客さんから道の状況をお知らせくださいました。
国師のタルから国師ヶ岳への登りで、積雪50〜100cmくらい。
稜線上は50cmほど。
毎年のことですが、国師の(甲武信から向かうと)登りは雪が一番最後まで残る箇所です。

気温が低くて雪が締まっている状態ならば、アイゼンを効かせて雪面上を歩けますが、気温が上がって雪が緩んでいると、かなり踏み抜くことになります。
同じ雪の量でも、午前中に通過するのと午後に通過するのでは歩きやすさ(歩きにくさ)はかなりの違いになります。
まだあまり人の歩いていないこの時期、踏み固められられていないと更に。
雪の硬いところ、緩いことろ、薄っすら凍っているところ…。この時期は、思っているより時間もかかるし、なによりも足元に気をつかうように思います。

「雪が少ない」イコール「歩きやすい」では決してありません。
どうぞ時間に余裕をもった計画でお山を楽しんでくださいませ。

登山装備

冬の登山装備が必要。
どちらのルートも防寒着、アイゼン、ロングスパッツ、ストック等は必携です。
日帰りでも非常食、ヘッドライト、ツェルトは必ず装備して下さい。
大弛方面、または雁坂方面の縦走路はGW前半はビバーク装備は必ず、ワカンもあった方が楽かもしれません。
春の陽射しは紫外線が強い。日焼け止めも忘れずに。

注意点

冬山装備が基本です。
雪が少なくとも装備は変わりません。
この時期で雪が一晩で40cm積もる事も今まで何度もありました。
どうぞ、しっかりした装備と、時間にゆとりを持った計画で。
事故や遭難の無い連休になりますように。

周辺に雪があると、風がとても冷たいです。一度体が冷えると、なかなか暖まりません。ストーブに当たっても、布団に入っても冷えが抜けないこともあります。体が冷える前に防寒防風対策を。汗をかかないような工夫をして下さい。

朝晩は0℃前後まで下がるこの時期。日帰りでも万が一の備えを装備を。

お知らせ

●甲武信小屋 http://www.kobushigoya.net/index.php

小屋の営業は4/29泊から。お泊りの方は予約の電話をお願いします。
テントの方は余程の大人数のパーティー以外は必要ありません。
テント場は、あと4分の1程度雪が残っています。日当たりが良いので融けそうですが、遅い到着は雪の上になるかもしれません。

宿泊予約・キャンセルは 電話090-3337-8947 迄「電話で」お願いします
ショートメールで連絡されませぬようお願いします。

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業はGW~(それまでは閉鎖中)。宿泊は予約必要(受付中)。テント泊も予約必要2023.03.27

2023年の営業は4/20~(小屋泊+テントとも要予約)。毛木平~十文字小屋まで積雪なし2023.04.11

2023年営業は4/20~(小屋泊+テントとも要予約)。周囲はまだ冬、凍結残雪があり軽アイゼンなど必要2023.04.18

凍結のため西沢側からはチェーンスパイク、毛木平からは6本爪アイゼン必要。防寒具油断禁物2023.04.26

甲武信小屋周辺の過去の様子

  • 2023年の営業は終了となりました。シーズン中は多くのお客様よりお越しいただきまして、本当に感謝しております。
  • 遂に積もりました…一晩で8㎝程度。ベタベタの雪です。
防寒着やチェーンスパイクや軽アイゼン必須です
  • 13日の毛木平側ナメ滝 付近は凍結 チェーンスパイクや軽アイゼン必要です
  • 午前9時現在気温-7℃。急激に冷え込み、12日夜から断続的に雪がちらついております。又、冷たい風も吹いております
  • 初雪、初冠雪となりました。
  • いよいよ秋本番って感じになり始めました。
  • ヤマネ。今年は例年より遅く、9月に入ってから小屋に来始めました。
  • 8月1日より、3水源にちなんだお酒を販売中。「長野 千曲錦」「山梨 七賢」「埼玉 秩父錦」(数量限定)
  • ハクサンシャクナゲ見頃です
  • 毛木平のベニバナイチヤクソウ
  • 十文字小屋近辺のアズマシャクナゲは5~6分咲き位です。今週末~来週にかけてピークになりそうです
  • 十文字小屋からは、1600メートル付近の登山道上が今満開だそうです。

甲武信小屋

電話番号:
090-3337-8947
連絡先住所:
369-1901 埼玉県秩父市大滝3638-8 山中徳治

地図で見る
http://www.kobushigoya.net/

施設の詳細を見る

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