本谷橋を渡り雪のある夏道、踏み抜き、落石に注意。雪渓トラバースあり。涸沢より上部は全面雪。雪崩要注意。稜線積雪は平年並み。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
4/27より営業開始しました。
・平均気温 朝晩-2~+5℃ 日中+2~+18℃
・モルゲンロート(朝焼け)の現在の見頃時刻 AM 5:00頃
涸沢より日の出は見えませんが、奥穂高岳・涸沢岳に陽が当たるモルゲンロートが楽しめます。
●山岳カメラマンの渡辺幸雄様から4/21から昨日4/27まで小屋開け第二弾!が届きました。
今回は北穂高小屋。
涸沢は例年より大分雪が少なかったのですが、同じ穂高でも稜線は例年並みの除雪量。
昨年よりも多いとのこと。
GWに合わせての小屋開け作業は一段落。
今日の雨は休養日かな。北穂高小屋は29日より営業開始です。
登りはヘリ、下りは北穂沢を歩いて来ました。
登山道の状況をUPします。
雪は横尾近くから所々出てきます。
しっかり雪の上となるのは本谷橋から。
前回UPしましたように、本谷橋が掛けられております。
例年のような横尾谷?涸沢谷の谷筋のルートではありませんのでご注意を!
涸沢の下、Sガレ付近までは基本夏道と同様のルートです。
とはいえ雪の上ですので、GWの始めはまだ踏み固まっておらず、腰まで踏み抜いてしまうこともあります。赤のマーキングがありますが、タイミングでは消えていることも。
踏み跡をトレースすると歩きやすいです。Sガレからは谷筋となります。
この季節は融雪時に稜線付近の岩が動き、落石も発生します。雪の上を転がってくる岩は急に方向も変えるので、常に上部へ対しての監視もお忘れ無く。怪我は自分でしか守れません。
北穂沢は(も)、GW明け(5月中旬)のような感じでした。
ルートは例年通り北穂沢の直登。ゴルジュ下は雪の量が少ないのでしょう、既に堅めの層が出始めているのか黒節くらいで、アイゼンも利きます。昨日日中の雪の状態は、ゴルジュ上の平は膝くらいまで潜るザラメ雪。北穂沢上部のインゼル(M字に見える岩)は南稜寄り(涸沢から見て左側)のルンゼを通ってください。岩の真下以外は、シュルンド(岩と雪の間の空間)はまだ開いていませんでした。
昨日、涸沢の下ですれ違った若い単独登山者は、サングラスをしていませんでした。声を掛け注意喚起したところ何と持っていませんでした。眼鏡は着用していましたが。幸いその後は天気も曇ってきていたので、たぶん大丈夫だったかとは思いますが、雪目になる可能性が高いです。涸沢ヒュッテでサングラスを販売していますが、後の祭りにならないよう祈ります。装備は万全に!
*この後(4/28)ある程度の降雪が予想されます。雪が落ち着くまで雪崩発生の可能性はかなり高くなります。人が巻き込まれなければ事故にはならず、報道されませんが、自然の雪崩は常に発生しています。万一の為のビーコンなど3点セットも沢筋ルートでは必携の装備だと僕は思います。まあ昨日は可能性が低いのでスイッチを入れませんでしたが・・・。全ては自己責任です。
登山道の状況
雪質はザクザクです。
積雪量は、未だかつてない少なさです。
本谷~涸沢間は日中、雪を踏み抜きやすく、とても歩きづらいです。
●横尾~本谷
夏道です。
沢沿いは残雪があります。
気を付けてお渡り下さい。
●本谷~涸沢
本谷橋を渡り、夏道沿いに雪上を上がって来てください。
4/20に横尾まで、道の様子を見に行った時には本谷橋は土砂崩れの為、当分の間架けられないような状況でしたが、4/24になんとか欄干を掘り出し、本谷橋を架けてきました。
横尾~涸沢間は、夏道沿いにお越しください。倒木は全て処理しました。
屏風岩からの落石に注意。
雪渓のトラバースに不慣れな方は軽アイゼン、ストック等を携行ください。
朝夕や日影では固くなっています。
●涸沢~上部
雪上です。
前爪付きアイゼン、ピッケル等の完全冬山装備とそれらを使いこなす技術が必要です。
ヘルメット装着推奨
●パノラマコース
新村橋~涸沢 積雪により、通行不可。
登山装備
基本は冬山装備。防寒防風防水を。
涸沢までの方は、軽アイゼン(雪渓トラバース不慣れな方)、ストック等
涸沢より上に行く方 前爪付きアイゼン、ピッケル等の完全冬山装備とそれらを使いこなす技術が必要です。
サングラスやリップ、日焼け止めなど紫外線対策も必要。
注意点
小屋には15時までに到着するようにしましょう。
本谷橋を14時以降に通過して涸沢に向かうのは危険です。
お知らせ
涸沢ヒュッテ
http://www.karasawa-hyutte.com/
2016年度の小屋開けは4月27日(水)からです。
GWは後半5/3、4、5がやや人が多い印象です。
テント場は雪上となります。
5名以上の場合は、ご予約ください。GW以降の予約は、5月中旬以降にご予約ください。
03-3211-1023(東京事務所)
●2016年度レンタルテントについて
7月16日~10月10日までご利用できます。
ご予約は利用日の3ヵ月前の同日午前8時から電話(090-9002-2534)のみで受け付けます。
但し、7月分は5月1日午前8時からとなります。
料金(1泊):テント7000 シュラフ2000 マット700
・その他レンタル用品
軽アイゼン ¥500 ストック(2本組) ¥1000 などもあります。
ヘルメット¥1000 ※1山行料金
昨年の今頃の様子は?
入山しました。本日降雪中。今年の営業4/27~(宿泊要予約)。4/27~5/25分予約受付は4/25朝8時~2023.04.18
昨日迄の降雪で新雪40cm。雪崩に注意が必要。涸沢までトレース消失(4/29迄に目印付ける予定)2023.04.27
一昨日降雪。本谷橋は未設置のため雪上踏み抜き注意。涸沢からの下り不安な方は爪の多いアイゼンで2023.05.10
一昨日降雪。涸沢は全面雪です。雪山登山装備が基本。サングラスや日焼け止め(肌と唇)も必須です2023.05.16
涸沢ヒュッテ周辺の過去の様子
涸沢ヒュッテ
- 現地連絡先:
- 090-9002-2534
- 電話番号:
- 03-3211-1023
- 連絡先住所:
- 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館B1F