戸渡尾根1600m前後に群生するシャクナゲは間もなく盛りを迎えそうです。そのすぐ上には凍結もあり軽アイゼンかチェーンスパイクは必携です。
天気・気温
山と周辺の状況
本日は雨予報が出ていたのに、午前中は青空が広がりました。午後から一気に下り坂。空気がひんやりしてきました。
今年のGWの人出は前半が多く、後半は落ち着いた状況となりました。
気になったことは「到着の遅い方」。まだ残雪も残る時期でもあり少し気がかりでした。
遅くなった方に聞くと「思ったより時間が掛かった」という声が多かったです。
樹林の登りが続くと、自然と歩みのペースが落ちているのかもしれません。
このGW中、甲武信小屋周辺で遭難などは発生しませんでしたが、
日が長くなったとはいえ、ここは2000mを超える高山です。
少なくても午後4時頃には目的地に到着できる計画を立ててみてください。
お花の状況ですが、今年は残雪が少ないこともあり、開花状況が早い印象です。中腹以下で
シャクナゲ
シャクナゲ
などが咲いています。標高の高いとこは5月中旬以降から開花すると思います。
戸渡尾根を小屋から下った時の状況ですが
標高1869mの近丸新道と徳ちゃん新道との分岐の少し下がったところでアズマ
シャクナゲ
シャクナゲ
が咲き始めていました。今年は少し早めの開花です。
高度を下げて行けばさらに咲いています。
登りも下りも足元に注意が必要な急なコースですが、これからは周りを、または頭上に意識を持って歩くと楽しいです。
1500〜1700mに群生する
シャクナゲ
シャクナゲ
は後数日で盛りを迎えそうです。
ミツバツツジ
ミツバツツジ
も鮮やか。新緑に映えます。カラマツもの可愛らしい芽吹きで身体が緑に透けてしまいそうな新緑です。
季節が動き出した、いよいよ今シーズンも始まった、と思う景色となりました。
新緑の西沢渓谷はたくさんの人で賑わっていました。
登山道の状況
5/8現在 戸渡尾根ルートを小屋から下った時の印象です。
小屋を出てすぐ、だいぶ少なくなりましたが雪または凍結があります。小屋を出てすぐの所が1番怖いです。
上からくる登山者は皆腰が引けます。
木賊山へ向かう登りは、樹林帯の日陰に凍結箇所かわ僅かに残る程度。でも決して侮れない。特に下りはノーアイゼンでは怖いです。こんな感じの所は脱着の容易なチェーンスパイクがいいかもしれません。
稜線から戸渡尾根に入るとすぐにぬかるんだ道になり、程なくして無雪期の登山道に。
登山装備
登山装備が必要。軽アイゼンまたはチェーンスパイクなどはまだ必携。
どちらのルートも防寒着、ロングスパッツ、ストック等は必携です。
日帰りでも非常食、ヘッドライト、ツェルトは必ず装備して下さい。
大弛方面、または雁坂方面の縦走路はGW前半はビバーク装備は必ず、ワカンもあった方が楽かもしれません。
春の陽射しは紫外線が強い。日焼け止めも忘れずに。
注意点
どうぞ、しっかりした装備と、時間にゆとりを持った計画で。
周辺に雪があると、風がとても冷たいです。一度体が冷えると、なかなか暖まりません。ストーブに当たっても、布団に入っても冷えが抜けないこともあります。体が冷える前に防寒防風対策を。汗をかかないような工夫をして下さい。
朝晩は0℃前後まで下がるこの時期。日帰りでも万が一の備えを装備を。
お知らせ
●甲武信小屋 http://www.kobushigoya.net/index.php
営業は4/29~11月30日(泊)まで営業予定。お泊りの予約はお電話で必ずお願いします。
テントの方は余程の大人数のパーティー以外は必要ありません。
宿泊予約・キャンセルは 電話090-3337-8947 迄「電話で」お願いします
ショートメールで連絡されませぬようお願いします。
昨年の今頃の様子は?
2023年の営業は4/20~(小屋泊+テントとも要予約)。毛木平~十文字小屋まで積雪なし2023.04.11
2023年営業は4/20~(小屋泊+テントとも要予約)。周囲はまだ冬、凍結残雪があり軽アイゼンなど必要2023.04.18
凍結のため西沢側からはチェーンスパイク、毛木平からは6本爪アイゼン必要。防寒具油断禁物2023.04.26
今朝-2℃。山の上はまだ冬の気温のため防寒対策必要です。「シャクナゲトンネル」はまだこれから2023.05.11
今朝5℃。日中日差し強くても朝晩冷え込むため防寒対策必要。「シャクナゲトンネル」そろそろ2023.05.18
2日前みぞれ。昨夜0℃。朝晩冷え込みあり防寒対策必要。「シャクナゲトンネル」開花中2023.05.25
甲武信小屋周辺の過去の様子
甲武信小屋
- 電話番号:
- 090-3337-8947
- 連絡先住所:
- 369-1901 埼玉県秩父市大滝3638-8 山中徳治