飯豊山 | 飯豊山・天狗平ロッジ

まもなく天狗平までの車道が開通します。登山道や稜線上には、まだ残雪が多く残っている箇所があります

崩壊が始まっている石転ビ沢雪渓(2016.06.26 飯豊山・天狗平ロッジ)
崩壊が始まっている石転ビ沢雪渓(2016.06.26 飯豊山・天狗平ロッジ)
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日本気象協会提供 2024年3月29日 4:00発表
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日本気象協会提供 2024年3月29日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

 7月1日、いよいよ待ちに待った「大淵~天狗平」間の交通規制が解除される予定です。これに伴い7月2日(土)から天狗平ロッジの常駐を開始します。
 常駐期間は予約なしで突然来ていただいても宿泊できますが、管理人が所要のため不在の事があります。何時頃に到着予定なのか事前に連絡を頂ければ幸いです。
 なお天狗平ロッジは固定電話も携帯電話も使えません。ときおり管理人が飯豊山荘に出向きメールを確認します。ついては連絡は管理人・井上邦彦の携帯「090-5846-1858」へお願いします。
山に行っているなどして通じない時は、留守電またはこの番号宛にショートメールをお願いします。なお井上は天狗平ロッジだけでなく、梅花皮小屋・御西小屋の連絡先にもなっているので、どこの小屋なのかを明確にしてください。

なお、山と渓谷6月号に「飯豊連峰をテントで歩く」記事が掲載されましたが、飯豊連峰主稜線の山小屋周辺には数張り分のスペースしかない所がほとんどです。小屋が登山者で溢れている場合以外の幕営はご遠慮下さい。

登山道の状況

飯豊山は、まだ各所に残雪が多く残っています。アイゼン・ピッケルが必須のコースもあります。事前に情報を確認して、しっかりとした装備/技術で登山をしてください。

●大日杉コース
大日杉~切合小屋の御沢の雪渓が薄くなっており、通行は相当にデリケートになっています。そろそろ通行ができなくなります。
御沢分レから尾根を登り種蒔山分レに出るコースは、急斜面に残雪が貼り付いており、アイゼンやピッケルが必要な状態です。
大日杉~五段山方面への登山道は、大日杉小屋の先にある五段山コースの吊り橋の修繕が終了し、通行できるようになっています。

●長坂尾根コース
川入から飯豊山に向かう場合、種蒔山と切合小屋の間と草履塚の登りで残雪を踏みます。種蒔山の先の残雪は滑落に注意して下さい。
地蔵岳から御坪の先までの間、6月22日の段階でヒメサユリが満開でした。
なお、川入から先の御沢野営場まで、一般車も入れるようになったようです。喜多方市役所山都総合支所にお問い合わせください。

●足の松尾根コース
奥胎内ヒュッテまでの一般車両通行が可能になっています。ヒュッテから登山口までの乗り合いタクシーは7月2日からの運行となります。登山道は、ヒドノ峰付近で残雪が多くありました。
稜線では、頼母木小屋の水場は、小屋から千代吉沢源頭に向かって踏み跡をたどり、残雪を渡って、頼母木平から流れてくる小沢で汲むことができました。

●おんべ松尾根コース
通行止めです。

●石転ビ沢
石転ビノ出合まで全て左岸の夏道です。6/26に刈り払いを行ってきましたが、赤滝の清掃は行っていません。例年通り土砂が足場に堆積していますので、十分に注意して通行して下さい。また固定ロープの点検もまだ行っていませんので、これについても留意下さい。
石転ビノ出合の先、石転ビ沢の雪渓が崩壊を始めています。いったん右岸に入って踏み跡をたどってから雪渓に上がることになります。各自、自分の目と耳で雪渓の厚さに十分留意をしてルートを選んで下さい。
時折「軽アイゼンとストックがあれば石転ビ沢は登れますか?」という問い合わせがあります。それでは自殺行為となります。しっかりとしたアイゼンとピッケルを持参して下さい。

ほか、飯豊周辺の詳しい情報は、飯豊朝日連峰の登山者情報(http://www.ic-net.or.jp/home/iide/)で確認してください。

登山装備

残雪に対応できる装備が必要です。

注意点

●5月16日から7月29日まで、飯豊町手ノ子~中津川間の車道は通行禁止になっています。大日杉登山口に行く方は、小国町九才峠または川西町玉庭を経由して下さい。
 →詳細は飯豊町HP(http://www.town.iide.yamagata.jp/003/yonezawaiide.html

飯豊連峰主稜線の山小屋周辺には数張り分のスペースしかない所がほとんどです。小屋が登山者で溢れている場合以外の幕営はご遠慮下さい。

お知らせ

7月2日(土)から天狗平ロッジの常駐を開始します。常駐期間は予約なしでも宿泊できますが、事前に連絡をお願いします。連絡先は管理人・井上邦彦の携帯(090-5846-1858)へお願いします。
応答できない場合は留守電またはこの番号宛にショートメールをお願いします。天狗平ロッジだけでなく、梅花皮小屋・御西小屋の連絡先にもなっているので、どこの小屋なのかを明確にしてください。

昨年の今頃の様子は?

4月28日に倉手山登山口と大日杉小屋までの車道が開通予定、開通時刻にも留意ください。2023.04.27

飯豊山・天狗平ロッジ周辺の過去の様子

  • 2023年12月30日の頼母木小屋の様子
  • 10月22日撮影、丸森尾根標高1,100m付近にて
  • 崩壊が進む石転ビ沢
  • 梅花皮小屋から撮影した石転ビ沢。融雪が進んでいる
  • 石転ビ沢を見上げる
  • 御西小屋へ続く主稜線の様子。御西小屋に資材を運ぶヘリから撮影したもの
  • ダイクラ尾根の吊り橋は、まだ掛かっていません
  • 石転ビ沢遠望
  • 国民宿舎飯豊梅花皮荘から飯豊連峰
  • 倉手山山頂から飯豊連峰を望む
  • 登山道が消滅した貝附山城コース

飯豊山・天狗平ロッジ

電話番号:
090-5846-1858
連絡先住所:
山形県西置賜郡小国町

地図で見る
http://www.ic-net.or.jp/home/iide/

施設の詳細を見る

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