大山 | 大山プロガイド協会

例年に比べてやや雨量の多い梅雨。登山道のぬかるみはそれほどでもありません。山頂台地でイヨフウロなどが咲き始めました。

イヨフウロ(山頂台地)(2016.06.28 大山寺 やまびこ荘)
イヨフウロ(山頂台地)(2016.06.28 大山寺 やまびこ荘)
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天気・気温

06/28(火) 09:00 大山寺 くもり 気温17℃ 微風
12:00 山頂 ガス 気温14℃ 微風
鳥取市の天気予報
明日
雨のち曇
22℃
16℃
明後日
20℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 10:00発表
松江市の天気予報
明日
雨時々曇
21℃
15℃
明後日
19℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

停滞前線が九州から四国にかけて停滞しており、朝方まで雨が降っていました。6合目から山頂手前付近までは晴れ間も見えましたが、山頂ではガスに覆われ、時々隙間から下界が見える程度。

今年の梅雨は例年に比べ、やや降水量が多いように思います。
この梅雨の降水量は、その年の紅葉に大きく影響するものであり、このまま梅雨が明けて、夏の日射量が多ければ、紅葉がきれいになりそうです。
あとは9月に入っての寒暖の差も当然影響しますが、まず梅雨の降水量からが紅葉が綺麗になるかどうかのスタートになります。

前日までかなりの雨が降りましたが、夏山登山道に関しては泥濘地が少ないために、さほど歩きにくくなることはありません。

従ってよほどの雨の中を歩くこと以外はスパッツは必要ないと思われます。
逆にこの時期は蒸し暑くなることが多く、体の中の熱を外に放出してやることが重要ですから、上半身の熱は首元から、下半身の熱は足元から抜いてやることを考えないといけないので、スパッツはその蒸れを留めてしまうので、あまりお勧めしません。
大概言われるのは「足元が汚れるから。」というお客様がいらっしゃいますがこれは歩き方が悪いんです。
山での基本的な歩き方を勉強してみてください。

お花の開花状況ですが、どんどん色々なお花が咲き始めました。
やはり一番目立つのは「エゾアジサイ」ですが、現在のところでは3合目から4合目付近まで開花しつつあります。
山頂台地で咲き始めるのも、あとわずか。特に上に登るほど、藍色が濃くなっていると思うのも気のせいではないように思います。

山頂台地では「 イヨフウロ イヨフウロ 」、「ネバリノギラン」、「オオバギボシ」、「ホソバシュロソウ」、「アオヤギソウ」などが咲き始めました。

登山道の状況

登山道に支障ありません。

登山装備

基本的な登山装備が必要です。(登山靴、飲料水、雨具、地図、ライト、食料など、そのほか帽子や軽い防寒具など)

登山する上での一番の注意点は服装です。
どうしても大山寺のスタート時点では、上着を羽織っていい加減なんですが登り始めると汗が出てきて、すでに阿弥陀堂付近で脱いでいる方をよく見かけます。
必ず薄着でスタートしましょう。

また500ペットを凍らせて来られる方を見ますが、まず山頂までは融けません。結局そのまま持って下りる羽目になりますのでご注意を。
登っている時の水分補給にも十分に注意してください。
トイレを気にして水分補給が少ないと足がつる原因にもなります。
さらにひどい場合は熱中症にもなりますので、余分なものは極力減らして水分だけは持ってください。
今の時期の理想は、健康飲料5001本、お茶が1本、水1本が最低の量です。予備として水をさらに1本持てればいいと思います。
水であれば飲用はもちろんのこと、怪我をしたときに傷口を洗ったり、体にかけて体温を下げることにも使えます。

注意点

●登山の基本を!
登山道の危険ヶ所はほとんどありません。
逆に本人にとって、限界を知らずに無理をすると、登山道ほとんどが危険ヵ所になってしまいます。
登山がブームになって登山客が増えることはいいことですし、健康のために登山を始めることはいいことです。
しかし基本をきっちり押さえておかないと、いざという時に困ります。

これからの時期は熱中症になる確率も高くなり、水分不足で足が痙攣して歩けなくなるという事故が増えてきます。
ということは最低限の対処方法を自分で勉強して山に入っていかないと、自分が困ることになります。
なんとか山の会を作って、パーティーで山に来るのもいいことなんですが、リーダーの資質が備わっていないと、烏合の衆では困ります。

●山頂避難小屋の売店
今年も平日は日本山岳ガイド協会の認定登山ガイドの上野ガイドが売店にいますので、お気軽に声を掛けてみて下さい。
なお11月まで無休で営業予定ですが、よほどの悪天候の場合は予告なしに休業する場合があります。
売店の営業の問い合わせは 大山寺 チロル&白樺 電話0859-52-2818まで。

またフェイスブックで「伯耆大山山頂小屋」をご覧ください。
ほぼリアルタイムで山頂の様子が見られます。
上野ガイドが更新しています。

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないことがあれば遠慮なく下記までお問い合わせください。
やまびこ荘 (電話0859-52-2725)までお問い合わせください。
中国山岳ガイド協会 登山ガイド  久保昌之

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【大山ガイドクラブ主催 登山教室開催のお知らせ】
今年も初心者を対象として、登山教室を開催します。
山での楽な歩き方をはじめとして、基本的な技術を登りながら教えます。
今まで自己流で登っていた方もぜひこの機会に、プロの技を覚えてみませんか?

7月3日(日) 午前8時集合予定
夏山登山道から山頂を目指します。
参加費用: 1名4,000円

下山予定は午後4時を予定。お弁当は各自で持参ください。
なお当日は登山の出来る服装でご参加ください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

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