唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

八方尾根はほぼ融雪。梅雨明け前ですが高山植物の開花が続き、山荘付近の砂礫地ではコマクサも開花。防寒装備は必携です。

登山道上から見下ろして撮影しています。登山道の両側にコマクサが咲いていますので、登山道上から観察や撮影をお楽しみ頂けます。(2016.07.30 唐松岳頂上山荘 )
登山道上から見下ろして撮影しています。登山道の両側にコマクサが咲いていますので、登山道上から観察や撮影をお楽しみ頂けます。(2016.07.30 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

07/12(火) 晴れ 15:00頃から雨
富山市の天気予報
明日
晴のち曇
25℃
11℃
明後日
曇のち晴
23℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月25日 4:00発表
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
29℃
8℃
明後日
曇のち晴
22℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月25日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

●自然 八方尾根
八方池(標高2060m)の登山道ではミヤマムラサキが咲いています。 アカバナ シモツケソウ シモツケソウ はつぼみをつけています。
そのほか雨の季節の八方尾根で花開く高山植物はハクサンタイゲキ、ゼンテイカ( ニッコウキスゲ ゼンテイカ )、ウラジロヨウラク、オオ サクラソウ サクラソウ 、オニアザミ、ムシトリ スミレ スミレ 、ミヤマトウキ、ミヤマママコナ、ミネ ウスユキソウ ウスユキソウ 、キバナノカワラマツバ、クチバシシオガマ( ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ の変種)、ベニバナキイチゴ
蕾みをつけていのは、オオバギボウシ、 カラマツソウ カラマツソウ 、マット状に広がるイブキジャコウソウはたくさんの蕾が開花を待っています。
チングルマ チングルマ は一斉に開花しています。
唐松岳頂上山荘北側砂礫地の コマクサ コマクサ も開花しています。今年は花の開花が早目ですが、 コマクサ コマクサ はあまり影響を受けないのか、見頃はまだまだこれからです。
稜線富山側で ハクサンフウロ ハクサンフウロ が一輪咲きました。

ライチョウもよく見かけます。登山者にはヒナを見た方もいるようです。そっと見守って下さい。

・虫に注意
山麓~下の樺周辺にかけてブヨ (ブユ・ブト)が発生しています。特に 曇りや雨の湿気が多い日には、肌を覆う衣類・防虫ネット付の帽子・虫よけスプレーなど 虫刺され防止対策が役立ちます。
(ブヨは黒色や暗い色に寄ってきますので、首や頭髪を白いタオルで覆っているだけでも違いがあります) 

●天候
7/7 雨 09:50の気温11℃ 南東の風15m
7/8 06:00 曇り時々小雨 稜線は視界良良好、気温11℃ 風速10m。15:00頃からガスと雨
7/12 朝~昼すぎ晴れ、15:00頃から雨 夜も雨

登山道の状況

梅雨模様の天気のため、登山道の浮き石や小砂利に注意して下さい。
また、入山者が夏山最盛期ほどはない時期のため、雨水の流れた跡をルートと見間違えないように注意。

●八方アルペンライン(ゴンドラ・リフト)の夏山営業は6月4日(土)~10月30日(日)
http://www.nsd-hakuba.jp/green/happo/alpenline.html

●八方尾根の登山道状況
・丸山上部~唐松岳頂上山荘間の残雪は消えました。
・扇の雪渓下部の残雪は消えています。 
・扇の雪渓上部~丸山の南東肩に向けて、残雪10mほど。残雪はほとんど踏むことなく登下山が可能です。

●唐松岳からの五竜方面
整備入りました。特に支障ありません。

●唐松岳からの不帰方面(地図では破線ルートです)
整備が入り支障ありません。岩場、鎖が多く注意して下さい。浮き石や落石にも注意。
稜線の残雪はほとんどありませんが、入山者各自の判断のもと安全登山に努めて下さい。
※なお不帰のコースは登山地図でも一般ルートではない破線ルートです。小屋で最新情報を得てルートに入りましょう。

●富山県側 唐松岳頂上山荘~祖母谷線のルート
7/8時点のコースでは、十分な装備と経験が必要です。
※通行については危険があり、十分な経験と装備、通行注意が必要です。必ず唐松岳頂上山荘受付にて登山道の状況をご確認なさって下さい。
(7月8日現在 登山経験の少ないお客様には、祖母谷線ルートの通行を控えて頂くようお願いしております )
・唐松岳南斜面
残雪は 約40mのトラバースです。7月2日(土)に雪切り作業をしました。その後の降雨のため融雪が進んでいますので雪面状況は変化しています。
・大黒鉱山跡地~餓鬼山避難小屋
残雪はありません。倒木の撤去・痩せ尾根のロープ張り替え作業は終了しています。
・避難小屋~餓鬼ノ田圃
樹林帯のため登山道が常に湿った状態です。滑りによる転倒と木の根に足を取られないようご注意ください。
・餓鬼ノ田圃~南越沢間 
四十八曲りの中間~下部にかけて丈の高い草に覆われています。足元は草が生い茂り見えにくいため通行の際は、湿った石の上での滑り転倒・浮石に乗っての転倒などに注意が必要です。また南越峠から奥鐘山稜線に迷い込まないようご注意ください。
・南越沢~祖母谷温泉間
沢沿いの斜面歩行となります。草が生い茂り足元が見えにくくなっています。浮石転倒に注意。
草刈・道迷い防止のマーキング作業を進めていますが、湿った樹林帯の草は生育が非常に早いため登山道状況は変化します。
2か所の崩落個所があります。土砂により登山道が不明瞭となっている場所では、道迷い防止のマーキング済みです。
手がかりロープ設置作業を進めていますが、崩落個所の通行や雨量による落石の危険があります。
※小屋HPにルートの画像があります。ご参照下さい。

登山装備

3000m級の夏山登山装備が必要です。
防寒対策・帽子や手袋・サングラス等をお持ちください。
ご自身の判断のもと 天候やご体調に合わせた安全登山をお願い致します。

防寒具は必携です。朝夕は暖房が必要な気温です。しっかりとした山岳用の雨具は風を避けて低体温を防ぎます。
ブユ(刺す虫)が出ているため防虫対策も忘れずに(黒菱の駐車場でも油断大敵)。
夏山といえども標高があり、風が出ると体温を奪われます。冷たい飲み物とともに暖かい飲み物をテルモス(保温水筒)に用意しておくことをオススメします。
天候や着衣によっては、夏でもすっかり体が冷え切り、手がかじかんでしまうこともあります。夏でも体温保持できるように着脱のできる衣類や装備で対応しましょう。

注意点

行動中は水分補給に留意。
夏でも体温保持、汗冷えには警戒して下さい。
山麓の白馬の町の気温が上がっています。ゴンドラ、リフトと乗り継ぎ八方池山荘まで来ると気温が低く、今まで掻いた汗が冷たくなっています。さらに八方池まで上がるとまた気温が下がります。丸山ケルンから上は風に当たるため、登山中に掻いた汗が一気に冷えます。立ち止まって休憩中にもどんどん冷えるので体を冷やさないように保温に努めて下さい。

お知らせ

●唐松岳頂上山荘
http://karamatsu.jp/
6月18日(土)~グリーンシーズンの営業をスタート。10月15日(土)まで営業。
※ 10月15日(土)のお泊まりまで承ります 
今シーズンも皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

●ご予約についてのご案内です ◆
・営業期間中はお泊まり頂けますので、ご予約のお電話は不要です。
・7名様以上のグループでお越しの場合は、ご連絡をお願い致します。

※山荘直通のお電話が繋がらずに皆様に大変ご迷惑をお掛け致しております。誠に申し訳御座いません。
お電話が集中する時間帯には 回線が不通状態となっております。
唐松岳頂上山荘では、ご予約を頂かなくても ご来山当日にお泊まり頂けます。
また 山荘内の電波状況が不安定となっております場合、
18:00~20:00の間が 比較的繋がりやすいお時間帯となっております。
稜線付近に雷雲が近づいている場合また雷雨の最中は、お電話は繋がりません。

●個室のご予約についてのお知らせです ◆
以下のお日にちは個室が満室となっております。記載日以外のお日にちはご予約頂けます。
また下記記載の当日は相部屋にてご宿泊頂けます。
7月16日(土) 7月17日(日) 7月19日(火) 7月20日(水)
7月23日(土) 7月27日(水) 7月28日(木) 7月29日(金)
7月30日(土)  7月31日(日)
8月5日(金) 8月6日(土) 8月7日(日) 8月13日(土)
※上記個室満室日でも相部屋にてお泊まり頂けます。(ご予約の必要は御座いません)

・個室のご用意は、夏山シーズン~9月末頃までとなります。
(9月末は積雪によりご利用可能日が変更となる場合が御座います。ご了承くださいませ )

●7/16、17、30はかなり山荘にお問い合わせがあり、相当賑やかになりそうです。

●スタッフ募集については山荘にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27

2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11

2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

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富山県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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