飯豊山 | 飯豊山・天狗平ロッジ

石転ビ沢は、引き続き雪渓の状態が悪く上級者のみのルートです。その他の一般的な登山道は問題なく通行できます

オツボ峰で緑化ネットの上に芽生えたハイマツの稚樹(2016.08.27 飯豊山・天狗平ロッジ)
オツボ峰で緑化ネットの上に芽生えたハイマツの稚樹(2016.08.27 飯豊山・天狗平ロッジ)
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天気・気温

08/04(木) ---
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日本気象協会提供 2024年4月19日 6:00発表
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日本気象協会提供 2024年4月19日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

飯豊山は夏山の盛りとなっています。各登山道を視察したり、草払いしたりしています。
登山道の雪は、一部を除いてほぼ消えていますが、石転び沢は、引き続き雪渓の状態が悪く、通行困難です。上級者以外は、入渓を控えたほうが良いでしょう。

イヨシロオビアブが本格的に発生しました。林道歩きを予定されている方は十分に対応策を準備して下さい。 
このアブはメジロアブとかコシジロアブと呼ばれる小型の虻で、川沿いの林道上におり、登山者が歩くと次々と飛び立って集団でまとわりつき、噛みつきます。炭酸ガスが大好きで、エンジンがかかっている車には凄まじい数が飛来します。車の中に入ると、運転に支障をきたすので注意して下さい。

登山道の状況

飯豊山は、ルートによっては上級者向けです。事前に情報を確認して、しっかりとした装備/技術で登山をしてください。

●大日杉コース
大日杉コースは安全に通行できます。
大日杉~五段山方面への登山道は、大日杉小屋の先にある五段山コースの吊り橋の修繕が終了し、通行できるようになっています。

●長坂尾根コース
川入から先の御沢野営場まで、一般車も入れるようになっています。

●足の松尾根コース
奥胎内ヒュッテまでの一般車両通行が可能になっています。
杁差の水は、融雪水が取れます。降り3分・登り5分ほどでアクセスできますが、残雪がかなり減っていて間もなく消えると思われます。
登山道上では、 クルマユリ クルマユリ マツムシソウ マツムシソウ イブキトラノオ イブキトラノオ 、アザミ、 アキノキリンソウ アキノキリンソウ 、ハクサンフウロ

●おおいんの尾根コース(湯の平登山道)
2016年は7月2日から10月31日まで入山できます。また、湯の平山荘には管理人が常駐します。車両は加治川治水ダムまで通行可能です。
http://www.city.shibata.niigata.jp/view.rbz?of=1&ik=0&pnp=14&cd=10768

●オンベ松尾根
本コースは非常に長いので十分な計画が必要。アシ沢の渡渉は注意が必要で、状況を十分に確認して渡渉する必要がある。http://www.iideasahi.jp/1986.html

●石転ビ沢
石転ビ沢はホン石転ビ沢出合下流の雪渓が崩壊中で、両岸の雪渓と岸壁の間が開いて通れない所もあります。上級者以外は入渓しないようにお願いします。

●梶川尾根
問題なく通行できます。登山道中は、高山植物がきれいでした。
迷いやすい扇ノ地紙および、門内小屋手前の小屋・テン場分岐・門内小屋前に案内板を新設しました。
水場は、五郎清水は水量豊富でした。門内小屋の門内清水が使えるようになりました。

●丸森尾根
登山道は問題なく通行できます。丸森・夫婦清水は水量豊富で利用できます。

●ダイクラ尾根
登山道は問題なく通行できます。桧山沢吊り橋も通行できます。

●権内尾根
登山道は問題なく通行できます。詳細は、こちらをご覧ください(http://www.iideasahi.jp/1983.html

●稜線
稜線の残雪はほぼ消えました。

登山装備

登山道によっては残雪に対応できる装備が必要です。

注意点

飯豊連峰主稜線の山小屋周辺には数張り分のスペースしかない所がほとんどです。小屋が登山者で溢れている場合以外の幕営はご遠慮下さい。

お知らせ

7月2日(土)から天狗平ロッジの常駐を開始しました。常駐期間は予約なしでも宿泊できますが、事前に連絡をお願いします。連絡先は管理人・井上邦彦の携帯(090-5846-1858)へお願いします。
応答できない場合は留守電またはこの番号宛にショートメールをお願いします。天狗平ロッジだけでなく、梅花皮小屋・御西小屋の連絡先にもなっているので、どこの小屋なのかを明確にしてください。

昨年の今頃の様子は?

4月28日に倉手山登山口と大日杉小屋までの車道が開通予定、開通時刻にも留意ください。2023.04.27

足ノ松尾根のアプローチ道路が通行止め、足ノ松尾根登山道は当面の間、通行不可2023.05.11

飯豊山・天狗平ロッジ周辺の過去の様子

  • 開設準備を待つ倉手山登山口
  • 2023年12月30日の頼母木小屋の様子
  • 10月22日撮影、丸森尾根標高1,100m付近にて
  • 崩壊が進む石転ビ沢
  • 梅花皮小屋から撮影した石転ビ沢。融雪が進んでいる
  • 石転ビ沢を見上げる
  • 御西小屋へ続く主稜線の様子。御西小屋に資材を運ぶヘリから撮影したもの
  • ダイクラ尾根の吊り橋は、まだ掛かっていません
  • 石転ビ沢遠望
  • 国民宿舎飯豊梅花皮荘から飯豊連峰
  • 倉手山山頂から飯豊連峰を望む

飯豊山・天狗平ロッジ

電話番号:
090-5846-1858
連絡先住所:
山形県西置賜郡小国町

地図で見る
http://www.ic-net.or.jp/home/iide/

施設の詳細を見る

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飯豊山・飯豊本山 標高 2,105m

 飯豊連峰南部に位置する、この連峰の主峰であり、飯豊山または飯豊本山と呼ぶ。福島県耶麻郡山都町(現在は喜多方市山都町)が山形・新潟県境に細長く割り込んだ飛地。実際には、山形県西置賜郡小国町と新潟県東蒲原郡鹿瀬町(現在は東蒲原郡阿賀町)との境に位置する。  山頂は花崗岩の露岩に覆われ、一等三角点が置かれる。その東500mには飯豊山神社が祭られ、飯豊山頂小屋が建つ。連峰の最高峰は大日岳に譲るものの、その風格と歴史において、やはりこの山が盟主である。  山頂に祭られる飯豊山神社は、一説に役ノ小角の開山といわれるが、江戸時代から信仰登山の対象として開かれた。当時の登山は「飯豊詣」と呼ばれ、8月の1カ月間に限って14歳前後の若者を伴って3日3晩の間、先達の指導で山に篭る。白装束に身を固めて水ごりをとり、山頂神社でお札を授かり、奥ノ院である大日岳まで遥拝したといわれる。いわば成人の儀式であった。  それ以外の期間は、修験者にのみ許された山であった。現在でも残る地名(草履塚や御秘所など)や古銭が道端で発見されるのは、古くから行われていた信仰登山を物語っている。当然、女人禁制の山であった。飯豊山神社の神は女神であるため、女性が近づくとやきもちをやいて、その女性を石にしてしまう、という言い伝えがある。  夏でも方々に広がる豊富な残雪や多くの高山植物は、飯豊連峰の大きな魅力となっている。特に御前坂付近から本山にかけての高山帯には、さまざまな高山植物が咲き競う。そして本山からの主稜線は急坂から一転してのびやかな高原状の散歩道に変わる。本山はその境界の山でもある。  メイン登山コースは4コースある。いずれのコースも健脚であれば1日で本山に到達することも可能であるが、通常は途中の切合(きりあわせ)小屋などで1泊する。山都口は、古くからの登山コースで、途中、三国小屋、切合小屋、それに本山小屋の3軒が整備されている。川入登山口より切合小屋経由で飯豊本山まで所要9時間。バリエーションとして弥平四郎コースがあり、三国岳で川入コースと合流する。本山までの所要時間は10時間。  飯豊本山へのダイレクトコースとしてダイグラ尾根コースがある。中級向であるが、一気に標高差1500mを登るのは、苦しいものの豪快な登山を楽しめる。飯豊温泉(長者原)より11時間を要する。大日杉コースは、登山口にも山小屋が整備され、比較的取り付きやすいが、所要時間は切合小屋経由で9時間を要する。

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 飯豊連峰の最高峰で、盛夏でも残雪をきらめかせてそびえる巨体は、登山者を魅了する。飯豊山神社の古文書に「大日岳祭神大己貴命、本地大日如来」とある。  福島県の川入や弥平四郎から三国岳に登り、切合小屋から本山小屋1泊でダイグラ尾根を下ったり、北股岳まで縦走して石転ビ沢の雪渓を温身(ぬくみ)平へ下山するコースが好まれるが、御西岳からの大日岳登頂は、行動計画から除くことができない。  頂上直下には、断層地形の草原に清冽な水をたたえた文平ノ池がある。水面に大日岳を投影し、お花畑に囲まれたすばらしい静寂境である。山頂からは、飯豊連峰主脈の雄大な景色を眺めることができる。  磐越西線の日出谷駅から実川渓谷を遡り、御幣松尾根、牛首山とたどる大日岳直登の道は、国立公園指定後の伐開で、前川の湯ノ島小屋か月心清水で泊まり、ゆったりとしたペースで高嶺の花々をめで、越後の山々を指呼できる静寂なコースである。日出谷から8時間強で大日岳山頂へ。  また、縦走路の御西岳からは2時間ほどで大日岳山頂を往復できる。

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北股岳 標高 2,025m

 飯豊連峰主稜の中央部に位置しており、西面、新潟県の加治川を遡る赤谷道と、東面、山形県の長者原から石転ビ沢の大雪渓をつめるコースが交わった頂点で、明治時代の地図には三国岳と書かれ、地元では桧山や植物名のフスマ岳ともいわれたが、胎内マタギが呼称した「加治川の北股」にちなんで、昭和の初めに北股岳と命名されたいきさつがある。  東に連なる梅花皮岳(かいらぎだけ)との鞍部を十文字鞍部と呼び、梅花皮小屋があって、連峰縦走のキーポイントとなっており、付近でクロユリが発見された。  昔は赤谷口が越後側唯一の飯豊山登拝道で、露天風呂の湯ノ平温泉を経て、飯豊川の渓谷に沿った峻険な道をたどったが、現在は「オオインの逆峰」と呼ばれた中峰尾根に道が開かれ、北股岳の肩に達する。  国立公園指定後には、連峰北端の杁差岳に至る縦走路や、足ノ松尾根道、丸森尾根道が伐開され、門内岳や杁差岳に山小屋が建設されて、無雪期は登山者で賑わっている。  登山コースは、山形県側からは長者原から飯豊山荘、石転ビ雪渓経由6時間弱、新潟県側は東赤谷から湯ノ平温泉経由11時間強で山頂へ。飯豊山頂からは4時間で北股岳山頂へ。

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