槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

台風が過ぎ槍は秋。本日快晴ですが、稜線は強い風です。昨晩最低気温2℃。帽子手袋も含め防寒装備はしっかりとご用意下さい。

南岳山荘より 朝の穂高 晴れていますが強い風が吹いています (2016.08.31 槍ヶ岳山荘 )
南岳山荘より 朝の穂高 晴れていますが強い風が吹いています (2016.08.31 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

松本市の天気予報
明日
晴時々曇
22℃
7℃
明後日
24℃
4℃
日本気象協会提供 2024年4月16日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
晴時々曇
22℃
6℃
明後日
23℃
3℃
日本気象協会提供 2024年4月16日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

朝はガスでしたが、昼前より天候は回復して快晴。稜線は強い風が吹いています。
今朝は1.7~2℃くらいまで気温が下がり冷え込みました。稜線の水たまりには薄氷が張ってもおかしくない気温です。
台風が過ぎて、徐々に気温が下がっていきています。
周辺の草の色はすこし褪せてきたように感じます。そろそろ草紅葉になっていくのでしょう。
紅葉はいつも通りの予想です。気の早いところで9月中旬、本格的に始まるのは9月下旬からでしょう。

●南岳山荘より
8/31は朝のうちこそガスの中でしたが、徐々に回復!ただし強風は残り寒い日になってます。
ガスの抜けた後は青空が広がっています。
今朝の気温は2℃まで下がり風と合わせて体感気温は氷点下!防寒具の必要な時期になってきました。
ウェアーはもちろんですが、帽子そしてグローブ!濡れたり、風が吹き抜けるととても寒いです。
装備品の確認をお願いします。
写真を撮りに行く少しの間だけでも暖かなものが手放せ無い寒さ!山も秋色に変わりつつあります。
紅葉の時期はまだ先ですが、気温が氷点下になるのはもうすぐかもしれません!
暖かな装備での山行をお勧めします。

●大天井荘より
台風通過後の北アルプスはというと台風一過にて青空が広がっています。
早朝こそどんよりとした雲に覆われていた空でしたが、今日は快晴の天気へと変わり、風は強く吹き荒れ気温は低めで推移していて、今朝の気温は4℃ 13時には12℃とダウンウェアにネックウォーマーが小屋の中でも必要な位冷え込んでいます。
朝仕事後、牛首展望台へ登ってみました。身体が浮き上がるほどの強い西風に煽られましたが、雲一つない真っ青な空と澄んだ空気、午後になっても雲が現れない快晴の天気となっています。
こんな天気ですが、昨日までの台風の煽りで登山道を歩く登山者は数える程度にて、静かな表銀座となっています。
日に日に緑から赤に紅葉し始めてきたウラシマツツジの見頃は、この冷え込みからすると後1週間~10日といったところでしょうか。
コケモモの実も真っ赤に熟し秋の風情となっていました。
下界では暑い日差しが戻り残暑厳しいようですが、北アルプスは既に秋模様です。晴れていても風は冷たく朝夕の冷え込みは都会の冬並みの気温となります。
装備には一枚余分の防寒具、手袋、帽子を準備して下さい。
暫く好天続きそうです。登山者も少ない狙い目の1週間ですね、お待ちしておりますので是非お出かけ下さい。

登山道の状況

槍沢ルートと槍~南岳、飛騨側ルートはスタッフが確認しており登山道に支障の連絡はありません。
表銀座、西銀座については雨が降りましたが、被害の出るような降り方ではなかったので支障ないものと思われます。

●槍沢ルート登山道情報。夏道で支障ありません。

●槍の穂先 支障ありません。

●槍ヶ岳~南岳間の登山道情報 支障ありません。

●銀座縦走路の登山情報 おそらく支障ありません。

●西鎌尾根の登山道情報 おそらく支障ありません。

●飛騨側ルート 支障ありません

登山装備

3000m級の秋山登山装備が基本です。
2℃まで下がる日もあります。防寒装備必携。手袋や帽子も有効です。

注意点

天気をよくみて、装備に油断のないように。16時までに小屋に到着するようにしましょう。

雨天、山荘の乾燥室では濡れたカッパやレインハットなどがたくさん干されます。どうぞゆずりあって下さるようにお願いします。また取り違えのないようにお願いします。

お知らせ

●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/
今シーズンの営業は4月27日(水)~11月2日(水)です。

●イベント
・大天井ヒュッテ「月見の会」
日時・・・ 9月15日(木)
場所・・・大天井ヒュッテ・オアシス内又は庭
内容・・・夕食後、月を見ながらお団子と鍋を囲んでの楽しい会です。(特別なお酒もご用意致します)
参加費・・・1,000円
参加希望の方は大天井ヒュッテ 電話090-1401-7884 までご予約の上、当日お越し下さい。
※大天井ヒュッテからは、北穂高小屋の灯り以外人為的な灯りは全く見えません。
自然の夜空がそのまま見られる絶好の場所にあります。星も月もとっても綺麗です。

・第2回槍ヶ岳山荘お天気講座
開催日 9月5日(月)と6日(火)
山岳気象専門会社「ヤマテン」代表取締役 猪熊さんを槍ヶ岳山荘にお迎えして、第2回槍ヶ岳山荘お天気講座を開催します。詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.yarigatake.co.jp/event/#weather

昨年の今頃の様子は?

営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳
  • 完全に雪山となりました。凍結する登山道の様子
  • 山荘前から槍ヶ岳 完全雪山です
  • 小屋の目の前で20㎝程度、吹き溜まりでは50㎝を超えるほどの積雪があります。
  • ババ平から撮影。槍沢方面で今1番綺麗な場所(標高2000mくらい)
  • 10/6降雪時の槍沢リート 槍ヶ岳への登山道(殺生ヒュッテ分岐)風が強ければトレースはあっという間になくなります
  • 強風で飛ばされて雪が付いていない箇所もありますが、場所によっては10から20cm程度、吹き溜まりではそれ以上あります。

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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槍ヶ岳 標高 3,180m

 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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大喰岳 標高 3,101m

長野県と岐阜県の県境、槍ヶ岳と穂高連峰の間に位置する山。 山名の由来は、この山で多くの動物たちが草木を食んでいる場所があったことから、猟師の間で「大喰」と呼ばれたこととされる。 日本にある23山の3000m峰の1つだが、この山を目標として登られるケースは少なく、穂高岳~槍ヶ岳の縦走の際に通過されるピークの1つとなっている。

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