イタヤカエデが色づきはじめ、秋の気配を感じるようになりました。これからは低体温症のリスクが増える時期ですので、晴れ予報でも雨具をお持ちください。
天気・気温
山と周辺の状況
心配されていた台風12号も徐々に勢力が弱まって、温帯低気圧に変わったようです。
大山では台風が日本海側を通る予測だったので、かなり風が強く吹くであろうと思われましたが、今回はハズレ。
ただすでにスタート時点から小雨が降り始め、3合目手前で雨具を着ました。
今の時期の1合目付近から足元にミズナラの枝先が若いどんぐりがついたまま、たくさん落ちています。
しかもほとんど規則正しく切られています。これはミズナラの木の生体防御機能が関係していると言われています。
この切られた若いどんぐりにハイイロチョッキリが産卵しているんです。
ミズナラは単に無視に食われるままになっているのではなく、虫にかじられた時だけに傷が無い時に出なかった物質が生産されているようです。
つまりハイイロチョッキリは産卵した後にミズナラの出すある種の毒から逃げるために枝先を切るようです。
色んな生物が実に複雑に絡み合って森の中では生きているんですね。
今年の樹木の実が少ないのも樹木が生き延びるための手段なんです。
ダイセンキャラボクはまだまだこれから色がついてくるようですが、例年に比べるとかなり少ないようです。
登山道全般に言えますが、そろそろ気の早い樹木は紅葉の準備にとりかかったようです。大山周辺においては、比較的に早いのが「イタヤカエデ」あたりで、3合目でもそろそろ色がつき始めています。
登山道の状況
登山道に支障の報告はありません。
登山装備
今の時期の登山する上での注意事項ですが、まず雨具は必携です。
雨が降ればもちろんのこと、寒いときの防寒具にも使えます。
特に8合目辺りまで登って、汗をかいたところで風が強かったりすると一気に体感温度が下がってきます。
つい先日も南アルプスで低体温症による遭難事故がありましたが、熱中症と同じで、なかなか自覚症状がわかりにくいものです。
気がついたときには動けなくなっているという危険性もあります。
終日晴れの天気予報でも雨具は必ずお持ちください。
注意点
●山頂避難小屋の売店
今年も平日は日本山岳ガイド協会の認定登山ガイドの上野ガイドが売店にいますので、お気軽に声を掛けてみて下さい。
なお11月まで無休で営業予定ですが、よほどの悪天候の場合は予告なしに休業する場合があります。
売店の営業の問い合わせは 大山寺 チロル&白樺 電話0859-52-2818まで。
またフェイスブックで「伯耆大山山頂小屋」をご覧ください。
ほぼリアルタイムで山頂の様子が見られます。
上野ガイドが更新しています。
お知らせ
登山道の状態とか装備品などわからないことがあれば遠慮なく下記までお問い合わせください。
登山ガイドの依頼については
やまびこ荘 (電話0859-52-2725)までお問い合わせください。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
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