剱岳 | 剱澤小屋

今年は紅葉が早い!剣沢で早くも4分ほどとなりました。連休もよさそうです。ただ雪の到来も早い気配。防寒装備の油断禁物です。

小屋の横を少し下りたところから、ナナカマドの紅葉と剱沢小屋。(2016.09.19 剱澤小屋)
小屋の横を少し下りたところから、ナナカマドの紅葉と剱沢小屋。(2016.09.19 剱澤小屋)
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天気・気温

富山市の天気予報
明日
晴のち雨
19℃
10℃
明後日
曇のち晴
19℃
9℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 12:00発表
松本市の天気予報
明日
晴時々曇
20℃
7℃
明後日
晴時々曇
18℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

山の秋が一気に深まっています。
剣沢の紅葉はすでに3~4分となってきました。シルバーウィークにはかなり色良くなりそうです。
朝の気温は10℃以下になりました。登山者には冷え込む気温ですが、紅葉が進む気温としてはもうひとつの感があります。そのためひとたび下がれば一気に進みます。
紅葉登山の方は早めにお越し下さい。今年は紅葉が例年より一週間~二週間は早い印象です。これは雪の到来も早いと予想されます。防寒防風装備は油断禁物です。
帽子、手袋といった防寒小物も用意して下さい。特に手袋は有効ですが、岩場の多いこのあたりの山では、フリースの手袋は鎖や岩場で滑るため不適切です。革製の手袋は滑りません。

剣沢下部などでクマの目撃情報があります。鈴をつけるなど用心して下さい。

登山道の状況

●一部を除き一般ルートについては大きな支障の連絡はありません。
・立山室堂~雷鳥沢~剱御前小屋~剱澤小屋 夏道。雪もなく、支障なし。
・剱澤小屋~剣山荘 支障なし。
・剣山荘~剱岳  支障なし

●剱澤小屋から剱沢へのルート(真砂沢ロッジ方面)
・真砂沢から仙人方面通行できます。要注意。
右岸の巻き道が通行可。谷沿いで足元が不安定なため細心の注意が必要。
雪渓は、固く傾斜もあるり、アイゼンピッケルでスリップ、転倒、滑落に対応しましょう。
雪渓は日々状況が変化するため、山小屋、山岳警備隊本部などで必ず状況の確認に努めましょう。

※剱沢からのバリエーションルート 
・長治郎谷、平蔵谷ともに雪渓が割れて入れません。

●ハシゴ谷乗越方面(真砂沢ロッジ~ハシゴ谷乗越~ダム)
現在可能となりました。吊り橋OK

●入山される方は、いずれのルートでも(一般ルート、バリエーションルートを問わず)各山小屋や警備隊で最新の情報を得て、安全登山に努めて下さい。

●富山県警山岳警備隊 
http://police.pref.toyama.jp/cms_cat_police/108020/
※富山県警察山岳情報2016秋山

登山装備

3000m級の秋山登山装備が必要です。
バリエーションルートは場所によりアイゼンやピッケルが必要です。
登山用の雨具や防寒具、用具の防水もしっかりとして下さい。
低体温症対策も忘れずに。レスキューシートの用意があるとよいでしょう。

注意点

・テント場の管理は剱澤小屋ではしておりません。
山岳警備隊の剱澤派出所、診療所と同施設内の剱澤野営管理所が管理をしています。
水やトイレのご質問、野営の受付は野営管理所のほうでしてください。
尚、電話でのお問い合わせは076-465-5765へお問い合わせください。

剣沢テント場の水場が細くなってきています。
9月末になると水がとれないようになりそうです。ご注意下さい。

お知らせ

剱澤小屋(標高2400m) 2016年は7月10日頃から本格的に営業開始
小屋HP home.384.jp/tsuruqi1/
剱澤小屋ブログ http://ameblo.jp/tsurugisawa/
予約をお願いします。

※剱沢小屋は雪渓からの給水に頼っています。節水をお願いします。
そのため雪渓の融雪がこれ以上早くなると、10月の営業が厳しい状態です。
そのため現在10月の予約は仮予約とさせて頂いております。

剱澤小屋周辺の過去の様子

  • 芦峅寺の山の神の祭り。毎年3月9日の朝6時から山の関係者(山小屋、立山ガイドする芦峅寺の村の方、建設業の方等)で行われます。
  • 2023年の営業終了。剣岳も冠雪し、剱澤小屋周辺も積雪
  • 今日の剱岳 まだ安易に登れ時期ではありません
  • 5月下旬。偵察時の剱岳。
  • 10月10日に小屋を閉め下山しました。ありがとうございました!来シーズンまた剱澤小屋でお待ちしてます。
  • 小屋を閉めしました
  • 登山道の雪渓切り、看板の設置設置完了。転倒や視界不良の道迷いには注意をして下さい。
  • 剱澤小屋〜剣山荘間の雪渓切りしました
  • 今シーズンの営業を終えました
  • 来年のご利用をお待ちしております
  • 小屋の食堂でセルフで販売している剱岳ブレンドのコーヒー。1杯分のドリップ用です。
  • ちょっと天候回復剱岳の頂上付近は青空も

剱澤小屋

現地連絡先:
080-1968-1620
電話番号:
076-482-1319
連絡先住所:
富山県中新川郡立山町芦峅寺9

地図で見る
http://ww3.ctt.ne.jp/~tsurugis/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 / 飛騨山脈北部

剱岳 標高 2,999m

 剱岳は剱・立山連峰と呼ばれるように、北アルプス北部の立山三山や大日岳と同じ山域にある。地籍は富山県中新川郡立山町と上市町。  北アルプス南部の盟主、穂高連峰と同じように、いかにも日本アルプスの名にふさわしい岩峰で飛騨系閃緑(せんりよく)岩や斑糲(はんれい)岩が氷雪で削り出された氷食冠帽である。氷河の痕はU字谷が稜線を削ってできた「窓」と呼ばれる地形にも見られる。三ノ窓、小窓、大窓などだ。もちろんカール地形も剱沢などに見られる。  登山史としての初登頂は1909年、吉田孫四郎パーティにより長次郎谷から行われているが、その2年前に、すでに陸地測量部の柴崎芳太郎たちが測量のため登頂している。  前人未踏の岩峰と思われていた頂上で、彼らは思いがけない発見をした。槍の穂と錫杖、古い焚火の跡などであった。奈良時代のものらしい。隣の立山とともに修験道の霊場だったのだろう。  現在の一般登山道、別山尾根は、1913年に木暮理太郎、田部重治パーティが初トレースしている。日本でもトップクラスの岩峰でロックゲレンデとして超一流なので、それ以後はバリエーション・ルートをねらう多くのアルピニストにより、さまざまな登路、登攀ルートが開拓されてきた。1923年には今西錦司、西堀栄三郎などの京大パーティによるチンネやクレオパトラ・ニードル登攀など、未開拓の難ルートが登られてきた。豪雪地帯だけに豊富な残雪とすっきりした岩峰群の人気は高く、戦後の登山ブームも加えて多くのクライマーを迎えてきた。それだけに事故も多く、1966年に日本で初めて積雪期登山の届出条例が発令されている。  ロッククライミングの対象として人気の高い三ノ窓や小窓、池(いけ)ノ谷(たん)、東大谷(ひがしおおたん)などにはチンネ、ジャングルム、クレオパトラ・ニードル、小窓ノ王、ドームなどと名づけられた岩壁や岩塔がクライマーの血を躍らせてくれる。  一般登山道は別山尾根。別山乗越から行っても剱沢から入っても一服剱(いつぷくつるぎ)で合流する。前剱を越え、途中、カニのヨコバイ、カニのタテバイなど岩壁を行く所があり緊張する。所要3時間30分。  もう1つは剱岳へ西から突き上げる早月(はやつき)尾根。標高差が大きく、途中の早月小屋で泊まる健脚向。馬場島(ばんばじま)から早月小屋へ7時間、早月小屋から山頂へ所要3時間30分。  裏剱の展望台、仙人池へは剱沢、仙人新道経由で所要6時間。仙人池から仙人谷を下って黒部峡谷の阿曽原(あぞはら)から水平歩道を欅平へは所要7時間。

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