飯豊山 | 飯豊山・天狗平ロッジ

飯豊山では標高の高い部分では紅葉が始まっています。石転ビ沢の雪渓はほとんど消えましたが、不安定で引き続き入渓困難

ダイクラ尾根の紅葉(2016.09.22 飯豊山・天狗平ロッジ)
ダイクラ尾根の紅葉(2016.09.22 飯豊山・天狗平ロッジ)
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天気・気温

09/29(木) ---
会津若松市の天気予報
明日
曇のち雨
17℃
7℃
明後日
曇のち晴
23℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 4:00発表
新潟市中央区の天気予報
明日
曇時々晴
14℃
10℃
明後日
晴時々曇
18℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

飯豊山の稜線では、朝の気温は10℃を下回るようになっています。
標高の高い部分では紅葉が始まっています。9/22に稜線を歩きましたが、カエデ類、ウラシマツツジなどが色づいてきれいでした。とくにダイグラ尾根を下山中、鮮やかな紅葉が始まっているのが確認できました。

石転ビ沢の雪渓はほとんど消え、ロープなしで登降してきました。ガレ場と簡単な岩登りでしたが、共に安定しておらず通行には細心の注意が必要で、熟達者以外は入山しないでください。

登山道の状況

飯豊山は、ルートによっては上級者向けです。事前に情報を確認して、しっかりとした装備/技術で登山をしてください。

●大日杉コース
大日杉コースは安全に通行できます。
大日杉~五段山方面への登山道は、大日杉小屋の先にある五段山コースの吊り橋の修繕が終了し、通行できるようになっています。

●長坂尾根コース
川入から先の御沢野営場まで、一般車も入れるようになっています。なお、川入集落内の道路改良工事のため、9/1~10/31の月~土曜日は、時間通行止めが行われます。詳しくは喜多方市のホームページ(https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/7584.html)を確認してください。

●足の松尾根コース
奥胎内ヒュッテまでの一般車両通行が可能になっています。


●おおいんの尾根コース(湯の平登山道)
2016年は7月2日から10月31日まで入山できます。車両は加治川治水ダムまで通行可能です。道はきれいに刈払いされていて、中峰の水場も水が出ていました。

●オンベ松尾根
本コースは非常に長いので十分な計画が必要。アシ沢の渡渉は注意が必要で、状況を十分に確認して渡渉する必要があります。http://www.iideasahi.jp/1986.html

●弥平四郎/祓川登山口
祓川山荘は屋根が破損し雨天時の利用が困難です。現時点で修繕の予定は決まっていないようです。

●石転ビ沢
石転ビ沢の雪渓はほとんど消えてロープなしで登降してきました。ガレ場と簡単な岩登りでしたが、共に安定しておらず通行には細心の注意が必要で、熟達者以外は入山しないでください。また温身平から石転ビノ出合までの間は刈り払いがされていないので草が伸び放題となり足場が見えず、転滑落に注意が必要です。

●梶川尾根
問題なく通行できます。迷いやすい扇ノ地紙および、門内小屋手前の小屋・テン場分岐・門内小屋前に案内板を新設しました。

●丸森尾根
登山道は問題なく通行できます。丸森・夫婦清水は水量豊富で利用できます。

●ダイクラ尾根
登山道は問題なく通行できます。桧山沢吊り橋も通行できます。

注意点

祓川山荘は屋根が破損しており、雨天時の使用は困難となっています
http://www.town.nishiaizu.fukushima.jp/2016/05/post-549.html

飯豊連峰主稜線の山小屋周辺には数張り分のスペースしかない所がほとんどです。小屋が登山者で溢れている場合以外の幕営はご遠慮下さい。

梅花皮小屋は随時管理となりました。週末などを中心として管理人が入ることになります。不在の場合もありますので、利用者同士譲り合って楽しく清潔に利用してください。

お知らせ

常駐期間は終了しているので、宿泊には予約が必要です。事前に連絡をお願いします。連絡先は管理人・井上邦彦の携帯(090-5846-1858)へお願いします。
応答できない場合は留守電またはこの番号宛にショートメールをお願いします。

昨年の今頃の様子は?

4月28日に倉手山登山口と大日杉小屋までの車道が開通予定、開通時刻にも留意ください。2023.04.27

足ノ松尾根のアプローチ道路が通行止め、足ノ松尾根登山道は当面の間、通行不可2023.05.11

飯豊山・天狗平ロッジ周辺の過去の様子

  • 開設準備を待つ倉手山登山口
  • 2023年12月30日の頼母木小屋の様子
  • 10月22日撮影、丸森尾根標高1,100m付近にて
  • 崩壊が進む石転ビ沢
  • 梅花皮小屋から撮影した石転ビ沢。融雪が進んでいる
  • 石転ビ沢を見上げる
  • 御西小屋へ続く主稜線の様子。御西小屋に資材を運ぶヘリから撮影したもの
  • ダイクラ尾根の吊り橋は、まだ掛かっていません
  • 石転ビ沢遠望
  • 国民宿舎飯豊梅花皮荘から飯豊連峰
  • 倉手山山頂から飯豊連峰を望む

飯豊山・天狗平ロッジ

電話番号:
090-5846-1858
連絡先住所:
山形県西置賜郡小国町

地図で見る
http://www.ic-net.or.jp/home/iide/

施設の詳細を見る

関連する山

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飯豊山・飯豊本山 標高 2,105m

 飯豊連峰南部に位置する、この連峰の主峰であり、飯豊山または飯豊本山と呼ぶ。福島県耶麻郡山都町(現在は喜多方市山都町)が山形・新潟県境に細長く割り込んだ飛地。実際には、山形県西置賜郡小国町と新潟県東蒲原郡鹿瀬町(現在は東蒲原郡阿賀町)との境に位置する。  山頂は花崗岩の露岩に覆われ、一等三角点が置かれる。その東500mには飯豊山神社が祭られ、飯豊山頂小屋が建つ。連峰の最高峰は大日岳に譲るものの、その風格と歴史において、やはりこの山が盟主である。  山頂に祭られる飯豊山神社は、一説に役ノ小角の開山といわれるが、江戸時代から信仰登山の対象として開かれた。当時の登山は「飯豊詣」と呼ばれ、8月の1カ月間に限って14歳前後の若者を伴って3日3晩の間、先達の指導で山に篭る。白装束に身を固めて水ごりをとり、山頂神社でお札を授かり、奥ノ院である大日岳まで遥拝したといわれる。いわば成人の儀式であった。  それ以外の期間は、修験者にのみ許された山であった。現在でも残る地名(草履塚や御秘所など)や古銭が道端で発見されるのは、古くから行われていた信仰登山を物語っている。当然、女人禁制の山であった。飯豊山神社の神は女神であるため、女性が近づくとやきもちをやいて、その女性を石にしてしまう、という言い伝えがある。  夏でも方々に広がる豊富な残雪や多くの高山植物は、飯豊連峰の大きな魅力となっている。特に御前坂付近から本山にかけての高山帯には、さまざまな高山植物が咲き競う。そして本山からの主稜線は急坂から一転してのびやかな高原状の散歩道に変わる。本山はその境界の山でもある。  メイン登山コースは4コースある。いずれのコースも健脚であれば1日で本山に到達することも可能であるが、通常は途中の切合(きりあわせ)小屋などで1泊する。山都口は、古くからの登山コースで、途中、三国小屋、切合小屋、それに本山小屋の3軒が整備されている。川入登山口より切合小屋経由で飯豊本山まで所要9時間。バリエーションとして弥平四郎コースがあり、三国岳で川入コースと合流する。本山までの所要時間は10時間。  飯豊本山へのダイレクトコースとしてダイグラ尾根コースがある。中級向であるが、一気に標高差1500mを登るのは、苦しいものの豪快な登山を楽しめる。飯豊温泉(長者原)より11時間を要する。大日杉コースは、登山口にも山小屋が整備され、比較的取り付きやすいが、所要時間は切合小屋経由で9時間を要する。

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 飯豊連峰の最高峰で、盛夏でも残雪をきらめかせてそびえる巨体は、登山者を魅了する。飯豊山神社の古文書に「大日岳祭神大己貴命、本地大日如来」とある。  福島県の川入や弥平四郎から三国岳に登り、切合小屋から本山小屋1泊でダイグラ尾根を下ったり、北股岳まで縦走して石転ビ沢の雪渓を温身(ぬくみ)平へ下山するコースが好まれるが、御西岳からの大日岳登頂は、行動計画から除くことができない。  頂上直下には、断層地形の草原に清冽な水をたたえた文平ノ池がある。水面に大日岳を投影し、お花畑に囲まれたすばらしい静寂境である。山頂からは、飯豊連峰主脈の雄大な景色を眺めることができる。  磐越西線の日出谷駅から実川渓谷を遡り、御幣松尾根、牛首山とたどる大日岳直登の道は、国立公園指定後の伐開で、前川の湯ノ島小屋か月心清水で泊まり、ゆったりとしたペースで高嶺の花々をめで、越後の山々を指呼できる静寂なコースである。日出谷から8時間強で大日岳山頂へ。  また、縦走路の御西岳からは2時間ほどで大日岳山頂を往復できる。

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北股岳 標高 2,025m

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