唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

初雪です。夜までに5cmの積雪となりました。山はもう冬へ。防寒防水防風は初冬の装備で。本年営業は10/15泊まで。

2017年にまたお会いましょう。(2016.10.17 唐松岳頂上山荘 )
2017年にまたお会いましょう。(2016.10.17 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

富山市の天気予報
明日
晴のち曇
19℃
9℃
明後日
17℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 6:00発表
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
7℃
明後日
18℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月19日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日朝は快晴。信州側はすばらしい雲海が現れました。放射冷却で朝の気温は-5℃まで下がりました。
その後、富山側からどんどん雪雲が押してきて午後から雪が舞い始め「初雪」
となりました。20:00の気温-3℃。夜には5センチの積雪となりました。

紅葉はすっかり里へと下っています。
稜線の植物には朝、白く霜が降りるようになりました。

山は冬です。
今週でいよいよ小屋閉めです。初雪も降り、山は一気に初冬の様相となっています。
防寒も、ミドルウェア(フリースやダウンなど)は当然ですが、手袋、帽子などの小物に至るまで冬に準ずる装備が必要です。
アンダーウェアも夏用の発汗時に熱を放出してしまうタイプは避けましょう。
雨具は防水がしっかりとしているものでないと、雨天時の濡れで低体温症を招きます。
靴も同様です。小屋に着いてからの着替えも必ず用意して欲しいものです。

また万一に備えてビバーク装備を用意することは良いことですが
この時期のビバーク装備は夏山と同じではありません。

今週末の天気は良い予報です。
入山される方は、くれぐれも慎重に。またこの時期の経験者の経験を生かしましょう。

●目安になる天気
稜線に建つ唐松岳頂上山荘の所在は富山県黒部市です。天気予報をご覧になる際に、富山県黒部市周辺の天候も参考にするとよいでしょう。
おおむねですが、富山県黒部市周辺平地の気温から16℃引いた気温が、唐松山荘周辺・稜線のおよその気温となります。(風・雨等が加わると体感温度は更に下がります。ご注意ください)

登山道の状況

●信州側 長野県八方尾根 : 登山道に支障ありません。
・八方アルペンライン(ゴンドラ・リフト)の夏山営業は6月4日(土)~10月30日(日)
http://www.nsd-hakuba.jp/green/happo/alpenline.html
※唐松岳頂上山荘の営業は10/15泊までです

●八方尾根の登山道状況 支障ありません。
雨後は、細かい砂や石車に乗って滑らないよう足元に注意。
桟橋や登山登の整備が進みました(環境省グリーンセーバー事業)

●唐松岳からの五竜方面 
登山道に支障ありません。
初雪が降り、霜がついたり、雪がついたりするとルートを見失うことがあります。
特に牛首の通過は、アップダウンがあるため下降からの登り返し地点を見落とさないように注意して下さい。
鎖場では鎖が滑りやすくなっています。石が鎖に挟まっていることがあります。鎖を掴む時は頭上注意。少し振ってから掴んで登ると良いでしょう。
五竜岳山荘は10月15日までの営業予定
こちらで確認して下さい。http://www.hakuba-sanso.co.jp/huts

●唐松岳からの不帰方面(地図では破線ルートです)
元々一般ルートではありませんが、次の小屋の天狗山荘は営業終了し、降雪もあったことから、大変難しいルートになりました。
岩場、鎖が多く注意して下さい。浮き石や落石にも注意。
・天狗山荘の営業は終了しております。
不帰の嶮周辺の状況変化はありませんが、小石が登山道上に散在している場所もありますので、スリップ等に注意。
・鎖と岩の間に石などが挟まっている場合があり、鎖を握る際にはよく確認してから通過をお願い致します。 
入山者各自の判断のもと安全登山に努めて下さい。
※不帰のコースは登山地図でも一般ルートではない破線ルートです。小屋で最新情報を得てルートに入りましょう。

●富山県側 唐松岳頂上山荘~祖母谷線のルート
ロングルートです。十分な装備と経験が必要です。
※通行については危険があり、十分な経験と装備、通行注意が必要です。
必ず唐松岳頂上山荘受付にて登山道の状況をご確認下さい。

登山装備

3000m級の初冬の登山装備が必要です。
雪の時期。防寒対策・帽子や手袋等をお持ちください。軽アイゼンも用意して下さい。
ご自身の判断のもと 天候やご体調に合わせた安全登山をお願い致します。

・気温低下。重ね着用衣類・防寒対策をお願い致します。
・お着替え用のアンダーウェアーには保温性の高い秋冬用をお持ちいただくと、体を冷やさずにお過ごせます。
・行動中の飲み物として 温かな飲料をテルモス等の保温容器に入れておくことをおすすめ致します。
・標高が高い場所では、冷たい風に当たるうちに手がかじかんで強張ってしまいます。岩を掴んだり、しっかりと鎖を握ることができるように登山用の手袋をお持ちください。また温かなニット帽などをお持ちください。

注意点

・登山中にはこまめな水分補給を心がけましょう。冷たい飲み物は控えて、保温用水筒に暖かい飲み物を用意しメインに摂って下さい。
・小屋でも、行動中も防寒に留意。
・日没が早まっています。午後になると気温低下が早くはじまります。小屋には早めの到着を。

●唐松岳頂上山荘 指定幕営地 (テント場)ご利用のお客様へのご案内です。
今シーズンは雪解けが早く、唐松岳南斜面の残雪は7月19日時点で消えています。
テント場下部の融雪水場は利用できません。飲料水・調理用水はご持参ください。
また唐松岳頂上山荘内で販売致しておりますので水をお買い求め頂けます。
ペットボトル入り飲料水は500mlが300円
調理用水 (必ず煮沸後使用をお願い致します) 500mlが80円
※ 調理用水をお買い求めのお客様は、販売所まで容器をお持ちください。

お知らせ

●唐松岳頂上山荘
http://karamatsu.jp/
本年の営業は10/15泊までを予定しています。

●ご予約についてのご案内です ◆
・営業期間中はお泊まり頂けますので、ご予約のお電話は不要です。
・7名様以上のグループでお越しの場合は、ご連絡をお願い致します。

※山荘直通のお電話が繋がらずに皆様に大変ご迷惑をお掛け致しております。誠に申し訳御座いません。
お電話が集中する時間帯には 回線が不通状態となっております。
唐松岳頂上山荘では、ご予約を頂かなくても ご来山当日にお泊まり頂けます。
また 山荘内の電波状況が不安定となっております場合、
18:00~20:00の間が 比較的繋がりやすいお時間帯となっております。
稜線付近に雷雲が近づいている場合また雷雨の最中は、お電話は繋がりません。

●個室
・個室は9月末から積雪などにより利用できないことがあります。

昨年の今頃の様子は?

2023年のGWは4/27~5/7迄営業をいたします。必ず事前にご連絡を入れてからお越しください2023.04.10

2023年のGWは4/27~5/6迄営業(要予約)。前爪のあるアイゼン、ピッケルなど雪山登山装備が必要2023.04.27

2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鑓ヶ岳 標高 2,903m

 後立山連峰北部にあり、白馬三山の一峰。白馬岳または唐松岳方面から主稜線を縦走する際に踏まれることが多く、頂は広いザクに覆われ、眺望はすこぶるよい。  頂から信州側に、南・北2つの大きな岩稜を相似形に派生させ、それがこの山の姿を形造っている。  登山道は、東山麓の猿倉から鑓温泉を経るものが鑓ヶ岳の南鞍部に通じている(猿倉より所要7時間30分)。この登路になる東山腹は、登山最盛期近くまで大雪田を残し、融雪後は一面のザクとなる氷河地形を残す大斜面で、圏谷底にあたる大出原(おいでつばら)は、シナノキンバイなどの群落に彩られている。西面の中背尾根の道は廃道になって久しく、越中側からの登路はない。南へ主稜線をたどると天狗池で、池畔には天狗山荘が建つ。構造土の広がる天狗山稜を漫歩すれば、天狗ノ大下りを経て不帰(かえらず)キレットに達する。  なお、この山の東山腹、大出原の下部にある鑓温泉は標高2100mもの高さにある、わが国でも最高所にある温泉の1つ。鑓温泉小屋の背後の岩間から大量の湯が湧き出しており、泉質は含食塩土類硫化水素泉。慢性関節炎、糖尿病、神経痛、皮膚病などに効能があるという。

富山県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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