鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

10/12初雪。標高2600m以上でうっすら白くなりました。鹿島槍南峰までは雪や凍結の心配もなさそう。小屋営業10/16まで。

剱岳は頂上付近が薄っすらと白いです(2016.10.12 冷池山荘 )
剱岳は頂上付近が薄っすらと白いです(2016.10.12 冷池山荘 )
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天気・気温

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日本気象協会提供 2024年4月19日 6:00発表
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日本気象協会提供 2024年4月19日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今週末は大きな移動性高気圧の下、絶好の晩秋の岳を満喫できそうな感じです。

10/12に鹿島槍ヶ岳、剱岳は初冠雪となりました。
初雪は思いのほか少なく、本当に薄っすらと白くしただけでした。
鹿島槍ヶ岳は2600mぐらいから上部が薄っすら白くなりました。 鹿島槍の初雪平年値日は10/3と見ていますのでやや遅めの観測となりました。

小屋から見た感じでは、鹿島槍ヶ岳や剱岳の頂上で1~2センチぐらいの積雪でしょうか。10/14には温度も上がりそうですので、鹿島槍ヶ岳の南斜面の今回の雪は消え去りそうです。

爺ヶ岳は 小屋から見る限りでは登山道のある北側斜面を含めほとんど白くはなっていません。

初雪となりましたが、鹿島槍ヶ岳南峰までのピストンなら問題はないでしょう。
種池山荘から見た感じでは目の前の蓮華岳や針ノ木岳はもとより薬師岳、水晶岳、大天井岳、燕岳なども白くはなってない感じです。

今回の雪は白馬岳方面では、まあまあの積雪があったようですので、注意が必要のようです。
鹿島槍ヶ岳の北隣りの五竜岳なども、本日の五竜山荘のホームページを見ると、五竜岳の北側斜面は結構白くなっていますので、凍結滑落等に要注意です。
同様に鹿島槍ヶ岳南峰の 登山道が通る北側斜面なども下記の鹿島槍ヶ岳写真で見る以上に雪が付着している可能性がありますので、要注意は申し上げるまでもありません。
今週末は慣れない方や、未装備の方の鹿島槍ヶ岳~五竜岳縦走は自重されるのが一番と思います。

鹿島槍ヶ岳南峰までのピストンでしたら、ほぼ南向き斜面の歩行になるので心配はないと思います。

北アルプスも冬の世界のゲートをくぐりました。これからは気象情報や装備にはより敏感になっていただきたいと思います。

10/13は日中の最高気温も6度程度の薄ら寒い日となりましたが、お天気そのものは良い一日で、小屋閉めに向かっての外仕事も大いにはかどりました。
種池山荘と冷池山荘の今シーズン営業もいよいよ3日間を残すだけになってしまい、一抹の寂しさも覚えるわけですが、明日からの最終週末のお客さまをしっかりとお迎えしたいと思います。

週末ごとにお天気が案じられる今シーズンでしたが、明日からの最終最後の3日間は本当に心置きなく迎えられそうです。
そして初雪の降ったあとですので、明日の朝と明後日の朝は放射冷却も手伝って今秋一番のマイナス5度以下の冷え込みになりそうです。

週末お越しの皆さんは暖かい格好にてお出かけ下さいね。
9月に入ってから穂高連峰では大きな事故が相次いでいますが、体育の日連休以降も悪い流れが続いているようです。幸いにして鹿島槍ヶ岳周辺では重大事故がなかった今シーズンですが、北アルプス中のどこの山に登る方も、最後の最後まで本当に気を抜かないで、慎重に一歩一歩地に足をつけて歩を進めていただきたいと思います。

登山道の状況

柏原新道~鹿島槍ヶ岳往復に支障ありません。

鹿島槍ヶ岳の南峰まででしたら、雪の心配や凍結の心配はほぼありませんが、五竜岳山荘から五竜岳の間や鹿島槍南峰から北峰への下りなどは凍結の可能性がありますので、凍結していて通過が困難な場所があれば絶対に無理せず引き返してください。

●扇沢 駅方面駐車場案内表
http://www.kasimayari.jp/new_page_14.htm

登山装備

初雪も観測しました。
3000m級山岳の初冬登山装備を準備ください。
天候急変に対応できる装備でお願いします。

お知らせ

冷池山荘HP http://www.kasimayari.jp/index.htm
新越山荘、種池山荘も同じURLです。
予約状況や登山情報もあります。

御来荘感謝として生ビールは通常900円のところ500円にてサービス中。

●各小屋の営業予定
冷池山荘 4/29(金)~5/7(土)及び6/4~10/16
種池山荘 6/4~10/16
新越山荘 7/1~9/25泊まで 営業終了。
※各山荘とも小屋閉め間際は、必ず開設状況を確認の上で、ご予約ください。

昨年の今頃の様子は?

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘と種池山荘は営業7/1~、新越山荘は7/15~。7月泊の予約受付は5/15~(テント6/1~)2023.05.10

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 爺ヶ岳も鹿島槍ヶ岳も主稜線の雪庇の張り出しも気持ち小さい感じがします。
  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

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