尾瀬ヶ原 | 山の鼻ビジターセンター

日ごとに木々は葉を落とし、辺りはすっかり見通しが良くなってきました。カラマツの紅葉が目立ってきました

霜が降りた木道の様子(2016.10.26 山ノ鼻ビジターセンター)
霜が降りた木道の様子(2016.10.26 山ノ鼻ビジターセンター)
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天気・気温

10/21(金) 晴れ、最低-0.7℃、前日の最高気温14.3℃
みなかみ町の天気予報
明日
曇のち晴
21℃
7℃
明後日
21℃
5℃
日本気象協会提供 2024年4月16日 18:00発表
会津若松市の天気予報
明日
晴時々曇
22℃
7℃
明後日
20℃
6℃
日本気象協会提供 2024年4月16日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

山ノ鼻は訪れる人も少なくなり、日ごとに木々は葉を落とし、辺りはすっかり見通しが良くなってきています。そんななか落葉する針葉樹、「カラマツ」が葉を落とした木々の中で、黄葉して目立っています。
「カラマツ」は油分が多く、丈夫なので尾瀬の木道にも使われています(木道に使われるカラマツは尾瀬以外の場所から運んできています)。

今日は尾瀬に来た人なら一度は疑問に思うであろうものをご紹介したいと思います。
「湿原のところで油のようなものが浮いていたのですが、あれは何ですか?」と聞かれることがあります。これは実は雪解けの時期に現れる「アカシボ」という現象と関係があります。
この油のようなものは実はこの「アカシボ」の名残で、藻類が地中の鉄分と化合して現れると言われています。しかし、きちんとした解明はされていないのが現状ですが、自然界で作られたもので、人為的なものではありません。触ってみると鉄のような匂いがします。

今年の営業を終了した山小屋も多く、尾瀬もいよいよ冬支度といったところですが、植物たちも例外ではありません。
多くの木で冬芽が出ています。樹木たちは、冬に備え、そして来年に向けて準備をしています。

登山道の状況

周辺の登山道、遊歩道は、すべて安全に通行できます。

至仏山は、登山可能となっています。東面登山道は一方通行(登りのみ)となっています。
至仏山は蛇紋岩というとても滑りやすい岩でできているので、スリップしないよう十分に気をつけてください。蛇紋岩地に生える珍しい植物がたくさん咲いています。

アヤメ平方面、白尾山・皿伏山など、入山者は少なめな登山道は、クマと遭遇する可能性が高まります。熊鈴を使用するなどの対策を取ってください。

登山装備

朝晩の気温がだいぶ低くなってきました。装備に防寒着(フリースなど)をお持ちください。

注意点

マイカー規制が解かれ、鳩待峠まで自家用車で来られるようになりました。そのため、夕方近くに尾瀬ヶ原に向かわれる方々を見かけます。
この季節、日没時刻も早くなり、日が落ちると一層冷え込みます。訪れる前には必ず、無理な行程でないかもう一度考えてから行動して下さい。

この時期には閉設される施設や、渡れなくなる橋などがありますので最新の情報を確認してからお出かけ下さい。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/75236/

昨年の今頃の様子は?

山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19

5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17

山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 尾瀬は冬枯れとなっています
  • カラマツの葉の色づきが目立ってきました
  • ダケカンバの紅葉は落葉が進んでいます
  • 尾瀬ヶ原も雪景色となりました
  • 木々の紅葉が進んでいます
  • 至仏山の紅葉
  • 樹木の紅葉もだいぶ進んできました
  • 草紅葉の濃淡がきれいです
  • 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 冠雪した至仏山
  • ヤマドリゼンマイの紅葉の濃淡が見事でした。

山の鼻ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-fnd.or.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

平ヶ岳 標高 2,141m

只見川の水源に近い銀山平の奥に、山名のとおり穏やかな平頂を盛り上げている山で、大正4年(1915)7月に、日本登山界の元老、高頭仁兵衛氏が人夫4名を雇い、3日間を費やして、只見川の大白沢から登頂した記録がある。 頂上部は大小の池塘を散りばめ、お花畑に飾られた高層湿原だが、登山道がなかったので、沢登りや残雪期登山の記録が散見されるだけで、一般の登山者には幻の存在であった。 昭和40年に湯之谷村が、銀山平の鷹ノ巣登山口から大倉尾根の登山道を伐開して、ようやく登山界に知られるようになった。中ノ岐川に森林伐採用の林道もでき新コースが開発され、浩宮皇太子殿下(当時)も登山された。ただし中ノ岐道は伐採事業が終了したため、現在は車での入山は不可能となっている。ただし銀山平の民宿に宿泊すれば、この中ノ岐登山口へと送迎をお願いできる。 鷹ノ巣コースは登り6時間30分を要する。平ヶ岳と池ノ岳の間には一時幕営地が整備されたが、現在は使用不可となっているため、山中に宿泊はできない。 この山も山頂付近は自然保護のため木道が延々と敷かれて、登山者に喜ばれているが、尾瀬と同様に公園の散歩道を思わせ、大地を踏み締める感触のないのが何か物足りない。 池ノ岳近くの稜線上に、玉子石と呼ばれる円形の巨岩が彫刻のように立っており、造化の妙に驚かされるであろう。

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燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

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群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

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