地震の影響は夏山登山道、新行者コース、大山までの車道にもありません。秋から冬へ途上。山頂での体感温度は氷点下です。
天気・気温
11:00山頂の天候 小雨 気温3℃ 6~8m風
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
低気圧の通過と同時に冬型の気圧配置となり、強い寒気が大陸から入り込みました。
そのため山頂では非常に寒くなり、やや強めの風が吹いていたため、体感温度は氷点下となりました。
大山での過去10年間での平均初冠雪日が10月31日であるため、もういつ雪が降ってもおかしくない時期になっています。
そのため注意する点としては、服装です。
当然登り始めは薄着でスタートですが、途中での休憩では体が冷えるため、風を遮る上着を1枚羽織るようしたほうがいいと思います。
また長い休憩を取るよりも、5分程度の短い休憩を2合目づつ取った方がいいでしょう。
帽子、手袋、温かい飲み物など真冬ほどではないけれども、持参したほうが山頂で寒い思いをしなくてすみます。
晴れていてもセパレートタイプの雨具は必携です。いざという時の防寒具になります。
この天候で雨具なし、荷物ほとんどなし、びしょ濡れになりながら登っている方もおられましたが、もう大山は秋山でなくて冬山に移ろうとしてます。
それなりの装備を持たないと危険です。
またお子さま連れももう難しい時期になりました。(さすがに今日は居ませんでしたが。)
紅葉の状況ですが、過去のレポートにもあるようにあまり良くありません。
しかし中には綺麗に紅葉している木もありますが、昨日登った蒜山と同様に「ウリハダカエデ」あたりが全滅のようです。
現在は標高1200mあたりがピークのようで、ブナ・ミズナラの黄葉が見ごろとなっています。低木帯のクロモジは比較的に綺麗に黄葉しています。
全体的には例年よりもやや遅めのようです。
大山寺付近では来週末あたりが見ごろを迎えそうです。
登山道の状況
登山道での地震の影響は夏山登山道も新行者コースもまったくありません。
大山に向かう道路、駐車場も含めて地震の被害はありませんので安心してお越しください。「大山は元気です。」
以下は10月21日の状況です。
<大山地域>
● 夏山登山道については問題なし
● 夏山登山道の新行者コースも問題なし
● ユートピアコースについて
・上宝珠手前の岩がかなり動いている状態で不安定です。
・尾根部は亀裂が多く、今後の揺れ、雨によっては崩落もあり得る感じです。
・三鈷峰は山頂直前の岩場がずり落ちた感じで、非常に不安定な状態です。落ち着くまで近寄らない方が無難かと思います。
※10/22、10/23と谷部は絶えず崩れており、落石、崩落の音が絶え間なく響いている感
じです。
(表面が落ちて新鮮な岩肌が露出しているため遠景は白くて綺麗な状態です。)
・特に上宝珠越手前の岩場から上宝珠越までの間が崩落がひどく、多人数で通ると崩れる恐れがあるため、1人づつ通過したほうが無難です。
・三鈷峰は山頂直下が崩落しており、浮石が多く非常に危険な状態。
●大休峠から甲ヶ山
・川床から大休峠は問題なし。
・大休峠から矢筈ヶ山~小矢筈~甲ヶ山も問題なし
●ユートピアから大休峠
・振子山~親指ピーク~野田ヶ山も問題なし。
・野田ヶ山の山頂付近にクラックあり。
登山装備
登山装備が基本です。
これからの時期は「秋の日はつるべ落とし」と言われるようにあっという間に日が暮れます。
従ってライトは必携です。
注意すべきは、電池切れです。正しい向きで電池を入れてザックに入れると、荷物の中でプッシュスイッチが押されてしまい、使おうと取り出すと電池が消耗していたということがあります。
電池は1本だけ逆方向の向きで入れて、ザックの中での誤動作を防いでください。
早く行動して日が暮れるまでには十分下山できる予定でも、山では何が起きるかわかりません。
十分な装備で登ってください。もう飲料水と汗拭きタオルだけで登れるほど山は甘くないです。
山頂で気温が一ケタ台にもなりますので、手袋とか防寒具もお持ちください。
雨具でも防寒具の代用になりますが、その際は下着の着替えなどを用意しておくといいと思います。
注意点
●大山 山頂避難小屋の売店
今年も平日は日本山岳ガイド協会の認定登山ガイドの上野ガイドが売店にいますので、お気軽に声を掛けてみて下さい。
なお11月まで無休で営業予定ですが、よほどの悪天候の場合は予告なしに休業する場合があります。
売店の営業の問い合わせは 大山寺 チロル&白樺 電話0859-52-2818まで。
またフェイスブックで「伯耆大山山頂小屋」をご覧ください。
ほぼリアルタイムで山頂の様子が見られます。
上野ガイドが更新しています。
https://www.facebook.com/houkidaisenhutte/
お知らせ
登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼も受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会正会員 登山ガイド 久保昌之
中国山岳ガイド協会
事務局 090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山
電話 0859-75-2300
昨年の今頃の様子は?
今年は融けるのも早く、ザクザクの残雪期の様相になっています。それでも、まだ多くの登山道は雪があります2023.04.03
大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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