大雪山・旭岳 | 旭岳ビジターセンター

旭岳温泉街の積雪は一時70cm越え。スノーシューの出番です。山は厳冬期、経験者と同行を。旭岳ロープウェイは11/11~12/10運休。

今日も結構な人数の山スキーヤー・ボーダーが来ていました。(2016.11.27 旭岳ビジターセンター)
今日も結構な人数の山スキーヤー・ボーダーが来ていました。(2016.11.27 旭岳ビジターセンター)
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天気・気温

11/02(水) 姿見駅(ロープウェイの上の駅=標高1600m)15:00の天気:雪。-8℃ 西の風3m 視界不良。
旭川市の天気予報
明日
曇一時雨
11℃
4℃
明後日
曇時々雨
8℃
2℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
帯広市の天気予報
明日
雨のち晴
10℃
2℃
明後日
晴時々曇
12℃
2℃
日本気象協会提供 2024年3月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

一気に積雪量が増えています。例年の半月から1ヶ月先のような状況です。
雪も多く、日暮れも早く、天気が荒れることも多いです。入山は慎重に。
除雪されていないところはスノーシューが必要です。まだ雪がふわふわと不安定なので側溝や沢に落ちないよう注意して下さい。ビジターセンターではスノーシュー、長靴、クロスカントリースキーのレンタルもしています。

11/1時点で60cmを越えた旭岳温泉の積雪深ですが、国土交通省 川の防災情報からみることができます。
http://www.river.go.jp/kawabou/schObsrv.do
昨日今日の他に過去1週間の記録も見ることができます。
このテレメータ(積雪深測定機材)は、バス停「キャンプ場前」(「旭岳キャンプ場入口」)から、200mほど入った所にあります。
旭岳ロープウェイの下の駅「旭岳駅」の標高が1100mですから、少し下がった場所にあります。
こうしたテレメータなどのデータを集めてグラフなどに加工し、判りやすい新雪情報を提供しているのが、パウダーサーチです。http://powdersearch.jp/
詳しいことは判りませんが、愛好家の方が作り運営しているサイトです。
ざっとみても昨年の同時期より2-3倍の積雪があるのが判ります。
例年10月下旬から11月上旬は、最低気温でさえプラスのことが多いのに、今年はなかなか氷点下から浮上してきません。
この先の半月も例年よりかなり寒い日が多そうですから、雪はまだまだ増えていくでしょう。ここ10年ほどは11月も中旬にならないとクロカンスキーに十分な雪が積もらないことが多く、今年の寒さと雪には驚かされます。

今シーズン(11月-5月)も、クロスカントリー(スキー)コース利用の際には、協力金をお願いいたします。
(注)旭岳温泉のホテル・旅館(北海道教育大学大雪山自然教育研究施設<六稜山荘>を除く)にご宿泊される方は、宿泊料金に協力金が含まれています。

10/29朝の最低気温は、-4℃でした。旭岳ロープウェイは朝から強風で運休。昼前から雪がちらほらと振り出し、午後には吹雪になり-7℃まで下がりました。
雪質も乾燥した雪に変わっています。これから雪の結晶観察にはいい季節になります。
観察用顕微鏡をご用意しておりますので、お気軽にスタッフにお声がけください。
雪が降っていない日でも、レプリカをご覧いただくこともできます。
是非、ここ大雪山ならではの美しい雪の結晶を一度ご覧ください。

登山道の状況

完全な積雪のある冬山となりました。
登山は、この時期のこのエリアについて経験と知識、技術のあるガイドさんなどとの入山をお勧めします。

姿見~旭岳 完全雪山装備が必要です。道迷い、滑落に注意
アイゼンのツメは多いほどよいです。4本や6本爪のアイゼンでは通用しません。スノーシューも必要です。

姿見周辺
散策(観光客)の方も長靴と防寒装備が必要です。歩くことのできる範囲は、その日の天候によります。
雪によってはスノーシューも必要です。

●旭岳ロープウェイ
※10/24からは時間変更となりました。
冬料金と(夏季の15分間隔でなく)20分間隔の冬季ダイヤへ。営業時間も9時から16時まで。
・11/11-12/10は例年整備運休です。
・スキーコースは12月になって十分な積雪があると関係官庁の確認が取れてから開放されます。
それまで旭岳ロープウェイではスキースノーボード等の滑走用具の車内持ち込みが出来ません。
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/
ホームページには季節のトピックなどもあります。

●バス時刻 10/1から変更
旭岳温泉に来るバスの時刻が10/1から変わりました。
いままで1日3便でしたが、4便になり、一番早く着くのが9時過ぎなので、スキーにしろ、自然散策にしても午前中の時間に余裕ができるのはいいですね。
66番 旭川空港経由・旭岳線(いで湯号)時刻表
http://www.asahikawa-denkikidou.jp/kyouei/66%20time(2016.10.1).pd

登山装備

登山には完全な厳冬期雪山登山装備が必要です。

姿見散策だけの方も、防寒具は冬用、足ごしらえも冬の靴、雨具や防風、防水対策が必要です。日帰りだからといってライトや地図を持たないことは危険です。

注意点

●冬山となりました。
・飲料水は旭岳温泉から持参しましょう。ロープウェイ姿見駅(上の駅)には給水施設がありません。ロープウェイ売店での販売となります。ビジターセンターでは飲料水(お湯はありません)をおわけすることができます

●旭岳ロープウェイ
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/
・整備運休のお知らせ。
期間11/11~12/10までは 詳しくはこちら
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/price/index.htm

お知らせ

・旭岳の登山・自然の情報はビジターセンターにおたずねください。
来館した方や、電話・メールなどのお問合せに対し、最新の現地情報と、過去の事例や個々の事情に照らし、最適な答えを返せるよう努めています。
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=16

旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 山麓駅付近~ロープウェイの車窓からも綺素晴らしい絶景に出会えます
  • 旭岳スキーコースがオープンしました
  • 10月6日に初冠雪が観測されました
  • 裾合平の紅葉は全体的に少し渋めになってきた印象
  • 裾合平・白鳥の雪渓
  • 裾合平のお花畑はまだ雪に覆われています

旭岳ビジターセンター

電話番号:
0166-97-2153
連絡先住所:
〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉

地図で見る
http://www.welcome-higashikawa.jp/asahidake-vc/

施設の詳細を見る

関連する山

北海道 / 石狩山地

大雪山・旭岳 標高 2,291m

 大雪山の盟主として、また北海道の最高峰として、誰もが一度は登りたい、また登らねばならない山が旭岳である。「ヌタプカムウシュペ」というのはこの山塊全体の呼称で、個々のピークにアイヌは名をつけなかったようだ。旭岳という名称は、忠別川の源頭にあるところからきており、アイヌ語でチュプ・ベツ「日の川」を旭としたもの。旭川市や忠別岳の名も同じ由来である。  古くから登山道は開かれていたようで、明治36年(1903)、上川文武館生徒21名が集団登山した記録があるが、往復に3日を要している。この頃、旭岳は「於武建志計(オプタテシケ)山」と呼ばれていたという。明治の文学者・大町桂月の登山はずっと後で、大正10年(1921)、黒岳沢から無名峰(現在の桂月岳)に達し、北鎮岳を経て旭岳に登り、松山温泉(天人峡)に下っている。冬の登頂は翌大正11年(1922)1月、北海道大学の板倉勝宣、加納一郎らが最初である。  いま夏の登頂は全く容易になった。ふもとの旭岳温泉(旧名 勇駒別温泉)から、2本のロープウェイを乗り継いで一気に1600mの姿見駅へ。お花畑の中の道をたどって、旭岳の姿を映す「姿見ノ池」のほとりから、火山礫の登山道を、白く煙を上げる火口を見下ろしながら登ること2時間ほど。ついに頂上に立てるのだ。道内最高地点だけに展望は広大で、国立公園内の山々はもとより、天塩岳、暑寒別岳(しよかんべつだけ)、芦別岳(あしべつだけ)なども見え、さらに快晴の日には遠く利尻山までも望むことができる。  黒岳からの縦走はもっとすばらしい。黒岳石室を早朝に出発し、第2の高峰北鎮岳(ほくちんだけ)にも登って旭岳に至るコースは、約5時間の行程だ。旭岳の北東面には遅くまで雪渓が残り、夏スキーを楽しむ人々も多い。雪渓の下が指定のキャンプ地になっていて、最盛期には色とりどりのテントが花と咲く。頂上に登らず、途中の中岳から旭岳の山腹を巻き、山中に湧く無人の中岳温泉を経て姿見駅に出ることもできる。駅付近には姿見ノ池のほかにもいくつかの沼が点在し、それらを散策するのもよい。  頂上付近は草も木もないから、どこへでも行ける。なかには道を踏み外してどんどん下ってゆき、帰ってこられなくなった例もある。姿見駅の付近でさえ、ガスがかかると分かりにくくなる。ロープウェイは冬には多くのスキーヤーを運び上げるが、軽装で頂上を目指したまま行方不明となる人が時々出るのも、目標物に乏しい頂上付近の地形に惑わされるからであろう。充分、注意したい。

北海道 / 石狩山地

大雪山・北鎮岳 標高 2,244m

 旭岳(あさひだけ)に次ぐ北海道第2の高峰。ずんぐりしたスリバチ状の姿をしているが、黒岳(くろだけ)から見た白鳥・千鳥の雪渓を抱く姿がよく知られている。  一番容易な登山道は黒岳石室からのもので、花の咲き乱れる平坦な雲ノ平(くものたいら)を抜け、御鉢平(おはちだいら)の縁を通って2時間30分ほどで頂上に到着する。愛山渓温泉から比布岳経由のコースは、花あり雪渓あり砂礫地ありの変化に富む興味深いものだ。約6時間のコースタイムはやや健脚向ともいえる。旭岳を越えてくるコースもロープウェー終点から5時間ほどかかる。白水川から沢登りで登ってくるのもよい。火山礫の頂上には、見える山を示した方位盤があり、壮大な展望をほしいままにすることができる。  大雪山の山名には、アイヌ語のものは意外に少なく、白雲岳(はくうんだけ)や北海岳(ほつかいだけ)のように漢詩ふうのもの、黒岳、赤岳など山肌の色からきたもの、間宮岳、桂月岳など人名によるものなどがあるが、北鎮岳は第一の部類で、旭川にあった鎮台(陸軍師団)にちなむものといわれている。隣の凌雲岳(りょううんだけ 2125m)は道もなく、花を守るため登山は禁止されている。

北海道 / 石狩山地

トムラウシ山 標高 2,141m

 大雪山国立公園のほぼ中央にどっしりと構えた雄大な山だ。沼ノ原、五色ガ原辺りから眺めた、うずくまるスフィンクスのような姿は、強く印象に残る。  その頂上に近づけば、日本庭園、トムラウシ庭園、黄金ヶ原などと呼ばれるお花畑と沼がみごとに配置されて、訪れる人の目を充分に楽しませてくれる。上部は巨岩が積み重なった複雑な地形で、赤ペンキの標識に導かれて立った頂上から眺める360度の山岳展望は、この山ならではのものだ。  トムラウシの意味はアイヌ語の「花の美しい所」とする説もあるが、他の山と同じくここに発する川の名に由来するとすれば、「水垢の多い所」と解釈されることになる。アイヌ語のデリケートな発音に適当にカナを当てはめたために生じた混乱である。  どちらから登るとしても人里から遠いが、ストレートに登れるのは南方のトムラウシ温泉からの道だ。新得町から車で1時間あまり入ったこの温泉から、頂上まで6時間以上。日帰りは可能だがかなりの長丁場だ。それに、この山を単独で登ってくるだけでは、宝の山に入りながら手ブラで帰るようなものだ。トムラウシには、やはり何日かの縦走のあとに到達するのが望ましい。  一番人気のあるのは、北の表大雪方面から登ってくるコース。健脚者なら途中1泊でも可能だが、花を眺めながら、のんびりと2泊はしたい。3泊目はトムラウシと化雲岳(1954m)のコル東方のヒサゴ沼避難小屋泊まりとすれば、約2時間30分で頂上だ。この小屋は夏山シーズン中は満員で入れないこともしばしばあり、テント持参の方が望ましい。  また、南の十勝岳方面からの道もある。オプタテシケ山からの長い下りがこのコースのポイントで、やはり最低でも3泊は必要だろう。遠く石狩岳から縦走して登ってくるのは最良のコースだが、最低でも3泊はしたい。ただし、石狩岳―沼ノ原東側鞍部間の通称「根曲り廊下」は、ササが伸びて廃道に近い状態になっている。  大正9年に登った大島亮吉の名文で知られるクワウンナイ川は途中1泊だが、沢登りの経験者でなければお勧めできないのが残念である。  下山は化雲岳から天人峡への道が一般的。登るとすれば、ヒサゴ沼まで8時間の長い道だが、それでもトムラウシ温泉に次ぐ短いコースでもあり、登山口の交通の便もよい。  この山の初の積雪期登頂は大正15(1926)年5月、北大山岳部により達成された。十勝岳から短い夏用スキーを駆っての縦走行であった。

ユーザーの登山記録から