大寒の大山は大荒れ。積雪は少な目でも低温で吹き溜まりが多数。6合目以上は非常に厳しい状態。10本爪以上のアイゼン必携。
天気・気温
14:00 5合目 猛吹雪 気温-8℃ 10~15m/s
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
今日は二十四節気でいうところの「大寒」寒さがもっとも厳しくなるころ。
実際には1月終わりから2月初めが一番気温が下がりますが、今日はまさに大寒と言えるぐらいの大荒れの天候でした。
登山には不適の天候でしたので、当初から6合目までの予定でしたが、5合目で諦めました。
天気図を見ると日本海からオホーツク海にかけて低気圧があり、太平洋上にある高気圧が勢力が強く、寒気団が引っ張られた状況でした。
いわゆる西高東低の気圧配置で冷たい西風が吹き荒れ、大気の状態が不安定で雷注意報も出ていました。
登山道の状況
山は厳冬期雪山の状態です。
積雪量は今回の寒波ではさほど増えていませんが、気温が低いために吹き溜まりが多く、踏み外すと腰までの雪の中に入り込んでしまいます。
特に4合目から5合目にかけては毎年ですが抜け穴がありますのでご注意ください。
積雪量がまだ少なく、6合目付近まで潅木が出ています。これが中途半端になって歩きにくくなっています。
4本爪とか6本爪の軽アイゼンでは非常に難しいと思います。
踵に爪がないために下りで滑ってしまい、せっかくステップを刻んであるトレースを尻セードで下りています。
3合目とか4合目はまだ比較的に安全ですが、6合目より上になると非常に危険です。
アイゼンは最低でも10本爪以上をお持ちください。
この時期の大山は麓と6合目より上では厳しさが全然違いますので無理をしないでください。
体力も必要であることを忘れないでください。
●スノーレーサーは登山道脇で(安全とマナー遵守)
去年辺りからスノーレーサーといって、お尻にしいて滑る道具を登山に持ってきて、登山道を滑り降りる方が非常に増えてきました。
持ってこられるのはいいんですが、少なくとも登山道の横とかで使用してください。
せっかくの登山道がステップがなくなってしまい、ツルツルの危険な状態になってしまいます。
昨今の冬山事情ですが、本来の冬山は経験豊富な方だけが入れる領域でしたが、道具だけ揃えて使い方も熟知していない方が冬山に来られるようになりました。
一昨年でしたか、これで滑っていて立ち木に激突し大怪我をした事例もありました。
少しでも事故を減らせるように、ぜひとも山でのマナーを守って頂きたいと思います。
●車道
大山寺周辺では道路にも積雪がありますので、冬用タイヤとチェーンなどの滑り止めは必ずお持ちください。
●山頂避難小屋
入口の片側に雪よけのパネルが取り付けられています。また山頂トイレも冬の期間中は非水洗の1ヶ所だけが使用可能となっています。ご注意ください。
登山装備
装備についての注意ですが、もう大山は完璧に冬山となっています。
冬山登山の基本的装備は必ずお持ちください。
アイゼンは最低でも10本爪以上をお持ちください。
注意点
冬の大山は誰でもが登れるほど簡単な山ではありません。ちょっとミスをすると即遭難に繋がります。命にかかわる事故にもなりかねませんので、充分にご注意を。
お知らせ
登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼も受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会正会員 登山ガイド 久保昌之
中国山岳ガイド協会
事務局 090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山
電話 0859-75-2300
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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