宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

気温差が大きく、雨と雪が入れ替わる時期。冬の雨は体に応えます。衣類や手袋は予備の用意を。登山は天候を見て万全の備えで。

シロハラ 秋にシベリアから渡ってきた渡り鳥てす。街路樹にもなっているクロガネモチやイイギリの赤い実を食べているところをよく見かけます。食べ過ぎてすぐに高度が上がらないことも・・・(2017.01.31 屋久島ガイド協会 )
シロハラ 秋にシベリアから渡ってきた渡り鳥てす。街路樹にもなっているクロガネモチやイイギリの赤い実を食べているところをよく見かけます。食べ過ぎてすぐに高度が上がらないことも・・・(2017.01.31 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

01/31(火) ●縄文杉コース(標高600~1,300m)
1月26日 天気:快晴 縄文杉デッキの気温:0℃(10:30 標高約1,300m) 風:微風 登山者数:16名 積雪状況:30~40cm(縄文杉付近)
1月30日 天気:雨 縄文杉デッキの気温:8℃(11:00 標高1,300m) 風:北西の強風 登山者数:20名 積雪:0cm(縄文杉付近)
●白谷雲水峡(標高600~1,070m)
1月28日 天気:晴れ 苔むす森の気温:7℃(14:30 標高870m) 風:無風 
1月30日 天気:雨のち曇り 太鼓岩:10℃(11:00 1,050m) 風:北西の強風
鹿児島市の天気予報
明日
晴時々曇
25℃
12℃
明後日
曇時々晴
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先週まで冬型の気圧配置の影響で山間部で降雪もありましたが、急激に気温も上がり、週末は春のような陽気となりました。
縄文杉付近も気温差が大きく、29、30日は雨となり、雪もほとんど融けてしまいました。
この時期は雪か雨か、寒気の流入で変わります。冬の雨は冷たく、長い一日だと衣服も濡れることがあり、体に応えます。
衣類や手袋の予備があった方が安心です。雪の方が身体が濡れず、寒いものの負担が少ないこともあります。
屋久島登山を計画されている方は天気予報をしっかりと確認し、万全に備えてください。

里ではシロハラという鳥を見かけることができます。
お腹と尾の両端が白く、秋にシベリアから渡ってきた渡り鳥です。
逃げるときに「チチチ」や「ピョピョピョ」と鳴き、屋久島では「チチッカ」とも呼ばれています。
街路樹にもなっているクロガネモチやイイギリの赤い実を食べているところをよく見かけます。

この時期にもなると、食べすぎて丸々と太っているものも多く、
ただでさえ丸い体つきのシロハラは飛び立ってすぐに高度を上げられません。
交通事故にも遭いやすい鳥ですので、運転はゆっくりめにお願いします。

2月1日現在の日の出は07:09、日の入りは17:55です。

登山道の状況

(縄文杉ルート)
・2月28日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
また、積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。

屋久島の道路通行規制情報はこちら→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

・2016年12月1日~2017年3月31日の予定で、縄文杉の一部展望デッキの解体、新設工事が行われます。(縄文杉の大枝に腐朽が確認されており、落下する危険性があるため、危険予想範囲内のデッキを解体して、別の場所に新しいデッキを整備する工事等を行います)このため、一部利用制限区間が生じますが、既存のデッキからは縄文杉を見ることが出来ます。

・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十㎝に及ぶことがあります。

(縦走ルート)
・積雪、凍結、暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。積雪は数mに及ぶことがあります。初心者の安易な入山は控えて下さい。

登山装備

・標高1000m以上では、雪山装備が必要です。積雪、凍結、悪天候に備え、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。
万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。

注意点

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

お知らせ

その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

屋久島は大気汚染が少なく、雨が多いので花粉が飛散しにくく花粉症の症状が出にくい環境です2023.03.15

新芽で森が最も鮮やかになる頃、「木の芽流し」と呼ばれる雨模様の天気が多くなっています2023.03.22

芽吹きを迎え一年で最も生き生きとした季節。新緑&ヤマザクラ競演中。今春は暖かい日が続いてます2023.03.29

呼ばれた人しか来れないと言われる神秘の島「屋久島」。縄文杉に出会えた時の感動はひとしおです2023.04.06

4月に入り暖かい日が増えましたが、登山には目標の標高に合わせた服装を考慮しましょう2023.04.11

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から