表丹沢・塔ノ岳 | 秦野ビジターセンター

春は間もなくですが風は冷たく、日陰はまだ冬。着脱できる防寒対策が必要です。3/7は鍋割山稜に霧氷がつきました。

丹沢の山々は深い雪に覆われています。里は春でも、山は冬。画像手前は山麓のオカメザクラです。(2017.03.28 秦野ビジターセンター)
丹沢の山々は深い雪に覆われています。里は春でも、山は冬。画像手前は山麓のオカメザクラです。(2017.03.28 秦野ビジターセンター)
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天気・気温

03/10(金) 大倉(標高290m)08:40 晴 気温+9.1℃

山と周辺の状況

【自然情報】大倉から竜神の泉 3月10日
春の足音が聞こえてきた山麓を、竜神の泉までいってきました。
クヌギの冬芽が開き始めました。先がすこし赤いので、まるで顔を赤くして力んでいるようでした。
黄色いポンポンはダンコウバイの花。チアリーダーが新生活を応援しているようでした。
ニワトコが芽吹いていました。寒い冬が終わり、春になるのを喜んでいるようです。
足元にはセントウソウです。名の由来は他の花より早く、先頭をきって咲く花という説があります。
春はもう間もなくですが、風はまだ冷たく、山の陰や常緑樹のなかを歩くとしんしんと冷えてきます。
脱ぎ着できる、防寒対策が必要ですね。
そのほか、以下観察した生き物
・植物 花 オニシバリ・ タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ ヤマルリソウ フデリンドウ フデリンドウ ・タネツケバナなど。
・野鳥 シジュウカラ・ヤマガラ・ヒヨドリ・エナガ・カワラヒワ・ミソサザイ・アオゲラ・キジバト・シロハラ・ウグイスなど。
・その他 ニホンジカ

【自然情報】鍋割山稜の霧氷 3月7日
夕方になり、ようやく青空が広がりました。
この日の鍋割山稜は夕方(16時40分頃)になっても霧氷がついている様子が確認出来ました。
日中ずっと曇っていたお陰でしょうか?

【自然情報】秦野ビジターセンター周辺 3月5日
野鳥観察に来られた方から情報をいただきました。ありがとうございます!
観察された野鳥などは以下です。
鳥:キジバト、ムクドリ、ハクセキレイ、ツグミ、スズメ、ハシボソガラス、コジュケイ(声)、キジ(声)、ハシブトガラス、ヤマガラ、エナガ、ヒヨドリ、ホオジロ、ウグイス(声)、シジュウカラ、トビ、メジロ、ルリビタキ♂、ジョウビタキ♀、ミソサザイ、ヒガラ、ウソ、コゲラ、ノスリ
両:タゴガエル(声)

●天気
3/10 大倉(標高290m)晴 気温+9.1℃(08:40)
3/7 大倉(標高290m)曇 気温+5.6℃(08:40)

登山道の状況

登山道には雪が残るところもあります。

<登山道通行止め>
●「小丸尾根」通行止め
・実施作業:危険木の調査・伐倒木処理および歩道処理
・歩道・二俣小丸線周辺
・予定期間:平成29年2月1日から3月31日
鍋割山方面への登山をご計画されている方はご注意願います。
以下は詳細
http://hadanovc.blogspot.jp/

<林道・その他の情報>
●西山林道
林道入口ゲートが施錠され、車両は通行禁止。
〔問い合わせ〕秦野市森林組合

【登山道 通行止等の情報】
<神奈川県公園歩道 通行止め情報>
詳細は、神奈川県自然環境保全センターのHPをご覧ください。
神奈川県公園歩道(林道)情報 http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f160396/

●バス便
神奈川中央交通ホームページ
https://www.kanachu.co.jp/index.html

登山装備

冬の登山装備が基本です。ルートによっては積雪、凍結に対応できるように6本爪等の軽アイゼンを携行下さい。
チェーンスパイクが役立つ時もあります。靴は防水性の高いものが必要です。
防寒・防風装備(手袋、帽子など)は必携です。
登っている時は暑いので、脱ぎ着の出来る服装をおすすめします。

注意点

●登山のポイント
丹沢は交通の便がよく、気軽に楽しめる山である一方、やせ尾根や鎖場のある険しい山でもあります。毎年、遭難事故が絶えません。過信せずにゆとりある登山計画をし、装備を万全にしてお出かけください。

*万が一に備えて、登山届(登山者カード)を出しましょう。
 ・大倉バス停、ヤビツ峠、秦野駅、渋沢駅などには、登山者カード投入箱があります。
 ・オンラインでも提出できます。 http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesg0004.htm

*山岳トイレを使用した際には、トイレ紙の持ち帰りとチップ100円のご協力をお願いします。

*多くの登山者が登る大倉尾根は、大倉から塔ノ岳まで標高差が1,200mあり、登りごたえのある
登山道です。足を痛める方も多いので、ご注意ください。

*塔ノ岳や三ノ塔山頂は風が吹き抜けることが多く、体感温度が下がります。
休憩時は早めに防寒着を身に着け、身体を冷やさないようにしてください。

*日が暮れるのが早いです。人工林内は特に暗くなるのが早いので、早めの行動を心がけ、ライトを忘れずに持参してください。

●テント設営の禁止について
丹沢は、指定地以外でのテントの設営は原則禁止となっています。指定された場所をご利用いただくか、山小屋をご利用ください。
※テントの設営は仮設工作物の設置に該当し、禁止となっています。

●県からのお知らせ 「ツキノワグマによる被害を受けないために」
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f3813/

●大倉登山口情報
・大倉周辺の駐車場は満車になることがあります。大倉まではなるべく路線バスをご利用ください。
 登山者が多い時期は臨時バスが出ることがあります。
・大倉バス停前には食堂や小売店があります。休業日にあたることもあるので、ご注意ください。
・大倉バス停前には靴洗い場、トイレ、秦野ビジターセンターがあります。

お知らせ

●神奈川県立秦野ビジターセンター
大倉バス停の奥、県立秦野戸川公園パークセンターの中にあります。
http://www.kanagawa-park.or.jp/hadanovc/index.html

・開館時間 09:00~16:30 
・休館日 月曜日(祝日の場合は開館)祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館)。
1月~3月の第2木曜日は休館します。年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)

運営:公益財団法人 神奈川県公園協会

●イベント
 詳細はコチラ http://www.kanagawa-park.or.jp/hadanovc/event.html
・企画展「丹沢みどころ紹介2016 ~スタッフ山行の記録から~」
開催中~3月31日(金)まで
内容:四季折々の丹沢の自然の様子をのぞいてみませんか?山行で出会った山の風景や生きものなどをご紹介します。
開館時間:9:00~16:30 ※入館無料

昨年の今頃の様子は?

宮ヶ瀬湖畔では、晩春の花々が開花していました2023.04.24

シロヤシオは標高1400m付近で咲き始め2023.05.05

行者ヶ岳~三ノ塔ではシロヤシオが満開2023.05.11

秦野ビジターセンター周辺の過去の様子

  • ミツマタ(髭僧の滝分岐付近)
  • 塔ノ岳山頂から見た丹沢主脈から丹沢主稜
  • 蛭ヶ岳から檜洞丸、富士山方面の眺め
  • 氷の華(シモバシラ)
  • 三ノ塔公衆トイレ (2022年12月撮影)
  • 花立から見た鍋割山稜
  • 政次郎ノ頭付近から塔ノ岳方面
  • ヤマビル
  • コゴメウツギ。三ノ塔山頂付近はまだ蕾です。
  • シロヤシオとトウゴクミツバツツジ

秦野ビジターセンター

電話番号:
0463-87-9300
連絡先住所:
秦野市堀山下1513

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

関連する山

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丹沢山 標高 1,567m

 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

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塔ノ岳 標高 1,491m

 表丹沢の中心に位置し、丹沢で最も人気のある山。秦野(はだの)市、山北町、清川村の境にある。昔は山頂一帯がうっそうとしたブナ林であったというが、今は全くその面影もない明るい山頂になっている。天気のよい休日ともなれば、多くの登山者が赤土と石ころの山頂で、車座になって休んだり昼食をとっているが、これなど塔ノ岳山頂の見慣れた風景である。  昔は山頂の北側に尊仏岩という高さ3丈、約9mほどの大岩があったと記録されている。そのためこの山は尊仏山とか孫仏山とも呼ばれた。山麓の人々は尊仏の大岩を「お塔」と呼んで信仰の対象とし、特に雨乞いの神としてあがめていた。そのためこの山を「お塔の山」と呼び、それが「塔ノ岳」になったという。その意味からすると、一般に使われている塔ヶ岳より、塔ノ岳が正しいことになる。  塔ノ岳のお祭りは毎年5月15日に行われ、近在の農民が登ってきては大いに賑わい、お塔の大岩の下の土を掘っては田畑にまいて豊作を祈願したという。このお塔の大岩は大正12年(1923)の関東大震災のときに、北西の大金沢に崩れ落ちてしまったという。  また祭りの日の山頂は賭場が開帳され、関東一円から親分、子分が登ってきたという。そしてこの賭場は、なんと第2次大戦後の昭和25年ごろまで続いていたというから驚きである。  山頂には尊仏岩にちなんだ尊仏山荘があり、通年営業している。山頂からの展望はすばらしく、丹沢山塊の全貌が眺められ、さらに富士山から南アルプスにかけての大展望、また相模湾と伊豆の島々など欲しいままの展望が得られる。  登山コースは各方面から整備されているが、その代表に大倉尾根経由のコースがある。小田急線渋沢駅からバス大倉下車で3時間で塔ノ岳に達するが、このコースはあまりにも多くの人に歩かれているため、赤土の登山道が崩れたり、深い堀割状になってしまい、そのため登山道全体が階段状に補修されている。なるべくなら塔ノ岳へは、大倉尾根以外のコースを利用することをお勧めしたい。  まず、表尾根は秦野駅からバスでヤビツ峠下車、三ノ塔を経て4時間で塔ノ岳。政治郎尾根は大倉から戸沢出合を経て表尾根の行者岳へ出る。大倉から行者岳まで3時間30分、行者岳から表尾根を経て塔ノ岳まで1時間20分、合計約5時間。訓練所尾根コースは大倉から四十八瀬川沿いの林道を歩き、二股の少し先の尾根を経てブナの美しい小丸へ約3時間30分、小丸から塔ノ岳へは40分で合計4時間強。このほかに玄倉からユーシンを経る静かなコースもある。

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鍋割山 標高 1,272m

 塔ノ岳直下の金冷しから西に延びる鍋割山稜の肩のようなピーク。秦野市、松田町、山北町の境にある。  鍋割山の名は、この山の北側にある玄倉(くろくら)川の支流、鍋割沢からつけられたようだ。鍋割とは、岩の多い所をナベといい、歩きにくい悪い沢という意味から鍋割という名がつけられたと考えられている。  この山は南麓の寄(やどりぎ)集落の人たちからは三ノ萱と呼ばれて、昔からカヤ刈り場として利用され、ふもとから一ノ萱、二ノ萱があり、頂上が三ノ萱というわけ。この山が多くの人から人気を得ているのは、山頂から富士山方面のすばらしい展望と、登山者を温かく迎えてくれる鍋割山荘があるからだろう。鍋割山稜の大丸、小丸は、表丹沢で唯一のブナ林が広がる地域だ。  バス大倉下車、二股、後沢乗越を経て3時間で山頂。

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