表丹沢・塔ノ岳 | 秦野ビジターセンター

山麓は春ですが、山中は今週の降雪により積雪がありアイゼンは必携です。コースタイムは長めに取りましょう。

丹沢の山々は深い雪に覆われています。里は春でも、山は冬。画像手前は山麓のオカメザクラです。(2017.03.28 秦野ビジターセンター)
丹沢の山々は深い雪に覆われています。里は春でも、山は冬。画像手前は山麓のオカメザクラです。(2017.03.28 秦野ビジターセンター)
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山と周辺の状況

今週は降雪があり、山内には積雪があります。

【自然情報】弘法山・蓑毛越 3月30日
登山者の方の情報てす。
・弘法山~蓑毛越~蓑毛 の間に雪はありません。
・花:ヒトリシズカ、 フデリンドウ フデリンドウ 、ウグイスカグラ、 ヤマブキ ヤマブキ 、ミミガタテンナンショウ、モミジイチゴ、 タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ 、ミツマタ(満開)  など
鳥:シロハラ、ツグミ、ウソ、シジュウカラ、コゲラ、ヤマガラ、ウグイス(さえずり)、カケス(羽)
虫:ビロウドツリアブ、ヒオドシチョウ、ミヤマセセリ

【自然情報】大倉~大倉高原山の家 3月28日
丹沢の山々は雪景色の中、山麓の大倉高原山の家まで偵察
山麓部はだいぶ春に近づいてきたようです。花が咲き、昆虫たちが活動しています。
・花 キブシが咲き始めていました。これから見頃!
・花 アブラチャン開花 黄色いポンポンみたいなお花です。
・花 セントウソウ 小さいですが沢山の花を咲かせています。
・花 ミミガタテンナンショウ開花 大きな苞が耳みたい。
・花 モミジイチゴ開花 白い花は下向きに咲きます。
・虫 テングチョウ 春先に見られる特徴的な蝶です
・虫 ビロウドツリアブ なが~いストロー状の口が見えます
・動物 ニホンジカ 登山道をシカ5頭が横切っていきました。
その他観察した生き物
・植物 花: タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ  オニシバリ ヤマルリソウ タネツケバナ など
・野鳥 ジョウビタキ ホオジロ エナガ トビ など
・その他 ヒオドシチョウ

【自然情報】ビジターセンター周辺 3月28日
オカメザクラ開花。

●天候
・大倉(標高290メートル)08:40
3/30 晴 10.8℃ 
3/29 7.3℃
3/28 晴 8.4℃
3/26 雨 5.1℃

・塔ノ岳
3/29 曇のち晴 山頂-1.5℃(午前11時)

登山道の状況

今週の降雪により雪の丹沢を満喫できそうです。
コースタイムを長めに余裕を持ち、アイゼンなどの滑り止めは必ず携行してください。

【積雪情報】
●3/30 弘法山~蓑毛越~蓑毛 積雪なし(登山者情報)

●3/29 
塔ノ岳 以下登山者の方からの情報。
コース:大倉尾根~塔ノ岳(1491メートル)
・天神尾根分岐の少し手前から積雪がありました。
・花立山荘から上は、土の部分が見えないほどしっかりと積雪あり
・馬ノ背では、人とすれ違う時は安全な場所で譲り合いながらも、道が細いためすれ違いに注意が必要な状況
・金冷しから上は、踏み抜くと大人の膝上まで積雪。道が完全に隠れてしまっているので、木道から外れると大きく踏み抜いて体のバランスを崩してしまうため注意。
・塔ノ岳山頂 積雪50~60センチ。
・塔ノ岳山頂の直下は急斜面なので、滑り落ち、足が取られて体力を消耗しがち。アイゼンなど滑り止めが必要。山頂はマイナス1.5℃。無風ですがガスに包まれ非常に寒い状況。
下りではシャーベット状態になった雪でさらに滑りやすく足元要注意(天神尾根分岐までアイゼン装着)
・麓とは別世界の雪景色、3月の終わりに想定外の雪でした。

●3/28 丹沢山・塔ノ岳・鍋割山 丹沢の山々は深い雪に覆われました!
・水無川沿いから見た表尾根・鍋割山稜は真っ白、ちなみに、ビジターセンター周辺には全く雪はありませんでした。
・塔ノ岳山頂
尊仏山荘からの情報(3月28日 08:20頃)
積雪:約50cm
(山頂の様子は尊仏山荘ホームページ、ライブカメラでご覧になれます)
http://www.cnet-sb.ne.jp/sonbutu/

・丹沢山山頂 みやま山荘からの情報(3月28日 08:20頃)
積雪:70cm。この時間までにトレースは無し
http://miyamasansou.com/

●3月26日
・鍋割山 
山麓は冷たい雨が降り続いています。
標高700m位から上は雪で白く染まっている様子が、ビジターセンターからも見えました。

●3/26 
・塔ノ岳山頂 ※尊仏山荘からの情報。(3月26日16時頃)
積雪:約50cm。深い所では股下ぐらい。降雪中
※アイゼンなどの滑り止めは必ず携行なさってください。

・鍋割山山頂 鍋割山荘からの情報(3月26日 11時頃)
積雪:約20cm (気温0度)
後沢乗越付近で積雪3~4cm。山頂に近づくにつれて、急に雪深くなる。
山の上は、降雪中。アイゼン必携の状況

<登山道通行止め>
●「小丸尾根」通行止め
・実施作業:危険木の調査・伐倒木処理および歩道処理
・歩道・二俣小丸線周辺
・予定期間:3月31日までの予定でしたが、当分延長されるそうです。
鍋割山方面への登山をご計画されている方はご注意願います。
以下は詳細
http://hadanovc.blogspot.jp/

<林道・その他の情報>
●西山林道
林道入口ゲートが施錠され、車両は通行禁止。
〔問い合わせ〕秦野市森林組合

【登山道 通行止等の情報】
<神奈川県公園歩道 通行止め情報>
詳細は、神奈川県自然環境保全センターのHPをご覧ください。
神奈川県公園歩道(林道)情報 http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f160396/

●バス便
神奈川中央交通ホームページ
https://www.kanachu.co.jp/index.html

登山装備

冬の登山装備が基本です。積雪、凍結に対応できるように6本爪等の軽アイゼンを携行下さい。
チェーンスパイクが役立つ時もあります。靴は防水性の高いものが必要です。
防寒・防風装備(手袋、帽子など)は必携です。
登っている時は暑いので、脱ぎ着の出来る服装をおすすめします。

注意点

●登山のポイント
丹沢は交通の便がよく、気軽に楽しめる山である一方、やせ尾根や鎖場のある険しい山でもあります。毎年、遭難事故が絶えません。過信せずにゆとりある登山計画をし、装備を万全にしてお出かけください。

●万が一に備えて、登山届(登山者カード)を出しましょう。
・大倉バス停、ヤビツ峠、秦野駅、渋沢駅などには、登山者カード投入箱があります。
・オンラインでも提出できます。 http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesg0004.htm

●山岳トイレを使用した際には、トイレ紙の持ち帰りとチップ100円のご協力をお願いします。

●多くの登山者が登る大倉尾根は、大倉から塔ノ岳まで標高差が1200mあり、登りごたえのある
登山道です。足を痛める方も多いので、ご注意ください。

塔ノ岳や三ノ塔山頂は風が吹き抜けることが多く、体感温度が下がります。
休憩時は早めに防寒着を身に着け、身体を冷やさないようにしてください。

日が暮れるのが早いです。人工林内は特に暗くなるのが早いので、早めの行動を心がけ、ライトを忘れずに持参してください。

●テント設営の禁止について
丹沢は、指定地以外でのテントの設営は原則禁止となっています。指定された場所をご利用いただくか、山小屋をご利用ください。
※テントの設営は仮設工作物の設置に該当し、禁止となっています。

●県からのお知らせ 「ツキノワグマによる被害を受けないために」
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f3813/

●大倉登山口情報
・大倉周辺の駐車場は満車になることがあります。大倉まではなるべく路線バスをご利用ください。
 登山者が多い時期は臨時バスが出ることがあります。
・大倉バス停前には食堂や小売店があります。休業日にあたることもあるので、ご注意ください。
・大倉バス停前には靴洗い場、トイレ、秦野ビジターセンターがあります。

お知らせ

●神奈川県立秦野ビジターセンター
大倉バス停の奥、県立秦野戸川公園パークセンターの中にあります。
http://www.kanagawa-park.or.jp/hadanovc/index.html

・開館時間 09:00~16:30 
・休館日 月曜日(祝日の場合は開館)祝日の翌日(土曜・日曜・祝日の場合は開館)。
1月~3月の第2木曜日は休館します。年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)

・アクセス
小田急線渋沢駅から大倉行きバス15分
バスの料金や時刻表はこちら → 「神奈川中央交通」http://www.kanachu.co.jp/dia/
車 東名高速道路秦野中井I.C.から約30分

●イベント
 詳細はコチラ http://www.kanagawa-park.or.jp/hadanovc/event.html
・企画展「丹沢みどころ紹介2016 ~スタッフ山行の記録から~」
開催中~3月31日(金)まで
内容:四季折々の丹沢の自然の様子をのぞいてみませんか?山行で出会った山の風景や生きものなどをご紹介します。
開館時間:9:00~16:30 ※入館無料

昨年の今頃の様子は?

宮ヶ瀬湖畔では、晩春の花々が開花していました2023.04.24

シロヤシオは標高1400m付近で咲き始め2023.05.05

行者ヶ岳~三ノ塔ではシロヤシオが満開2023.05.11

秦野ビジターセンター周辺の過去の様子

  • ミツマタ(髭僧の滝分岐付近)
  • 塔ノ岳山頂から見た丹沢主脈から丹沢主稜
  • 蛭ヶ岳から檜洞丸、富士山方面の眺め
  • 氷の華(シモバシラ)
  • 三ノ塔公衆トイレ (2022年12月撮影)
  • 花立から見た鍋割山稜
  • 政次郎ノ頭付近から塔ノ岳方面
  • ヤマビル
  • コゴメウツギ。三ノ塔山頂付近はまだ蕾です。
  • シロヤシオとトウゴクミツバツツジ

秦野ビジターセンター

電話番号:
0463-87-9300
連絡先住所:
秦野市堀山下1513

地図で見る
http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/

施設の詳細を見る

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 津久井町、山北町、清川村の境にあり、これがそれぞれ津久井郡、足柄上郡、愛甲郡に属しているので、昔から三境(さんざかい)、あるいは三境ノ峰などと呼ばれてきた。この山が丹沢山と呼ばれるようになったのは、明治時代からである。明治15年に始まった三角測量の折に、この山に一等三角点が置かれ、この山地の総称として「丹沢」という名前がつけられたのだという。もともと丹沢という地名は、札掛付近の深くて美しい谷を意味する古代朝鮮語起源の地名であったようだ。この山は山魂の中心部に位置しているので、周囲には多くの谷があり、北にある早戸川の最上流の大滝沢には落差50mの大滝がある。  山頂はなだらかで木々が茂っているので、展望はあまりないが、平坦地にはバイケイソウが茂り、一段低くなった所にはブナ林が続いている。しかし、丹沢山付近のブナは立ち枯れが目立つようになった。原因究明と早期の対策が急務である。山頂にみやま山荘がある。  小田急線渋沢駅からバス大倉下車、塔ヶ岳経由で4~5時間、宮ガ瀬から三ツ峰経由で5時間30分、宮ガ瀬から塩水橋、天王寺尾根経由5時間、同じく堂平歩道経由5時間でそれぞれ山頂に達する。

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