第一ベンチ~登山口の雪はなくなりましたが、合戦小屋より上は例年以上に積雪があります。10本爪以上のアイゼンとピッケルが必要
天気・気温
山と周辺の状況
昨日に続き、変わりやすい天気となりました。雨が降ったり、雪が降ったり、天気が目まぐるしく変わる一日でした。
各地では30度近くになったところがあったようですが、山の上では、草木には霧氷が付き、きれいな雪の華が咲いて、まだまだ冬の気配が強く漂っています。日中はかろうじてプラスの気温になりましたが、とにかく寒い一日でした。
先日、今シーズンの小屋開けスタッフが全員集合することが出来ました。合戦小屋へ行っていたり、下に降りていたりするものがいて、全員集合という機会はなかなか難しいものです。今シーズンはこのようなメンバーを中心に頑張っていきますので、改めてよろしくお願いします。
登山道の状況
第一ベンチは雪なし、第三ベンチでは積雪30㎝ほど、富士見ベンチで80㎝、合戦小屋で2m、合戦小屋~燕山荘で3m前後積もっています。
第三ベンチ~登山口にかけての雪解けは、かなり進みました。特に第一ベンチ~登山口に雪はありません。合戦小屋より上部は、まだまだ例年以上に積雪があります。第三ベンチより上部は要所に赤旗が立ててありますので、上下山の目安にしてください。
登山装備
燕岳をはじめとする、標高3,000メートル級に近い北アルプスの稜線上は、まだまだ立派な冬山・雪山です。前歯のついた10本爪以上のアイゼンとピッケルの携行をお願いします。チェーンスパイク等の簡易アイゼンや夏靴での上下山はこの時期は不向きです。
注意点
冬の北アルプスの特徴は、3,000mとしては、世界で類のない程強い風が吹き、世界一積雪が多い所とされています。
そのことから、冬山では①気温、②風、③汗や雨などで濡れることによる体温維持に注意することが求められます。
燕岳の稜線でも、気温は-15℃以下、風速は15~20m以上になります。従って、体感気温は、-30℃以下となり、凍傷や低体温症の注意が必要です。
・汗をかかない程、ゆっくり登る。
・カロリーのある行動食をこまめにとる。
・アイゼンは事前に靴に合わせて調整し、歩行練習をしておく。
・レスキューシートやツェルト等、ビバーク出来る装備を持参する。
・中房で雨が降っている時は、要注意。体が濡れる危険性があるため、登山を控えてください。
・低体温症に気を付けましょう。
低体温症になると、行動力、思考力、判断力が低下します。合戦小屋から上は、森林限界を越えるため、10m以上の風が吹き付ける稜線歩きになるため、体感気温が-10℃以上下がります。そのため、合戦小屋でエネルギーのある食材と水分を十分補給する。暖かいウエア―を着る等の対策が必要。
・単独行動を避けましょう。
一人では適切な判断がつきにくく、状況を悪化させてしまうことがあります。
・ツアー登山でも自己責任が基本となります。
お知らせ
2017年度の営業期間
4月22日(土)〜11月25日(土)の宿泊まで
年末年始:2017年12月23日(土)〜2018年1月8日(月)
宿泊料金(2017年度 1泊2食付き料金)
・大人/10,000円 ・高校生/8,000円 ・中学生/7,000円 ・小学生/6,000円
(大学生:学割500円割引 ※学生証提出)・素泊まり料金/6,400円
昨年の今頃の様子は?
燕山荘、大天荘、有明荘の予約を開始しています。燕岳ビギナー向けのツアーも予定2023.03.30
残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28
燕山荘周辺の過去の様子
燕山荘
- 現地連絡先:
- 090-1420-0008
- 電話番号:
- 0263-32-1535
- 連絡先住所:
- 長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所