尾瀬ヶ原 | 山の鼻ビジターセンター

急速に雪が融けて、ミズバショウもたくさん咲いてきました。下ノ大堀や東電小屋~東電尾瀬橋あたりで多く見られます

尾瀬ヶ原から見上げる至仏山。今年は残雪が多めです(2017.06.26 山ノ鼻ビジターセンター)
尾瀬ヶ原から見上げる至仏山。今年は残雪が多めです(2017.06.26 山ノ鼻ビジターセンター)
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天気・気温

06/01(木) 雨、7:00現在+7.4℃、昨日の最高+21.4℃、今朝の最低+5.0℃
みなかみ町の天気予報
明日
曇のち晴
23℃
13℃
明後日
29℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 4:00発表
会津若松市の天気予報
明日
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明後日
28℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

山の鼻ビジターセンターの周りでは急速に雪が解け、植物が芽を出しています。気付かなかった所に見たことの無い植物が芽吹いているなど、毎日の観察がとても面白い時期です。

尾瀬ヶ原では、各所で ミズバショウ ミズバショウ がキレイに咲き始めています。下ノ大堀、東電小屋~東電尾瀬橋あたりで、多く見られます。山ノ鼻研究見本園でも雪もようやくとけてきて、 ミズバショウ ミズバショウ がとても綺麗に咲いています。
今の時期は ミズバショウ ミズバショウ 目的の人が多いですが、ほかにも、さまざまな花が楽しめます。 リュウキンカ リュウキンカ タテヤマリンドウ タテヤマリンドウ ザゼンソウ ザゼンソウ キクザキイチゲ キクザキイチリンソウ などが見ることが出来ます。

また、生き物も、春の訪れを知らせてくれる時期です。池塘を覗き込むと、ヤマアカガエルというカエルの卵(卵塊)を見ることが出来ます。アカガエルの仲間はまだ寒い時期に産卵し、他のカエルと産卵時期をずらします。
通常、2月~4月の時期に産卵するのですが、ここ尾瀬では、気温が上がる雪解けの今の時期に産卵します。

また、暖かくなるにつれてツキノワグマも動き出します。尾瀬は自然豊かでツキノワグマの生息地です。不用な事故を防ぐためにも、クマ鈴をつける等して人の存在をクマに知らせるようにしてください。
もしクマを見かけても写真を撮ったりせず、刺激させないようゆっくりと後ずさりをして逃げてください。

山ノ鼻からの日の出は午前5時前後、燧ヶ岳右肩から見ることが出来ます。「マジックアワー」と呼ばれるこの時間帯はカメラマンの皆さんにはベストショットを撮ることが出来る時間帯です。
日の出直後、朝霧ただよう中、早起きをして素敵な一枚を撮られては如何でしょうか?

登山道の状況

鳩待峠から山の鼻までは、まだ雪に対する装備が必要です。踏み抜きなどの危険もあります。通行の際には十分に注意して下さい。

尾瀬ヶ原の木道は、だいぶ雪が融けて見えてきていますが、まだまだ雪が被っている所もあります。踏み抜きには十分に注意が必要です。山ノ鼻・見晴間は、すべて木道が出ています。

燧裏林道や平滑ノ滝・三条ノ滝方面はまだ残雪が多く、特に「うさぎ田代分岐~尾瀬ヶ原休憩所」の区間は滑落等の危険性があるため、6/1現在、通行止めとなっております。

全体的に、残雪が多く残っているため、道迷い等には十分注意してください。

■至仏山の残雪期の登山道閉鎖について
残雪期の植生保護のため、5月8日(月)~6月30日(金)の期間中は至仏山登山道が閉鎖されます。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/77931/

登山装備

十分な防寒対策と、雪に対する装備が必要となります。

注意点

シカの植生被害度を調査するための柵を設置をしました。近年、尾瀬ではシカの問題が起こっています。シカがミズバショウを荒らしたり、ミツガシワの根、ニッコウキスゲの新芽や蕾等を食べます。
花が咲く前に食べられてしまうと言うことは、種(子孫)を残せなくなるので、次の年には数が減少してしまいます。
シカ柵設置作業への、ご理解ご協力を、お願いいたします。

お知らせ

今シーズンも、よろしくおねがいします。

昨年の今頃の様子は?

山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19

5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17

山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 尾瀬は冬枯れとなっています
  • カラマツの葉の色づきが目立ってきました
  • ダケカンバの紅葉は落葉が進んでいます
  • 尾瀬ヶ原も雪景色となりました
  • 木々の紅葉が進んでいます
  • 至仏山の紅葉
  • 樹木の紅葉もだいぶ進んできました
  • 草紅葉の濃淡がきれいです
  • 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 冠雪した至仏山
  • ヤマドリゼンマイの紅葉の濃淡が見事でした。

山の鼻ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-fnd.or.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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平ヶ岳 標高 2,141m

只見川の水源に近い銀山平の奥に、山名のとおり穏やかな平頂を盛り上げている山で、大正4年(1915)7月に、日本登山界の元老、高頭仁兵衛氏が人夫4名を雇い、3日間を費やして、只見川の大白沢から登頂した記録がある。 頂上部は大小の池塘を散りばめ、お花畑に飾られた高層湿原だが、登山道がなかったので、沢登りや残雪期登山の記録が散見されるだけで、一般の登山者には幻の存在であった。 昭和40年に湯之谷村が、銀山平の鷹ノ巣登山口から大倉尾根の登山道を伐開して、ようやく登山界に知られるようになった。中ノ岐川に森林伐採用の林道もでき新コースが開発され、浩宮皇太子殿下(当時)も登山された。ただし中ノ岐道は伐採事業が終了したため、現在は車での入山は不可能となっている。ただし銀山平の民宿に宿泊すれば、この中ノ岐登山口へと送迎をお願いできる。 鷹ノ巣コースは登り6時間30分を要する。平ヶ岳と池ノ岳の間には一時幕営地が整備されたが、現在は使用不可となっているため、山中に宿泊はできない。 この山も山頂付近は自然保護のため木道が延々と敷かれて、登山者に喜ばれているが、尾瀬と同様に公園の散歩道を思わせ、大地を踏み締める感触のないのが何か物足りない。 池ノ岳近くの稜線上に、玉子石と呼ばれる円形の巨岩が彫刻のように立っており、造化の妙に驚かされるであろう。

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群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

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