イチゲ、コケザクラなどが咲き始め、いよいよ初夏に。大障子ノ頭から平標山方面に大きな崩壊あり、注意
天気・気温
山と周辺の状況
気温の低い日が続いています。登山道上はほぼ雪が溶けましたが、一部残雪がしっかり残っているところもあります。最近の谷川連峰は天候が不安定なので、急変、落雷などに注意が必要です。
大障子ノ頭から平標山方面に下ったところが、雪に引っ張られ大きく崩壊しています。視界があれば問題ないと思いますが、ガスなどの視界がない場合には分かりづらいので、十分注意してください。また、この谷川山頂〜平標山間の各避難小屋は利用可能です。
イチゲ、コケザクラ、ホソバヒナ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
など稜線も含め、綺麗に咲き始めました。いよいよ初夏です。
その日の湿度や気温にもよりますが、ブヨが大量に発生しています。虫よけなどしっかり対策が必要です。谷川温泉からや三国峠など南面側の登山道ではヤマビルも活動をはじめました。
先週、マチガ沢で雪渓の上を熊が横切って行ったとの目撃情報がありました。今年は熊の目撃情報が多くなっています。熊除けのスプレーや熊鈴などを持参したほうが無難です。特に単独の方はご注意してください。
4月29日より危険地区の登山禁止が解除となりましたが例年と比較して残雪が多く、雪崩る可能性があります。また、テールリッジの末端、中間点、鎌形ハング周辺にもまだ雪が多く残っていますので、奥壁等のアプローチも大変危険です。無理をしないようにしてください。危険地区以外でも雪崩には十分注意して下さい。
★重要★
群馬県谷川岳遭難防止条例に基づき危険地区への立ち入りは入山予定日の10日前までに届け出を提出してください。
特に、この時期はバックカントリーでマチガ沢を無届けで滑降してしまう人もいるようですが、これは条例違反にあたります。
雪崩や滑落の危険も高く2月にはヘリコプター救助による遭難も発生しています。
また、条例で規制された危険地区以外の西黒沢や芝倉沢などの滑降でも入山届を提出し、万が一に備えてください。
登山道の状況
●天神尾根
天神尾根は8割以上の登山道が出てきましたがスキー場から熊穴沢避難小屋間の一部と肩ノ小屋下の大斜面に残雪あり。安易な装備での入山は控えて下さい。夏山と違いスニーカーでは危険です。(5月にも滑落遭難が発生)
●西黒尾根
ラクダのコル上部と氷河跡からザンゲ岩付近にかけて残雪あり。
ルートを外さないよう確認し転倒滑落、踏み抜きにも注意。
厳剛新道は上部の沢地形に雪渓の急傾斜トラバースがあり非常に危険です。しばらくは西黒尾根を利用したほうが無難です。
芝倉沢から先の旧道、新道ともに、各沢には雪渓が残っています。また、これから気温の上昇により雪渓の崩落、スノーブリッジなど通過困難になる場合があります。通過の際は慎重に。
白樺避難小屋から蓬峠のコースには雪渓が多くルート不明瞭です。特に濃霧時は道迷いに注意が必要です。指導センター先から一ノ倉沢までの旧道(国道)はマイカー規制中です。歩行者、自転車は通れますが、一般車両は入れません。
登山装備
まだまだアイゼン、ピッケルは必携です。
雪山装備を持たずに来る方を見かけます。登山道にはまだ残雪がありますので、しっかりとした装備でお越しください。
また、ブヨが大量に発生していますので、虫よけ対策も必要です。
天気予報を確認し十分計画してから入山ください。
単独行を避け、登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。
注意点
マチガ沢の雪渓や標高1000m付近、谷川岳ロープウェイの線下や芝倉沢上部、周辺山域など、熊の目撃情報が目立ちます。くれぐれも注意してください。
群馬県谷川岳遭難防止条例の施行により3月1日から11月30日までの間に、マチガ沢・一ノ倉沢・幽の沢・および何面の岩場地帯(一般コースを除く)を登山する者は登山届けまたは登山計画書を提出しなければ登山できません。
届出を怠り、あるいは禁止に違反して登山すると処罰されますからご注意ください。条例や危険地区の詳しい内容は、谷川岳登山指導センターのホームページをご確認ください。
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm
お知らせ
雪の影響による避難小屋の故障があります。
馬蹄形縦走路5ヶ所の避難小屋は利用可能ですが、茂倉避難小屋は窓が壊れ雨風が入るような状況です。水場は雪の下で取れません。
一ノ倉岳避難小屋は扉の立て付けが歪み、力を入れないと開閉が難しい状態ですので注意してください。
谷川岳肩ノ平小屋は5月1日より営業開始しました。
センターの休憩舎は24時間利用できます。休憩舎のトイレが使用できるようになりました。
センター前の湧き水も出ています。
一ノ倉沢のトイレは使用できるようになりました。
一ノ倉沢までの国道は指導センター先は全面通行止めとなっています。5月26日の10時に開通予定です。ただ、同時にマイカー規制となりますので、歩行者は通れますが、一般車両は入れません。現在、落石や雪崩、及び重機作業で危険があります。それでも入られる方はあくまで自己責任において行動して下さい。
新道は土合橋から入ってすぐの西黒沢橋が冠水しています。
マチガ沢に橋が架かりました。一ノ倉沢、幽ノ沢は飛び石で渡渉となります。
白毛門登山口の駐車場の雪が解けて利用できるようになりました。
駐車場は谷川岳ロープウェイの立体駐車場をご利用ください、センター周辺、ゲート前、などは駐車禁止となっております。
ハイキングでも雪山装備が必要で、雪崩などの危険個所もあります。また、除雪作業中につき、通過注意です。
肩ノ小屋はゴールデンウィークまで無人の冬季避難小屋となります。トイレは使用できません。
昨年の今頃の様子は?
登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽