鹿島槍・爺ヶ岳 | 冷池山荘

柏原新道、赤岩尾根からの鹿島槍、爺ヶ岳登山に支障ありません。9/4初霜観測。小屋で最も早い記録です。

種池山荘と剱岳。もう一段の色乗せが期待できそうです。(2017.09.26 冷池山荘 )
種池山荘と剱岳。もう一段の色乗せが期待できそうです。(2017.09.26 冷池山荘 )
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天気・気温

富山市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年3月29日 0:00発表
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日本気象協会提供 2024年3月29日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先月末から肌寒い日が続いていましたが、先週末から好天が続いていました。
9/4は今朝冷池山荘では薄っすらと初霜が降りました。
ここ20年ほどの間の当山荘のなかでは最も早い部類の記録になります。(中には平成26年の7/29という初霜なのか? 遅霜なのか? 首をひねるような記録もありましたが・・・ )
秋の訪れが早く感じる今シーズンですが、このあとも紅葉に向けて適度な冷え込みが続いていってほしいです。

新越山荘の営業もあと20日弱になってきました。

登山道の状況

●主な登山道に大きな支障の連絡はありません

・八峰キレット方面
鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。
アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。
鹿島槍ヶ岳南峰から吊り尾根への下りとキレットの最核心部からキレット小屋の間の2箇所はガケの上を歩く最危険場所ですので、より慎重な通行をお願いいたします。

◎車道
大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

登山装備

3000m級の登山装備が基本です。
防寒具、雨具は必携。靴や荷物の防水もお願いします。

注意点

●アプローチ まとめ
※バス(公共バス 毎日あるぺん号など) タクシー 駐車場 ほか
http://www.kasimayari.jp/bus.zikokuhyou.htm

●マイカーの方へ
路上駐車や路肩駐車は絶対におやめ下さい

・扇沢方面駐車場案内表
http://www.kasimayari.jp/new_page_14.htm

▲アドバイスや注意
◎路上駐車はしないで!
絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。
週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。
黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障、迷惑です。
大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。
駐車は白線内に、譲り合い、決められた場所にルールに従って駐車して下さい。

◎各自で装備とルートは把握しましょう。
いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。
またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。
自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない「連れられ登山」の方が見受けられます。
インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。
◎インターネット等の個人情報を鵜呑みにしないで
個人の山行記録には、早歩きや、早走り、日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。 またそういったものに悪い意味で触発されて、強引なコース設定の方が目立つ昨今です。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。
朝な夕なに山の変化を楽しむ、ゆっくり登山で足元の見落としそうな、小さな花に感動を覚える、そんな登山を楽しみましょう!
◎子どもには時間の配慮を。
近年、種池山荘から午後4時過ぎに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。
子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。
下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。
子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。
※一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースの日帰りの人が多いことです。
◎体調管理に注意
過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎小屋着14時が安全策
夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。
そのためにも早朝出発に心がけましょう。

お知らせ

冷池山荘ホームページ http://www.kasimayari.jp/
新越山荘、種池山荘も同じURLです。

小屋開けの頃や小屋閉め間際は必ず 当ホームページにて確認、もしくは電話にて必ずご予約ご確認ください。
※営業期間は各山荘毎年若干変わりますのでご確認ください。

●2017年営業予定
新越山荘 7/1~9/23
種池山荘 6/21~10/14。
冷池山荘 GWの営業 4/29(土)~5/7(日)、通常営業 6/17(土)~10/14(日)
通常のご予約については電話0261-22-1263(かしわばら宅)へお願いします。
・個室の御予約は、承っておりません。
 
●個室予約は承りません。
申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。
宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

●キャンセル
また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。
雨の日や体調の悪いときには、 当日キャンセルでも構わないので、絶対無理はなさらないで下さい。

昨年の今頃の様子は?

2023年冷池山荘(種池山荘、新越山荘)の営業は例年並みの夏山営業を予定。予約は5月中旬~予定2023.03.28

2023年GW営業はありません(冷池山荘、種池山荘、新越山荘)。夏山営業7/1~(5/15から予約受付)2023.04.27

冷池山荘周辺の過去の様子

  • 鹿島槍ヶ岳。手前の里山の雪ももうじき無くなってしまいそうです
  • 鹿島槍ヶ岳の頂上稜線では30cm近い積雪でしょうか。吹き溜まりは場所によっては1mあっても不思議でありません。
  • 鹿島槍ヶ岳も全容を現してくれました。頂上付近に雪が残っているのが見えます
  • 日当たりの少ない針ノ木岳や蓮華岳の北側斜面には雪が残っているのがわかります
  • 昨日そして今日の雨で小屋前の雪もほぼ消え去りました。種池山荘前
  • 前日の雪も上がって好天下、爺ヶ岳を皆さん目指します。爺ヶ岳南峰まででしたら主稜線も危険なところはほぼありません。
  • 15時 冷池横の黄葉の木々が白く染まりました
  • 種池山荘前も白の世界へ
  • 前線通過の雨に洗われて、いちだんと紅葉は輝きを増しました。
  • いい感じでにぎわった、種池山荘前庭。
  • 今年も「初氷娘」の登場する季節到来! 初氷で鹿島槍ヶ岳に乾杯(種池山荘)
  • 爺ヶ岳の登山道で初霜が立ちました

冷池山荘

電話番号:
0261-22-1263
連絡先住所:
長野県大町市平5328

地図で見る
http://www.kasimayari.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鹿島槍ヶ岳 標高 2,889m

 この山は、後立山連峰の中央部に位置し、名実ともに後立山の盟主という存在である。  端麗と表現される南北2つの峰と、それを結ぶ吊尾根がつくるこの山の姿は、どこから眺めても美しい。この山に魅せられた岳人たちは、同時にこの山が内懐に秘める荒々しさのとりこにもなったのである。それは山麓からではうかがい知れない、北壁や荒沢奥壁などのバリエーション・ルートである。これらのルートの開拓は大正末期から昭和の初期に、学校山岳部を中心に華々しく行われ、それは日本におけるアルピニズムの歴史に、貴重な一頁を記しているのである。  鹿島槍ヶ岳への登路は、縦走路のほかには、東面・信州側から短くて急峻な赤岩尾根1本のみである(鹿島から所要9時間)。この尾根の途中の高千穂平は、鹿島槍ヶ岳のよき展望台ともなっているが、そこから眺める大冷(おおつべた)沢の源頭には、残雪期に獅子やツルの雪形が現れる。そこから昔は、山名をシシ岳とかツル岳、あるいは双耳峰からの連想で背比べ岳などとも呼ばれていた。現在の鹿島槍ヶ岳の山名は鹿島集落の背後にある槍ヶ岳といった意味である。山体は信州側は急崖、西面・越中側はなだらかな非対称山稜の典型である。  西面には、支稜の牛首尾根を挟んで東谷と棒小屋(ぼうごや)沢が、西面の水を集めて黒部川に注いでいる。この棒小屋沢と、剱岳東面を流下する剱沢とが、黒部峡谷に対して対向から合流する、有名な黒部の十字峡を形成している。  東面を落ちる白岳、大冷の各沢は、源頭部にバリエーション・ルートを提供している。その1つ、カクネ里はU字谷をなし、平家の落武者が隠れ住んだという(隠(かく)れ里(さと))伝説をもつ、ロマンを秘めた圏谷である。もちろんここに人が隠れ住むというのは不可能だが……。  南峰から主稜を南へ下ると、肩といった存在の布引岳(残雪が布を敷いたように見えるのでこの名がある)で、付近には船窪地形が散見される。その南の小平地には冷(つべた)池があり、冷池山荘が建っている。また吊尾根の雪田付近から北峰を巻いて北へ下ると、両側の谷からの浸食によって、主稜線に深いⅤ字形の切れ込みの入った八峰(はちみね)のキレットに出る。その北側にキレット小屋がある。  登山口の鹿島集落は昔から戸数11戸しかなく、集落の人々は平家の落武者の子孫といわれている。ここで民宿を営んでいる狩野氏宅には、近代登山以降の鹿島槍ヶ岳の登高記念帳が保存され、それがそのまま鹿島槍ヶ岳の登山史ともなっている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

爺ヶ岳 標高 2,670m

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。この天狗尾根や扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。  爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。  積雪期の爺ヶ岳東面は、ヒマラヤひだが発達して壮観で、いくつかのバリエーション・ルートが拓かれている。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

岩小屋沢岳 標高 2,630m

飛騨山脈北部、富山県と長野県の県境にそびえる山。西側には種池小屋、東側には新越乗越山荘がある。

ユーザーの登山記録から

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